「これまで開発したルアーの中でも最も釣った」流行テク《マイクロワインド》から生まれた新作ルアーとは

近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

Profile

大津清彰(おおつ・きよあき)
老舗タックルメーカー・ティムコのスタッフにして、TBCで数々の栄冠を勝ち獲ってきた二足の草鞋コンペティター。昨季2022年は艇王チャンプに輝き、今季はあの青木大介を破り予選を突破。2連覇へ!

マイクロワインド×大津清彰

難易度★★★
対でかバス★★★
汎用性★★★

ダートパニック【ティムコ】
●内容物:ジグヘッド2個+ワーム3本
●ワーム全長:45mm
●ワームカラー:全6色
●重量/価格:1.5g/1,000円、3g/1,100円、5g/1,300円(各税抜き)
●発売:2024春予定

プロトで100本超をキャッチ済み! 海からバスへと移入した進化系リグ

バスの本能を刺激! 小型かつ特化型を開発

「元々『ワインド』の釣りって、海のタチウオ釣りなどで発祥した釣りですね。3年ほど前、松本幸雄さんから津久井湖でバスにも効くというお話を聞いて、その後に千田隆喜さんから使い方を教えてもらって、すごい釣りがあるなと」

近年注目の『マイクロワインド』を提唱する大津清彰さんは、自身のインスパイアの歴史をこう振り返り始めた。

ワームを一定にダートさせることで、追尾するターゲットの目線から消すや再び現れた瞬間にバイトさせるのがワインドの釣り。当初は海と同じく4〜5inクラスの大型ワームを使うことが主流だったという。

「バスならワームは小さい方が食いやすいんじゃないかなと。その後も突き詰めていった結果、去年の艇王で活躍してくれましたね」

スーパーリビングフィッシュ(ティムコ)+デルタマジック(デコイ)から始まった研究は、スパーク40+A.W.ロックヘッド3〜5g(共にアクアウェーブ)へと。艇王津久井湖戦では、あの青木唯さんを僅差で破るウイニングルアーにも輝いたのだ。

「海のワインドとスケールは異なりますが、基本は一緒。ただ大きく異なるのは、投げないこと。深場でメタルジグやフットボールジグのように操作します」

小型かつ切れ味鋭いダートスレ知らずの究極型が完成

マイクロワインドを研究し尽くし、究極を求めて大津さんが完成させたのがこのセッティング。ワームはエラストマー製かつ流線型のボディで、切れ味鋭いダートがバスの視界を遮りリアクションバイトを誘発。ジグヘッドは3ウエイト揃え、任意の水深に対応可能だ。

元々は海から始まった大型ワームによるワインドの釣り。バスフィッシングに特化させるべく、大津さんが求めたのはこのサイズ。ストラクチャー依存のバスは「小型ほど見切られにくい」マイクロで制するのだ。

「冬の定番・メタルバイブやメタルジグのフィネス版」
「基本的な動かし方はリフト&フォールと同様」
そう、冬へ向けて出番が増えるメタルバイブやメタルジグと同じく、リアクションの釣りがマイクロワインドだ。小型だからより食い込みやすく、狙って獲る釣りが可能だ。

サイズ問わず一網打尽!
「本能のスイッチを入れてしまうため、大小問わず一網打尽」
大型はテスト段階で57cmまで捕獲済み。
「これまで開発してきたルアーの中でも最も釣ってます。優に100本は超えているかと」
驚異的!

ココがキモ

「上方向へのエスケープ。下方向は見切られる」
「しゃくり上げて、上か横に逃げるアクション」。この動きを求め煮詰めたのが、水流抵抗となるパーツを一切排除した流線型ボディ。
「古来の漁具・マスナタやアイスジグ同等に、しゃくり上げた力を上方向のダートへ変換することこそが大切。下方向では…」
視界から消すことが肝要だ。

シーズン早見表

秋からが本格シーズン!
秋から冬へ、バスは水温が安定した深場へ。
「居場所が絞り込めるので、一極集中のこの釣りが活きます」

マスタータックル
●ロッド:フェンウィック・リンクスLINKS-CT60SUL+Jクリッタースティック/LINKS64SULJミッドストローリングスペシャル(共にティムコ)
●リール:エアリティLT2500S(DAIWA)
●ライン:フロロ直結…アブソルートAAA4lb(バリバス)、PE+リーダー…Xブレイド ロンフォート リアルデシテックスWX8 0.4号(YGKよつあみ)+LDLフロロティペット3.5X(=1.2号、ティムコ)


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