まさに質実剛健。堅牢なボディと滑らかかつトルクフルな巻き心地で、多くのハードベイターを魅了し続ける「カルカッタコンクエスト」。DCやBFSの派生モデルも充実し、巻きの領域を征服したかと思いきや、その知らせは突然訪れた。「カルカッタコンクエストシャローエディション」。青鈍に光る第4のコンクエスト。その性能を、伊藤巧が語る…!
●文:ルアマガプラス編集部
カルカッタコンクエスト シャローエディション(シマノ)
堅牢なボディとトルクのあるリーリング、質実剛健なコンクエストの性能はそのままに「ナイロン8ポンドを100メートル」という絶妙なラインキャパシティによって、誕生したカルカッタコンクエストシャローエディション。
シャロー化したことでスプールに余分に巻かれるラインの重量を削ぎ落とすことで回転レスポンスを向上。ノーマルモデルでは投げにくかった軽量ルアーを軽快にキャストすることができ、より精密なアプローチを可能にしている。
「スプールの力で投げる」
戦略の幅が広がる圧倒的レスポンス
古くからカルカッタコンクエストを愛用し、アメリカのトーナメントという過酷な環境においてもなくてはならないと豪語する伊藤巧さんが新モデルについてこう語ってくれた。
伊藤巧
伊藤「スピナーベイトやブレ-デッドジグなどのシングルフックをも貫通させるトルク、それを持ち合わせるのが、カルカッタコンクエスト。僕の巻きを完遂するには必要不可欠なリールなのですが、このシャローエディションは5グラム前後の小型プラグをも軽快に投げることができ、従来のモデルより使用できるルアーウエイトの下限が広くなったというのが大きな特徴です」
レギュラーサイズのマクベスはもちろん、従来のコンクエストではやや投げづらさのあったマクベスフラットやさらに軽量なマクベスタイニー、パブロシャッドなども使用できる。
スプールの浅溝化による、レスポンスの向上。この恩恵は軽量ルアーを投げられるだけにあらず。
伊藤「このスプールレスポンスを活かして、強い竿、太い糸でも、ルアーを浮かせることなくオーバーハングの隙間やピンスポットへのアプローチすることができるので、より接近戦での戦略の幅が広がりますね」
どう扱うかはアングラー次第。新たな選択そのものが、シャローエディションからギフト。
伊藤「スプールの力で投げる。このシャローエディションはそれを体現したリールです」
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