[最高峰]シルバーウルフEXを実釣インプレ!「もりぞーが考える、チニングロッドの究極形」

現代チニングを広めた“もりぞー”こと森浩平さんが手掛けた「シルバーウルフEX」が登場。DAIWAのチニングブランドの最高峰ロッドとしてリリースされるアイテムをご本人が解説。シルバーウルフシリーズの最高峰となるモデルを、詳しく見ていこう。

●文:ルアーマガジンソルト編集部

[写真タップで拡大]

【森 浩平(もり・こうへい)】

大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。

今回の記事を動画で視聴する場合はコチラ

シルバーウルフEXの最大の特徴は、ブランクに対する考え方にある

DAIWAのチニングブランド「シルバーウルフ」シリーズに、新たに最高峰ロッドとなるシルバーウルフEXの登場が、釣りフェスティバル2024で発表となった。全2機種のラインナップとなるのだが、スペックなど詳細については、下記の記事を参照してほしい。

【シルバーウルフEXの特徴とスペック】

ハイエンドモデルとなる“EX”の最も注目するポイントはブランクの違いだ。軽量モデルのシルバーウルフAIRでは、素材の使用量を減らす事で軽量で高感度を求めた。カーボンを薄く巻き、ロッドの径を太くすることで硬さ(=強さ)を出していた。さらに、45°方向にもカーボン繊維を配置する[X45フルシールド]を採用し、ねじれやつぶれを抑制する設計となっている。

[写真タップで拡大]

これに対してシルバーウルフEXでは、カーボン繊維を厚く巻くことで、素の状態でもつぶれにくくしているのが特徴だ。たとえ径が細くても、剛性のあるブランクを実現する。さらに、シルバーウルフAIRと同様のX45フルシールドを追加することにより、アングラーのコントロールに素直に対応する曲がりの良さをさらに追求している。

柔軟かつつぶれやねじれのないブランクの反発力を活かしたキャストコントロールの良さや遠投性能を発揮。フッキング時のパワーロスを抑制し、ターゲットを暴れさせず素速く寄せるファイトが可能になり、よりエキスパートなアングラーを満足させる使い心地にこだわった。

[写真タップで拡大]

カーボンの巻き量(厚さ)とブランクの太さでロッドの性格は大きくことなる

ブランクに対する大まかな考え方として、同じ強さの設定でも巻き方や太さによって特徴が出る。太く薄く巻くと、素材の使用量が抑えられ軽くできる。細く厚く巻くと、入力に対し素直に曲がりパワーのロスが少なくコントロール性が良くなる。

左)細く厚くカーボンを巻いた場合と、右)薄く太く巻いた場合の、ロッド(釣り竿)の特性の違い。 [写真タップで拡大]

もりぞーさんは、最高峰チニングロッド、シルバーウルフEXをどう評価する?

もりぞー「シルバーウルフシリーズのフラッグシップモデルとして、剛性を上げて飛距離が出せ、しっかりとフッキングが出来るモデルに仕上がっています」

最高峰モデルらしいキャストフィールを実現するシルバーウルフEX。 [写真タップで拡大]

もりぞー「タックルを操作する際のパワーロスが抑えられているので、必要以上の入力によるアワセ切れやファイト時に暴れさせず速く寄せるやりとりが出来ます。また遠くで出たバイトにもしっかりとフッキングができ、よりタフなコンディション、アングラーに不利な気象条件やストラクチャーが多い場所でも、有利に釣りが行なえるロッドだと評価しています」

[写真タップで拡大]

フリーリグチニングロッドのド真ん中「76MLB-S」。ショートソリッドティップ搭載の意図は?

シルバーウルフEX76MLB-Sは、既存のシルバーウルフAIRなどにもラインナップされているフリーリグをメインとしたチニングに対応しやすい長さのモデル。

シルバーウルフEX 76MLB-S[DAIWA] [写真タップで拡大]

細径厚巻きのメインブランクに、ティップ部はボトムや繊細なバイトなど細かな変化を捉える高感度ソリッドティップ[メガトップ]を短めに採用。操作性の良いハリを残しつつ、バイトを弾かない食い込みの良さを両立させた。

もりぞー「ショートソリッドの何が良いかと言うと、カケシロです。ボトムバンピングのようなテンションを抜いた状態からフッキングする時に、曲がり込んでしまうと瞬間的に掛ける動作が遅れてしまいます。それを防ぐためにハリのあるティップセクションにするんですが、そうしてしまうと今度はバイトを弾いたりリグが動きすぎたりしてしまいます」

ショートソリッドティップを採用する、シルバーウルフEX 76MLB-S。 [写真タップで拡大]

もりぞー「掛けるためのハリの強さとバイトを弾かないソフトな操作性を両立させるために高弾性なソリッドを短く採用しています。ソリッドティップは柔らかいので、キャストの飛距離が出にくいといったイメージもありますが、チューブラーモデルと変わらない操作性で使えます。フッキングでもしっかり掛ける動作ができ、巻きの釣りでも反発を抑え追撃してくるようなアタリにも対応できます」

実釣取材ではシルバーウルフEX 76MLB-Sを使用。途中、連続キャッチを成功させるなど低水温期とは思えない釣果を叩き出した。 [写真タップで拡大]

幅広いチニングゲームに対応するフルチューブラーの75MLB

ソリッドモデルの76MLB-Sに対しフルチューブラーの75MLBは、よりスタンダードな曲がりを実現するモデル。レギュラーファーストに設定されたアクションは、プラグを使用したトップチニングなどでも操作がしやすい万能モデル。トップウォータープラグの操作が行いやすく、ボトムでの巻きの釣りにも対応する。

シルバーウルフEX 75MLB[DAIWA] [写真タップで拡大]

もりぞー「ソリッドモデルよりも曲がりやすいロッドです。積極的に操作を行なうプラグを使ったトップの釣りから、ボトムではフリーリグの巻きにも合う調子です。76MLB-Sは、よりボトムチニングに特化させています」

シルバーウルフEX 75MLBのグリップ部分。 [写真タップで拡大]

もりぞー「ですが、このロッドもしっかりとボトムチニングにしっかり対応しているので、好みや使い方に応じて使い分けてもらえると良いかと思います」

強いタックルセッティングでタフなコンディションに対抗。繊細な操作や強弱は身体で補う

森さんは基本的に、ハリの強いセッティングが好み。ベイトタックルを使用する理由ともつながるそのワケは、風が強いといった条件下でも操作をしっかりと行なえる強さがないと、正確な操作が難しくなるため。必要な繊細さや柔らかさは、アングラー側の操作で補っていく。シルバーウルフEXは、ストイックなエキスパートが求める性能を秘めたロッドに仕上がった。

実釣当日は、低水温期にも関わらず、新しいシルバーウルフEXでチヌを釣り上げた。 [写真タップで拡大]

もりぞー「肘や手首を使って硬いロッドを柔らかく使うことはできますが、柔らかいロッドを固く使うことは物理的に難しい。風が強いといった条件が悪い時にもラインスラックのコントロールで釣りを合わせ、遠投した先でしっかりと操作やフッキングを行なえる。いろんなシチュエーションに合わせて釣りを成立させやすくしています」

[写真タップで拡大]

シルバーウルフEXは、フィッシングショー大阪2024のDAIWAブースでも展示される予定だ。気になった方は是非、会場に足を運んで実機を触ってみてほしい。運が良ければ、もりぞーさんご本人から話しを聞けるかもしれない。

今回の記事を動画で視聴する場合はコチラ


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。