日本人ウェイト軽すぎ「ボコったときは1/2と5/8ozだった」ジグスト&ミノストの極意とは?

近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

Profile

木村建太(きむら・けんた)
1982年、京都府出身。二十歳前後で琵琶湖ガイド開業、アメリカトーナメントに参戦開始。メディアで活躍したのち、2021年には念願のバスマスター・エリートツアーに参戦。パワーフィッシングのみならず、ライブソナー系の釣りも積極的に取り入れ、進化を続けている。

ジグスト&ミノスト×木村建太

難易度★★★★
対でかバス★★★★★
汎用性★★★★★

カバー撃ちも、ズル引きも、スイミングもできるトライアスロンルアー

1投で得られる情報量がハンパない!

ロッドを振りながら巻くアメリカ仕込みの“ジグスト”を広めた木村建太さん。彼のジグストはミドストからの派生ではなく、最初からジグストだった。

木村「カバーを撃って、ボトムに落として、スイミングさせて…といろんなことが1投でできる。一気にエリアをカバーしたくてラバージグでやり出して、さらにスカートなしでもやったというのが正直なところですね」

では、改めてその動かし方から教えてください。

木村「基本的にワンリズムですね。ロッドの振り終わりを当てながら巻きます。ロッドの向きは、浮き上がらせたくないときやリップラップなどボトムに当てたいときは横。ジグのウェイトが重い時は縦。僕は結構速いですよ」

中層がメインの釣りだが、アタリとアワセはどうしたらいいのだろうか?

木村「アタリは、なんかリズムが変わったぞ、っていうのがほとんどですね。リズムがタイトになってきたぞ、これ魚ちゃうん?っていうのとか、ラインが横に走り出したぞ、とか。アワセはほぼ必然的に巻きアワセになってしまいますね」

では、慣れない人にはイマイチ掴みどころのないテクに思えるが…どんなシチュエーションで投入すべきなのか。

木村「そのへんをあんまり深く考えなくていいのがジグストの便利さなんです。近年は日本に帰ってくるのがこんな時期(11月)なんで、ようわからん状況でもこれ使うととりあえずバイトが出る。ルアーを見せすぎたら嫌がる日本の魚にちょうどいい」

ただし、ジグストについて、(これまで何度も言ってきたが)日本のアングラーに改めて伝えたいことがあるそうだ。

木村「何回言っても伝わらないんですけど…ウエイトが軽すぎる人が多すぎます。中層で見せようっていうイメージでやってる人が多い。僕は食わせづらいときほど限界までジグを重くすることが多い。3/8ozとかがよく売れると思うけど、活性が高いときしか食わんのやけどな…」

フットボールヘッド【リューギ】+ブルフラット4.8in【デプス】
琵琶湖でもアメリカでもよく釣れるブルフラットのミノスト。フットボールヘッドは3/8〜3/4ozを使用する。

フットボールヘッド【リューギ】+サカマタシャッド5in【デプス】
サカマタシャッドは重めのジグヘッドリグのミドストが圧倒的に釣れるが、カバー周りなどはミノストで使う。

フットボールヘッド【リューギ】+ハゼドンシャッド4.2in【メガバス】
最近お気に入りのハゼドンシャッド。フットボールヘッドのウエイトは基本的には3/8ozがマッチする。

なんしか釣れる
短い帰国期間、浦島太郎状態で琵琶湖で釣りをしてもミノストならなんとなく釣れてしまう…という便利なテクニック。

ココがキモ

ウエイトは重くした方が食うことも多い
秋後半以降の低水温期はゆっくり見せるよりもスピードを出した方がいいこともある。そんなときは、”スト”にこだわらずストレートリトリーブでもOK。「その昔、亀山でルアマガのロケをやってボコったときは1/2と5/8ozでした。何度でも言いますが、ゆっくりやればいいというわけではないです」(木村)

シーズン早見表

11〜4月がベスト
基本的に一年中だが、木村さんが多用するのは秋冬が多い。夏になるとフォールなど反応の幅が広がるので、頻度は減る。ミドストに近い感覚だ。

マスタータックル

濃いカバー周り ロッド
●70H(ウルフダウン)リール
●ゼノンビースト9(アブ・ガルシア)ライン
●オルトロスFC 20lb(よつあみ)薄いカバー周りロッド
●70MH(ウルフダウン)リール
●ゼノンMGX8(アブ・ガルシア)ライン
●オルトロスFC 16lb(よつあみ)


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