車止めから歩いて約1時間で入渓。ここから1泊2日の源流釣行がはじまる。
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ヤマトイワナは本州中部と紀伊半島などに分布するサケ科イワナ属の在来種。現在はニッコウイワナの放流により交雑が進み、自然河川では人が踏み入らない源流域でしかみられない希少種といわれている。
松野さんが落ち込みの白泡下から本釣行最初の1尾をキャッチ。
ネットに収めた魚体は白斑が薄っすらと浮かび上がる。「ニッコウが混じっている感じですね。でも綺麗なイワナ。1尾目、素直にうれしいです」(松野)
西村さんがヤマトイワナを釣ったのは、轟々と流れ、白泡が立つ落ち込み下。ビームス エクスパン4.3LTSのキャストの正確性、ルアー操作の精密性が活きるシチュエーションだ。
白斑がなく、鮮やかな朱点が釣り人の目を釘付けにする。西村さんが1日目に幻のヤマトイワナをキャッチ。
実釣時のテン場。タープ泊、ハンモック、山岳用テントなど釣り人、撮影スタッフがそれぞれのスタイルで野営。
沢を登り、釣りを楽しみ、心地良い疲労感とともに迎えた至福の時間。「何を食っても美味い」(松野)。この一言に尽きる。
2日目の実釣はテン場近くの滝ツボでスタート。こんなシチュエーションで釣りができるだけでも幸せだ。
1尾目は松野さんがキャッチ。ヤマトかなぁ? 朱点がはっきり出て。めっちゃ綺麗。ヤマトだろうがなかろうが、うれしい1尾です」(松野)
松野さんが釣った後、西村さんが続く。「これは綺麗だ!」と数えきれないほどの渓魚に出会ってきたエキスパートもうっとり。色といい、ヒレの形といい感動モノの美形イワナ。一生に一度は出会ってみたい魚だ。
沢歩き、釣り、野営、そして美しい渓魚との出会い。これらすべてが源流釣行の魅力だ。