バス釣り発祥の地・アメリカで行われる世界最高峰クラスのバスフィッシングトーナメント「バスマスターエリート」が先週末からいよいよスタートし、日本時間の今朝(2月26日)に終了した。今季は3名の日本人選手が参戦しているが、第1戦の結果はいかに…!?(Photo by B.A.S.S.)
●文:ルアマガプラス編集部
第1戦 トレドベンドリザーバー
2024年最初のバスマスターエリートシリーズの舞台となったのはルイジアナのトレドベンドリザーバー。
かつてこの地で試合を経験したことのある加木屋守さんの言葉を借りるとすれば、「北浦(茨城県)をリザーバー」にしたようなフィールドだ。
今シーズンのエリートシリーズに出場している日本人選手は3名。
木村建太さん、伊藤巧さん、藤田京弥さんだ。
なかでも伊藤さんは2019年にこの地で出場した試合で2位となっており、その活躍に期待がかかる。
初日からぶっ飛ばす京弥神
そんな中、藤田京弥選手は5尾31ポンドを超える圧巻のウエイトを持ち込み初日トップで終了。しかしながら2日目以降はフィールド状況の変化に翻弄され、少しずつ釣果が落ちて行ってしまう。それでも初日のリードと2日目、3日目の驚異的な食らいつきにより、総合2位で最終日を迎えることとなった。この時点でトップとの差は6ポンド(2600g)差。決して容易ではないディスアドバンテージを抱えていた。
一方、木村建太選手と伊藤巧選手は…
同じくバスマスターエリートに出場している日本人選手では、プラクティスの時点から苦戦を予想していた木村建太選手が準決勝(3日目)まで駒を進められたものの、42位で初戦を終了。
好成績を残したことのある伊藤巧選手は初日に大きく躓き、まくりを見せ準決勝進出も27位でフィニッシュとなっている。
驚異的な逆転!藤田選手優勝!
参加者が10名まで一気に絞り込まれる決勝戦。
トップとの差6ポンドで後を追う藤田京弥選手ではあったが、ミドストを戦略の中心に最終日のフィールド状況にアジャスト。朝イチの2本キャッチからウェイトが伸びず苦しい時間はあったものの、お昼ごろから立て続けに6ポンドクラスをキャッチし入れ替えに成功、トータル100ポンド13オンスをウェイイン。
一方、暫定首位を走っていたパット・シュラッパー選手はこの日はサイズに恵まれず、大きくウエイトダウンし、3位に後退。
パトリック・ウォルターズ選手が追い上げるも、95ポンド15オンスと2着フィニッシュとなり、藤田京弥選手がバスマスターエリート初戦トレドベントリザーバー戦を優勝。
日本人初のエリート戦年間優勝に向けて最高のスタートダッシュを切った形だ。
次回の第二戦はテキサスで行われるレイクフォーク。わずか一週間後の開催だが果たして…!?
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