プロフィッシャーマン田辺哲男が、日々感じること、思うことを週一で声(VOICE)にする語り下ろし連載。
●文:ルアマガプラス編集部
ビッグフィッシュを狙うということ
今日は自分なりのビッグフィッシュの狙い方について少し話そうと思う。
ビッグフィッシュをどうやって釣っていくか?
それは単純だけど、シンプルに「デカいのがいそうな場所をやる」ということに尽きる。
たとえば、冬。
俺の場合、ディープはほとんど触らないし、2月にもなればほぼシャローしか狙わない。
活性が低いウインターシーズンなら、この選択がビッグフィッシュしかこないことは誰でもわかると思う。
ところがだ、春になるといろいろなサイズが動き出すわけですよ。
そこでレギュラーサイズを外す必要が出てくるわけだけど、それでもまずはエリア。
基本は一等地を狙って、二等地、三等地はスルーすると。
ただ、その一等地はデカいのがいるっていう確信があれば、ルアーをスローダウンすることもある。
例えば、ビッグフィッシュがいるであろう一等地にワカサギなんかが大量に絡んでしまった場合、その一等地にはレギュラーサイズのバスも集中してしまうことだってある。
昔、ワカサギパターンでシャッドがハマったことがあったんだけど、その時は30センチ台から50アップまで入れ食いでした、なんてことはあったんだ。
ただ、この場合は今の俺からすれば、もうしょうがないよねって思いながらの釣りかな。
デカいのもいる、という確信を持ちながら投げている状態だよね。
まぁ、最近はそのシャッドも投げなくなってきているわけだけど(笑)。
だって、それで釣れても、『そうなるよね』って、過去の繰り返しになっちゃうからさ。
だから、最近は50アップがいなそうだなと思ったら、そこのエリアは完全に外しちゃう。
サイズが小さそうなら、釣れそうだなと思っても行かない。
昨年5月に三島湖でキャッチした57センチと55センチ。
ちなみにバサー誌の『リミット1』企画は10回ほどやっているけど、こないだ初めて1キロ以下を釣った。
まぁデコってる数も多いけど、これは1キロ以下のサイズをうまく避けれてるってことの裏返しでもある。
大きいルアーを使ってもレギュラーサイズが食ってくることはあるじゃん?
それが少ないってことは、サイズを選べているってこと。
小さいサイズが釣れてもいいよねって俺も思うんだけど、その理由は自分でもうまく説明できないところではある。
だから、バスフィッシングは面白いんだけどさ。
また近いうちにリミット1の対戦があるんだけど、実はジグ&ポークを持っていくかどうかで悩んでる。
持っていったらそれに頼っちゃうかもしれないし、それ以外で釣ったほうがイケてるじゃんって思いがあるからね。
この時期のジグ&ポークはでかバスの実績がかなり高いんだけど、持っていったらたぶんやっちゃうじゃん(笑)。
気持ち的には巻きで釣れたほうが春らしいし、俺としてはイケてると思うからさ。
ただ、次の対戦場所はビッグフィッシュが好む、とあるベイトがいるフィールドだから、ジグ&ポークがハマる可能性も高い。
そうなってくると、一気にイケてる釣りに変わるから…やっぱり持っていこうかな(笑)。
この時期だからジグ&ポークを持ってこうじゃなくて、あのベイトがいるならジグ&ポークを持っていく、では解釈が似てるようで違うからね。
そういう風にバスを考えていくほうがおもしろいじゃん。
まぁ、勝手にそんな葛藤をいっぱいしているから、デコも多いけど、全体的に釣れるサイズが上がっているってことなんだと思う。
来週はその対戦の話を少しできたらと思います。
というわけで今回はこのへんで。
来週もよろしく!
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