2024年3月9日(土)夕方5:30から放送の「THEフィッシング」は、世界遺産知床の羅臼でサクラマスにジギングで挑む! 今回狙うサクラマスは、実は渓流魚のヤマメ。ヤマメなのにサクラマス? いったい、なぜ?
●文:ルアマガプラス編集部
ヤマメもサクラマスもおんなじ魚です!
基本的には河川残留型(陸封型)がヤマメ、降海型がサクラマスに分けられるが、実は簡単には説明できないほど生態が複雑なのが、このヤマメという魚。地域による降海時期や、成熟する年数が違うのもそのよい例だろう。
たとえば、北海道のヤマメの場合、生後約1年半で降海型は海へと下る。そして約1年を海で過ごし、2歳半の春に生まれた川へと遡上してくる。そして約3歳となる秋に産卵し、その一生を終える。
これに対して東京都・多摩川の場合、降海型は生後約1年で海へ下る。海にいる期間は約半年間。近海を回遊しながら成長し、わずか1歳半の春に多摩川へと戻って約2歳となる秋に産卵。北海道の集団よりも短い生涯となる。
「THEフィッシング」流氷の海で挑む! 知床羅臼 サクラマスジギング
舞台は世界遺産知床の東南側に位置する羅臼町。陸地には雪が降り積り、真っ白に染まった知床連山が幻想的な風景を作り出している。海には流氷が漂い、なんとも神秘的な光景が視界一面に広がる。
そんな絶景の中で狙うターゲットは幻の魚、サクラマス。サクラマス釣りといえば、産卵のため、川に遡上した魚を岸から狙うのが一般的だが、今回は遡上前に沿岸に寄ってきたサクラマスを船からジギングで狙う。
この時期のサクラマスは、遡上に備え、エサを活発に捕食する。そのためジグにも反応が良く、一日で二桁釣果も珍しくない、今人気急上昇中の釣りだ。
やってきたのは、普段、地元岩手県の海にプレジャーボートを浮かべてサクラマスジギングを楽しむ佐々木修。そして、サクラマスを求めて地元北海道を飛び回るサクラマス釣りのエキスパート、佐藤博之。
午前6時、松法漁港。羅臼の冬は厳しい。海面は凍っており、−12℃の極寒の空気が港を漂っている。
佐々木「寒いですね!」
佐藤「釣って暖かくなりましょう!」
極寒の中でも気合十分。氷を砕きながら出船。
港を出て数分。見えてきたのは辺り一面を覆う流氷。朝日に照らされ、その一つ一つが宝石のような輝きを放っている。なかなかお目にかかれない光景に思わず見入ってしまう2人。
神秘的な景色を十分に堪能し、いざサクラマスジギングスタート。
サクラマスはエサとなる小魚についている為、船長の指示ダナを正確に探る技術を要する。
最初の指示ダナは60m。2人はそれぞれ好みのルアーをチョイス。シャクリを入れてルアーをアクションさせながら指示ダナを慎重に探っていく。突然、佐藤にヒット!
佐藤「きた!きた!」
丁寧な竿捌きで魚の引きをいなしていく。上がってきたのは本命サクラマス。淡く青みがかった白銀の輝きを放つなんとも神秘的で美しい魚体。待望の1尾目に不思議と体感温度が上がったようにすら感じる。
この海にはサクラマス以上に希少なターゲットも潜んでいる。
船長「隣の船で“キング”揚がった!」
“鮭の王様”と呼ばれるキングサーモン。日本では、釣れないと思われていた魚が、近年、サクラマスジギングで年に数本は釣れるという。
一攫千金のチャンス!船上の緊張感が高まる。果たして姿を現すのか?
世界有数の絶景を臨みながら幻の魚を狙うことができる魅力満載のサクラマスジギング。その興奮と感動をあなたにも。どうぞ、お楽しみに!
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