『ブラックバス』ってどんな魚?1年の行動やなぜルアーで釣れるのかを解説

ブラックバスを釣るから「バス釣り」。それならば相手となる魚のことはたくさん知っておくほうがいいに決まってる! 日本にやってきてもうすぐ100年を迎えるブラックバスの基本を知って、釣りに役立てよう!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

アメリカからやってきた最高のターゲット

ブラックバス(ラージマウスバス)は1925年、神奈川県の芦ノ湖に食用淡水魚として放流され、やがて全国各地へと広まった。原産国はバス釣りの本場として知られるアメリカ。バス釣りの専門用語にカタカナが多いのはその影響を受けているからだ。


ほかの魚に比べて口が大きくキャラクター性の強いそのビジュアルや、引きの強さ、釣りの奥深さといった要素で釣り人を楽しませてくれる。また、日本中の川や湖、池などあらゆるフィールドに生息できる高い対応力を誇り、身近で釣れるというのも大きな魅力となる。

春に産卵することで繁殖していき、一般的な寿命は8年ほど。肉食性でほかの魚やエビなどの甲殻類、虫、両生類など、口に入るものは何でも食べる貪欲さを持つ。

四季折々に応じて釣り方や最適なルアーが変わってくる奥深さがバス釣りを面白くするのだ。

成長すると60センチを超える大きさになることもあるブラックバス。『ランカー』とも呼ばれるこういったサイズの魚は賢く、引きも強いため容易に釣ることはできない。

ブラックバスの1年

水温があがるにつれて越冬していた深場から徐々に岸近くの浅場へとやってくるようになる。ただし、産卵の前後でコンディションは大きく変わる。

あらゆる生物が活発に動き回る季節なだけあって、バスも元気に。ただし真夏の高すぎる水温はバ
スも嫌がるため、涼しい日陰や流れのある場所を好む傾向も。

快適な水温であることが多く、バスのコンディションも良好。様々なエサを積極的に食べるので、釣れるポイントも多種多様に。越冬前に栄養を蓄える季節とも言われている。

水温の安定した深場であまり動き回らずに生活(越冬)していることが多い。しかしエサを食べないわけではないので、越冬場所さえ絞り込めれば釣れる可能性は高い。

スポーニング(産卵)

前期 (プリスポーン)
越冬を終えたバス達が岸際の浅瀬へとやってきて、産卵場所(ベッド)を作る場所を探す時期。

中期(ミッドスポーン)

オスメスのバスがペアになって、産卵行動をする時期。その後バスは外敵から卵を守るための行動を取る。

後期(アフタースポーン)

引き続き卵や孵化した稚魚を守る行動を取る。また、消耗した体力を回復するために静かに休む時期でもある。

食べ物

肉食魚であるバスは様々な生き物を捕食している。特にワカサギやヨシノボリといった小魚、エビやザリガニなどの甲殻類など、水中に生息しているものを食べることが多い。それ以外にも、水面に落ちてくるバッタやカエルなど、口に入る生き物であれば何でも食べる傾向にある。

なぜルアーで釣れるのか?

ブラックバスがルアーで釣れる理由は様々。エサとなる小魚と間違える「食性」や、他の魚に取られまいとする「競争心」、不思議なものに興味を持つ「好奇心」、縄張りの主張などによる「威嚇」、卵や稚魚を守るための「防衛本能」、目の前を通過した時などに思わず反応してしまう「リアクション」などがその理由とされている。エサそっくりのものがあれば、なんだかわからないヘンテコリンなものもある。ルアーの種類が多いのはここに起因するのだ。

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