釣りの未来に向けて2024年に始動!SDGsとリンクする本気の取り組み!『生分解性ルアー・生分解性生活用品普及元年&SDGsまなび館』

2030年の17の目標(ゴール)と169のターゲットから構成され、「誰一人取り残さない」ことを誓うSDGs。その達成に向けさまざまな施策がおこなわれているが、釣りの世界でも本格的な取り組みがはじまった。SDGsの達成という社会的動向を踏まえ、未来の水辺環境保全へ向けて山梨県および富士河口湖町で陣頭指揮を執るのが、JB日本バスプロ協会、NBC日本バスクラブの山下茂会長だ。これまで取り組まれてきた活動を振り返りつつ、いよいよグランドオープンするSDGsまなび館のその全貌を紹介しよう。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

山下茂
JB日本バスプロ協会、日本バスクラブ会長。認定NPO法人日本釣り環境保全連盟やその他多くの団体や組織での会長や理事長を務められている。エコタックルやポークルアー、マイクロプラスチックの問題など、水辺の環境保全について釣り業界内でいち早く取り組まれてきた。SDGsまなび館では館長を務められている。

創立当初から水辺の環境を考えさまざまな角度からその保全に取り組む

1980年代前半に前身組織がスタートし、2023年で創立40周年を迎えたJB日本バスプロ協会とNBC日本バスクラブ。山下会長はその当初から河口湖において環境美化活動をスタート。認定NPO法人日本釣り環境保全連盟では、20年以上にわたりダイバーによる湖底清掃を、河口湖や西湖、山中湖など富士五湖で実施。トーナメントにおいてはエコタックル認定マークを採用して、このマークの付いたもののみが使用できるというレギュレーションを制定。河口湖をはじめワーム禁止のフィールドができたことを受け、ポークルアーの使用を推進するなど、環境に配慮し、ルールを遵守する大会運営を進めてこられた。

JB設立当初に開催された河口湖での清掃活動。(写真提供:JB日本バスプロ協会)

「STOP!マイクロプラスチック実行委員会」を発足し、マイクロプラスチックの問題にもいち早く呼びかけ

2021年3月7日、河口湖の大池公園において、認定NPO法人日本釣り環境保全連盟が主催のイベント「STOP!マイクロプラスチック」が開催された。

周辺エリアの清掃をおこなうとともに、参加者にマイクロプラスチックについての知識を提供。「STOP!マイクロプラスチック実行委員会」を立ち上げ、NBC日本バスクラブの各地の支部を含む、47都道府県と海外の支部が協力し、清掃活動と環境保全講習会を開催している。

2023年、生分解性ルアーの開発と普及を促進する事業がスタート
SDGsまなび館オープンも発表

2023年発行のJBトーナメントブック(発行:NBC日本バスクラブ)において、水辺環境保全へ向けての新たなスタートを切ることを発表。JB日本バスプロ協会創立40周年記念式典では、サブタイトルとして「生分解性ルアー・生分解性生活用品普及元年」が掲げられた。協力各社が壇上に上がり、生分解性ルアー普及委員会のメンバーも紹介された。

トーナメントブックに掲載された山下茂会長のコメントには、「私はこの組織の40周年以降、末永く釣りを楽しめるように水辺の環境保全に取り組む所存です。今年の秋には富士河口湖町大石に『SDGs研究基地』と『生分解ルアー研究所』という釣りの将来を見据えた施設が誕生します(運営は令和6年春予定)。この施設で私は、環境省からの指導を受けながら生分解性ルアーの開発に着手します」(出典:2023年版JBトーナメントブックより一部抜粋)とあり、式典の際には「海水・淡水中での生分解性を有するバイオマス複合プラスチック製ルアーの開発・普及促進事業」に取り組むことが紹介されている。

式典の際には生分解性ルアー普及委員会のメンバーが紹介された

「海水・淡水中での生分解性を有するルアーの開発」、「海水・淡水中での生分解性を有するルアー認定制度の創設及び普及啓発活動」、「ライフサイクルでの温室効果ガス削減効果の定量化・評価」という3つの事業が実施され、その最前線基地となるのが「SDGsまなび館」であり、「生分解性釣具・生活用品研究所」なのだ。

SDGsについて学べるだけでない
楽しく遊べるのが魅力の施設がSDGsまなび館だ

SDGsまなび館は、11月26日から2024年1月16日までプレオープンし、いよいよ3月22日にグランドオープンを迎える。

SDGsに関する展示や研究の様子を見学することで大人も子どももしっかりと学べるだけでなく、当日でも短時間で体験可能な体験プログラムや、予約が必要なオプションプログラムを含め26種類のプログラムが準備されている。また敷地内にバーベキュー設備があり、炭火バーベキューや大鍋ほうとう、鉄板焼肉といったメニューを味わえる。他に飲茶や自分で焼けるピザの「pizza G’day」、冷凍食品自販機や、地元野菜を味わうこともできる軽食コーナーもオープンする。施設内外で、SDGsとリンクする内容で楽しんで遊べるのがこの施設の魅力なのだ。

SDGsまなび館で体験できること

当日受付可能な体験プログラムの例

  • 生分解性ルアー組立塗装(約2時間):1人税込2000円(団体割引あり)
  • ミニ苔テラリウム制作(約30分):1人税込700円(団体割引あり)
  • マイクロプラスチックを探そう(約15分):1人税込10円

ほか

事前予約が必要な体験プログラム

  • 残布等を活用した人形制作
  • ドローン操縦体験
  • 森のかんばつ
  • 記念植樹

オプショナルツアー(要予約)

  • バスフィッシング体験
  • 星空レクチャー体験ツアー
  • ドーム船ワカサギ釣り
  • ゴミ削減ワークショップ

ほか

詳しくは富士河口湖町観光情報サイト内SDGsまなび館紹介ページをチェック!

SDGsまなび館

住所:〒401-0305 山梨県南都留郡富士河口湖町大石2790-6

協力:環境省、(株)NHK文化センター、三菱UFJ&リサーチコンサルティング(株)、(株)GSIクレオス 住友重機械工業(株)プラスチック機械事業部、(株)グランツ、(株)TBWA HAKUHODO、(公社)やまなし観光推進機構、富士急行(株)、(一社)富士河口湖町観光連盟、総合学園ヒューマンアカデミー
技術協力:ベイトブレス、後藤化工株式会社
運営:(株)T・S、認定NPO法人日本釣り環境保全連盟、JB日本バスプロ協会、NBC日本バスクラブ


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