「おいおい、嘘だろ…」中国企業すげぇ! ダイヤモンドに次ぐ硬度『タングステン』で製品化。

メイドインジャパンこそが至高だった次代も今は昔。各国で様々な優れた製品開発が行われている。なかでも中国といえば、今や世界随一の物作り大国と言えるだろう。それはあらゆる製品にまで及んでおり、釣り用小物においても同様だ。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

タングステンの刃を持つラインカッター…?

記者がたまたまアマゾンで見かけたのがこちら。

『HEIGTEN(ハイテン)』という中国メーカーが製造しているラインカッターだ。

いわく、刃の部分にタングステンを使用した珍しいタイプのラインカッター。

釣り用プライヤーに設けられた機能の一つとして、タングステン刃を使ったラインカッターがついたものは多く見られるが、ラインカッター単体(それも爪切りタイプ)としてタングステンの刃をもつ製品は今年発売されたばかりのスラッシュ製品しか知らなかった。

これまでステンレス製はもちろんセラミック製のラインカッターも使ってきたが、やはり徐々に落ちていく切れ味に不満があった。それならば高耐久で知られるタングステンの刃ならその懸念もないのではないか?

そんな思いと、カラーも選べるということで、記者も早速1つ購入してみたのだった。

程なくして届く

アマゾンで注文後、程なくして届いた『ラインカッター ミニサイズ(ハイテン)』。中国メーカーの製品だが、特段届くのが遅いということもなかった。

シンプルなブリスターパックには英語でエギフック(カンナ)の修復やナイロンライン、PEラインを切れると書いてある。

開封してみよう。

メカメカしいビジュアルがなかなかカッコいい。

黒い部分は滑りにくいラバーだが、その他はすべて金属製。適度な重みがあり、男心をくすぐってくる。

記者が購入したのは「HEIGHTEN」のロゴが入った上側がマゼンタ(ピンク)、その範囲側がシルバーというカラー。

ちなみにランナップされるカラーはほかにガンメタとレッドがある。

裏面に見えるキャップボルトと、側面にあるマイナスネジ(その反対にキャップボルトの頭がある)だけで止まっているようで、分解清掃も容易そうだ。

こちらが例のタングステン刃で、キャップボルトで固定されている。

フィッシングプライヤーに取り付けられたタングステン刃も同様の方式で固定されていることが多いので、刃そのものは流用品なのかもしれない。

刃の部分を側面から見てみると、上部の先端がフラットなのに対し、下部の先端が尖っていることがわかる。

一般的なステンレス製のラインカッターは先端が尖っている同士が普通。また先に挙げたスラッシュのタングステン製PEラインカッターも同様に尖っている刃と平らな刃が組み合わさっている。

高耐久なタングステンの刃を用いた場合、歯先が痛むよりも先にラインカッターそのものの咬み合わせがずれる可能性があり、それでも切れ味が変わらないための設計ではないかと考えられる。

一見大きそうだが、実際に手にしてみるとちょうどいい大きさといった具合。

人体工学に基づいたデザインとのことで、ラバー部分は指先に気持ちよくフィットしてくれる。

実用

それでは実際の使用感を見ていこう。

記者はピンオンリールに取り付けて使ってみた。

ぶら下がっているラインカッターを手にすると、そのままカットできる握りに移行することができた。

ただし、刃の周りが大きいため、繊細な切断(ライン同士の結束であまり糸を切るなど)の際には適宜握り直す必要はあった。

切る感触は、一般的な爪切りタイプのラインカッターに比べると、スパッと切れる感覚とは違い、押し切るイメージが強い。

25ポンドのフロロカーボンラインも、1.2号のPEラインも難なく切断可能。歯の大きさに対してグリップできる範囲が広いためか、力が入りやすいのは大きなメリットだろう。

耐久度はいかに?

これまで使ってきたラインカッターも最初は切れ味が鋭かったが、使っているうちに少しずつ、ストレスを感じるようになっていった。

それでは、今回購入したハイテンのラインカッターはどのくらいその切れ味が持つのだろうか?

少なくとも、ダイアモンドに次ぐ硬度を持つタングステン製の刃は、ちょっとやそっとでは傷まなさそうだ。

継続的な使用感も追ってお届けしたい。

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