【スーパーで買った魚でも出来る!】ペットボトルで簡単血抜き!【津本式家庭用魚仕立てノズル・amazonセール中】

さて、魚の鮮度を保ち美味しくする血抜きですが、釣り場でやらなきゃ出来ない!効果ない!と思っていませんか? 大丈夫です。釣りから持ち帰って死んだ状態の魚でも、なんならスーパーで売られている魚でも、今は血抜きができちゃうんです。超・簡単な方法、お伝えしますね!

●文:ルアマガプラス編集部(深谷真)

2024 シーバス特集

使うのはペットボトルの家庭用魚仕立てノズル

用意するのは、洗ったペットボトル。そして、『家庭用魚仕立てノズル』。なんだ、宣伝か!と血抜きトライの機会損失してほしくないので言いますが、機能的に似た形状のモノであれば代用は可能です。こちらは専用の商品になっていますので、使いやすさや道具としてのガジェット感に関しては保証します。そして、期間限定ですが4月1日よりセール価格! 

こちらは弊社の商品『家庭用魚仕立てノズル』機能としてはペットボトルに装着できて、計算された良い塩梅の水がノズルから出るようになっています。津本式のプロ用道具をお持ちの方は、ハイパー継手という商品に先端が接続可能になり、小物用仕立てに役立つノズルに変化します。

とにかく、ペットボトルとこちらを用意してください。

写真のようにペットボトルに装着できます。家庭での処理はもちろんのこと、野外での処理をするにしても携帯性は抜群です。ちなみに500ccのペットボトルの水の量でアジ30cmサイズ、5-7匹前後は処理可能です。

そして、紹介する方法で血抜きができる魚は10-40cmくらいまでとしておきます。慣れてくると大きな魚でもこの道具立てで血抜きは可能ですが、ビギナーの皆様には40cmくらいまででお試しくださいとお伝えしておきます。

血抜きの方法を解説

こちらからは写真で解説していきます。時間にして血抜きそのものは数秒で終わります。最後までやれば、5日程度は鮮度維持、寝かせができるお魚が仕上がります。理屈としては水道水を魚に注入し、血液を溶かして排出させるという原理です。

(1)まな板に魚を置く。頭は右向きがお勧め。 [写真タップで拡大]

(2)魚のエラを開きます。ナイフや包丁を入れるのですが、狙いは写真エラ上端。 [写真タップで拡大]

(3)ナイフや包丁を、写真のようにエラ上端に逆刃で刺します。イメージは魚の背骨に刃を擦り付けるように。ようは背骨の下にある血管や腎臓をカットしています。当然ナイフで刺してますので、エラの上端部に穴が開きます。こちらが重要。 [写真タップで拡大]

(4)後ほど解説しますが、エラ側から水を入れる予定なのですが。圧力の排出先として尾の骨の下側直下に通る血管を切断、露出させます。 [写真タップで拡大]

(5)ナイフや包丁のアゴの部分を中央の骨にあてて切断、なるべく尾を魚から切り離さないように工夫します。料理で見せる側は、薄皮が残る仕掛けです。魅せる料理をしない場合は切断してもいいですが、尾を残しておくと後の作業はしやすくなります。 [写真タップで拡大]

(6)このような形で切断するとベスト。骨下の血管が露出します。本式の津本式では骨下と骨上の血管と神経穴にノズルを使って水を流し込みますが、今回の紹介の方式ではこちらは水の圧力排出穴として機能させます。 [写真タップで拡大]

(7)ペットボトルに水を入れ、家庭用魚仕立てノズルを装着。さきほど開けたエラの穴にノズル先を差し込みます。イメージは穴に挿入させ、背骨にノズルをアテる感じです。 [写真タップで拡大]

(8)エラを軽く抑え、そのままペットボトルの水をグッと押し込みます。使う水の量は少しだけでOK。圧力をしっかりかけられるかが大事です。 [写真タップで拡大]

(9)エラから水を注入すると写真のように血が尾の血管から出てくることがあります。このあと水に変わりますが、こうならなくてもOKです。イメージは魚という風船に水を入れ膨らませる。です。 [写真タップで拡大]

(10)先ほどの工程で、血抜きのメイン工程は終了。このあと、魚を長く保存するためには、エラや内臓を取り除く必要があります。まずはエラから処理しましょう。 [写真タップで拡大]

(11)エラの後は内臓をとります。津本式ではなるべく酸化しやすい箇所を減らすために、切断面をなるべく作らない工夫をしますが、最初のうちは、綺麗に内臓をとる慣れた方法でお試しください。 [写真タップで拡大]

内臓を取り出したあとは、背骨下にある腎臓が膜を隔ててありますので、そこを綺麗にします。 [写真タップで拡大]

(12)やり方は簡単。内臓を取り出したあとに、ナイフで背骨下の膜をカットしてあとは背骨下の血合(腎臓)をスプーンなどで書き出します。丁寧にとりのぞくと、日持ち処理がさせやすくなります。 [写真タップで拡大]

あとは、魚の頭を下にして15分ほどカゴなどに立てかけてください。行き渡った水が徐々に排出され、血抜きが完了します。 [写真タップで拡大]

こちらの血抜きの方法は、津本光弘さんという魚仕立て師によって開発された『津本式・究極の血抜き』を家庭レベルに簡易的に行えるようにした方法となります。本家の手順はより、血抜きの精度が上がり、より長い時間、鮮度を維持したりすることができます。

ご興味のある方は、津本さんが運営するYouTubeチャンネルなどでご確認していたければと思います。Amazonにて教科書的動画も販売しておりますのでぜひご活用ください。


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