バス釣り用のリグは千差万別! その中でも、シンカーを使わないワームとフックのみのリグをノーシンカーと呼ぶ。そのタイプは実に数多いため、ここでは主にスピニングタックルで使用する軽量なノーシンカーリグについて言及していく。これからの季節、バスを確実に釣るためにもぜひとも覚えたいリグだ!
●文:ルアマガプラス編集部
世に数多く存在する小型軽量オモリなしリグ
シンカーを使わなければ、どれでもノーシンカーリグの範疇。そのためフックのセット方法やワームのタイプが異なっても、すべて同じノーシンカーの括りとなる。
ここでは主に小型軽量ワームをリギングするスピニングタックル対応のノーシンカーについて解説する。
スピニングタックルで扱うノーシンカーで代表的なひとつが、ノーシンカーワッキーリグ。平たく言えば多少の差はあるものの、ネコリグのシンカー抜きだ。
その他、ノーシンカーの表記はないものの、事実上のノーシンカーであるリグも多々存在するのが現代バス釣りの現状。
その一例をそれぞれ解説するのでご参考に。
いずれにせよ、ノーシンカー=軽いリグであることに差はない。
シンカーの重さに影響を受けず、ワーム自体が持つ本来の動きを再現できる最もナチュラルなリグと言える。
軽いが故に、各自のキャスト能力が問われるが、そこはより細いラインや現代タックルの性能に頼ることで解決の糸口は見つかるだろう。
ノーシンカーリグを使うヒント
- いつ使う?:春~夏
- どこで使う?:縦ストラクチャー、カバー周り
- どうやって使う?:ただ巻き、フォール、トゥイッチ、シェイク
代表的なノーシンカーリグ例
ノーシンカーワッキー
沈めば水平姿勢、表層で水面ピクピク
平たく言えばネコリグのシンカー抜き。ただし、ボディの中ほどに刺し位置を取ってバランスを取ることが前提。着水後、水中でボディは水平姿勢をキープしながらの自然なフォールを見せ、ロッドワークさせればワームがV 字アピール。一方、表層をキープしてのシェイクで、いわゆる“水面ピクピク” も実現可能だ。
表層トゥイッチ/i字引き
i字引きや表層トゥイッチ
浮力が高く、ごく軽いワームで多用されるのが表層i字引き。マスバリを頭部にチョン掛け、もしくは縫い刺しでバランスを取り、水面もしくは水面直下をスローにただ巻きすることで直線軌道を見せる。バスの捕食スイッチを入れるべく、トゥイッチも効果的。ネイルをさせばもはやノーシンカーではないものの、より飛距離を改善できる。
グラビンバズ
バズベイトで出ない魚も適度な波動で呼び込める
1990 年代初頭、ゲーリーインターナショナル総帥・河辺裕和プロが考案して一世を風靡したグラブの表層テクニック。着水後に間髪入れず巻き始めることで、ボディの水押しとカーリーテールの回転で後方に半角波を形成して広範囲からバスを寄せる。バズベイトでは強過ぎる、しかしバスは表層を意識する。そんな時に使いたい奥の手だ。
虫系
虫や小動物系の総称 浮く・沈むタイプあり
虫型やカエル型など形状は様々だが、岸や樹木などから落ちてくる生物をイミテートするワームは数多い。素材の浮力差はあれど、その多くが存分な質量を持ちシンカーを要さないノーシンカーで使える物だ。表層でのアピールが主軸となるが、中には水中に沈んでいく“沈む虫”タイプも存在する。
ノーシンカー用定番ワームミニカタログ
ヤミィ(ジャッカル)
ノーシンカーワッキーで多用される高比重ストレートの名作。オフセットやマスバリでの頭部セットでも抜群に活躍。
ファクト ラストエース(エバーグリーンインターナショナル)
小魚リアリズム系の極北。スローでi 字引き、トゥイッチでヒラ打ちと操作は自在。近年では大型サイズもラインナップ。
マイラーミノー(O.S.P)
七色に輝くフライマテリアルを内蔵して、他では得られないフラッシングがバスの本能に直撃。00 年代から第一線で活躍。
沈み蟲
高比重マテリアルの芋虫状ボディ、左右には3 対の脚。重心集中ボディは飛距離を稼ぎ、フォール中の微振動でバイトへ。
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