ビッグバスといえば琵琶湖。ここでは北湖で活躍する注目の若手スタイリッシュアングラーの米山悟さんに解説していただく。北湖の魅力はやはりそのバスの体高。ぶりぶりなコンディションのタヌキバスを仕留めるための必釣パターンを聞いた。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
10lbオーバーを目標にすればブリンブリンのロクマルが釣れる!
目標は高く設定したほうがクリアは容易い
米山さんがロクマルを釣る上で意識していることは?
「最近は60cmというよりも重さを重視していますね。具体的には10lbから上を狙っています。この10lbオーバーという数字を追えば、自動的にロクマルに繋がっていくんじゃないでしょうか。でも、60cmない10lbオーバーもたくさん釣ってるんですよね。たとえ短くても、痩せたロクマルよりも全然満足度は高いです。10lbオーバーを釣るなら、2月から春先が狙いめです」
ロクマルを狙うのはどんなスポットになってくるのだろう。
「自分の場合、魚がポンポン釣れるような場所ではロクマルを狙いません。魚がちょっと薄いようなところにでかいのが多いですね。50がたくさん釣れるところでロクマルを釣るのは難しいと思います。バスは大きくなるにつれ賢くなってきて、他とは異なった動きをするようになるんです。50の群れの中にいるロクマルもいると思うんですが、そこで釣りをすると先に50が食ってきてしまって、ロクマルが食わなくなってしまうこともある。だったら、最初からロクマルしかいない場所でやろうという感じですね」
まだロクマルを釣ったことがない人にアドバイスを、ぜひ!
「一度ロクマルを釣った人は、そのあとコンスタントにロクマルが釣れるようになるんです。一度超えた壁は低くなるというか。だから、最初からハードルは高く設定したほうがいいですよ。60を狙うより、65を狙ったほうが60は釣りやすいと思います。あとは、みんな流行りを追いすぎです。流行りもので釣るのもいいんですが、自分なりの釣りを探して、見つけて、こだわって釣って欲しいですね。釣るだけがバスフィッシングじゃないんで。みんなと同じことをしても、大きいのは釣れないと思います」
早春
ロクマル出現度が一番高いK9の首振り&S字
米山「自分のガイドで一番ロクマルキャッチ率が高いのがクラッシュ9です。年中使いますが、特に早春によく釣れます。早春はS字アクションで、季節が進行してきたら水中ドッグウォークが効くようになります。使うのはウィードのエッジや、水中のストラクチャー、ロックエリアなど。水深は浅い場所だったら2m、深いところなら6〜8mまで入れる場合もあります。スローシンキングにして、深い場所ではよりスローに、アクションをさせながら狙いのスポットまで入れていきます。ミドストのカーブフォールみたいなイメージですかね。ロクマルは通すコースやピンスポットをいかにちゃんと狙えるかが大事なので、キャストの精度、飛距離、そして正確な操作などが大事です」
クラッシュ9(DRT)
TACKLE
ロッド:アーテックスR2(DRT)
リール:アンタレスDC XG(シマノ)など
ライン:シーガーR18フロロリミテッド 20lb(クレハ)
夏〜秋
イージーにでかバスが釣れるロングワームのズル引き
米山「夏から秋に効果的なビッグフィッシュパターンとしてロングワームのズル引きがあります。ワームはRCリビング10inで、10〜21gのフリーリグで使います。やや深めの7〜10mレンジにある、オダや岩などの地形変化を狙ってスローにズル引き。特にシェイクなどはする必要なく、何かストラクチャーに当たってもそのまま引いてくるだけでデカいのが釣れてくれるイージーなパターンです!」
フックはリミット5/0(リューギ)を使用。
RCリビング 10in(エンジン)
フリーリグ
TACKLE
ロッド:アーテックス ハッカー(DRT)
リール:メタニウムHG XG
ライン:シーガーR18フロロリミテッド 16lb(クレハ)
夏〜秋
とてつもない破壊力を秘めた北湖の深海クランキン
米山「ディープクランクは7〜11月まで釣れるパターンで、各モデルは水深やアクションの強さなどでローテーションしていきます。この釣りは潜らないと話にならないのでとにかく飛ばすことが大事。ピンスポット狙いというよりは、とにかく飛ばして潜らせて、長く引くことが釣果に繋がります。60から70mは飛ばしたいですね。10XDはアクションが強いので濁りが入ったときに強い。ブリッツマグナムDRはアクションが優しめなんで、水質が薄いときに活躍し、ショットオーバー7はその中間のイメージです。この3つでだいたい10mにタッチするかなという感じです。それよりも深い場所、10〜11mを探りたい場合はプロトクランクを使用。使うのはハードボトム、ロックエリア、河口まわりで、オダや岩、地形変化が絡んだときにバイトが集中しますよ」
プロトクランク(DRT)
TACKLE
ロッド:アーテックスボーダーパトロール(DRT)
リール:カルカッタコンクエスト200PG(シマノ)
ライン:シーガーR18フロロリミテッド 16lb(クレハ)
オールシーズン
VTS5in(DRT) ホリゾンヘッド1/16oz(がまかつ)
VTS5in(DRT) ヴェスパブルータルプロト3.5g(リューギ)
サカマタシャッド 6in(デプス) ヴェスパブルータルプロト7g(リューギ)
季節を問わずロクマルを魅了するパワーミドスト
米山「年中活躍する万能な釣りがミドスト。ジグヘッドの重さはその年によって効く重さが変わり0.9〜7gくらいまで使い分けます。また、アクションはロール主体がいいとき、テールだけが震えるほうが釣れるときなどいろいろです。重たいジグヘッドのときはボトストに近いような感じで使うことが多いですね。操作するときのコツは、あまり動かそうとしすぎないこと。硬いロッドだとルアーが前に飛んできてしまったりするんで、ティップが入るようなロッドで移動距離を抑えながら引いてきてください」
TACKLE
ロッド:アーテックス パルス1S(DRT)
リール:ヴァンキッシュC3000(シマノ)
ライン:ジグマンX8 0.6〜0.8号(Xブレイド)、フロロリーダー8〜12lb
オールシーズン
カバースキャット3.5in(デプス)
沈み蟲3.2in(一誠)
衰え知らずの高確率 ビッグバス捕獲パターン
衰え知らずの高確率 ビッグバス捕獲パターン
大流行中のボトムジャークの釣りは、北湖でもまだまだロクマルキャッチ率は高い。
米山「ビッグベイトのフォローで入れて使うのが高比重ワームで、いわゆるボトムジャークです。最近はラインまで沈めて待つほどのロングポーズはしませんね。ワームをボトムまで沈めて2〜3ジャークして待つという感じ。ステイは3秒くらいを目安に、活性が低いときや低水温のときなどは10秒ほど待ちます」
TACKLE
ロッド:センスアクション63SMT(Sタイトル シンフィニ)
リール:メタニウムXG(シマノ)
ライン:シーガーR18フロロリミテッドハード 20lb(クレハ)
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。