井上慎二郎(いのうえ・しんじろう)奈良県出身・在住。10代から池原ダムに通い込みバスフィッシングの腕を磨いてきた。池原ダムでの各種トーナメントに出場し、高い戦績を収めてきている。得意な釣りはサイトフィッシングで、冬季でも目で見て釣るスタイルにこだわる。
池原ダムのバスは警戒心が高いので、バスをできるだけ遠くから発見し、バスに気付かれぬようにアプローチすることが大切だ。
ヘッドにはルアーの視認性を上げるために蛍光シールをセット。
岩盤と平行に引くのがバスをコールアップさせるコツ5mほど沖を岩盤と平行になるように引いてくる。ルアーのレンジは水面下20cmほどをキープする。デッドスローで引いてくるとバスが下から浮いてきてバクッとバイト。真冬でも大興奮のビッグバスゲームが楽しめる。
タイニークラッシュのi字引きは井上さんが昨年もっともロクマルを釣ったパターン。その下のサイズも含めればかなりの数のバスをキャッチしている釣りだ。
着水点だけでなくキャストコースにも気を使ってルアーは岸に乗せてから水中に落とし、山から落ちてくるミミズをイミテート。なるべく岸と平行に位置どりしてキャストするとバスにラインの警戒心を与えにくい。沖からキャストするとラインの存在感でバスが逃げてしまうことが多いのでNG。
操作性を上げるためにラインはフロロ3lb。正しいタックルセッティングとファイトを駆使すれば60オーバーがかかっても問題なく取り込むことができる。
増水後の岩裏のヨレをロングワームで狙い撃ち雨後などの増水で、岩に流れが当たってできたヨレを狙い、RCリヴィング10inをアプローチ。あとはフォールさせるだけで、バスが見つけて食ってきてくれる。着底したら回収でOKだ。この時期に出てくる大きなドバミミズを意識したパターンだ。
池原攻略において欠かせないのがロングワーム。RCリヴィング10inは井上さんの超信頼ワームで、これまでキャッチしたロクマルは数知れず。
10cm追いかけっこで最終的に口を使わせるバスが近づいてきたら、10cmの間合いになったところで逃しを入れる。また近づいてきたら同じく10cmの間合いで逃すというのを繰り返すと、ワームとバスとの距離がだんだん近づいて最終的には食ってしまうのだ。
小さいエビを意識して使うのがこのシュリンプB。60cmを越すバスであっても、スジエビのようなベイトを頻繁に食べているという。