4kg超えのモンスターはイカにして釣られたのか!?自己記録更新とそれを支えたラインの話

三宅島在住の蛯子さんが4月7日、ショアから約4キロのレッドモンスターを釣り上げた。この時の様子をインタビューしたので、その内容をお届けする。動画も合わせて見てもらうと、当時の臨場感を味わえるはずだ。

●文:ルアマガプラス編集部

蛯子嶺樹(えびこ・れいじゅ)/1994年9月11日生まれ。北海道出身。東京都三宅島在住。ロックショア、エギング、ライトゲーム、ブラックバスなど、三宅島でのあらゆる釣りを楽しむ。スポンサーはバリバス、オーナーバリ、ネイチャーボーイズ。

4月はアオリもアカイカもモンスター最盛期

三宅島で活躍するプロアングラー・蝦子さんがレッドモンスターを釣り上げたのは4月7日。

実はこのくらいの時期からショアに続々と大型のアカイカが接岸してくるという。

蛯子「4月に入って最初の大潮だったので、そろそろレッドモンスターが接岸するかなという頃合いでした。4月はアオリイカも大型が出ますね。1〜3月は大きくても1kg後半までですが、4月に入ると出れば2kgクラスという時期です。そして、レッドモンスターも深場からどんどん上がってくる。アベレージは2kg、マックスは5kgとかにもなるイカですね。そのサイズは自分もまだ釣ったことはありませんが…」

春のモンスターエギングシーズンだが、タックルはいつも通りでOKだという。

蛯子「ロッドは86Mで、ラインはPE0.6号にリーダー1.7号。でかイカだからといって大きいエギを使うわけでもなく、普通の3.5号のエギを使ってますよ」。

【使用タックル】

●ロッド:セフィアCi4+S806M(シマノ)

●リール:22イグジスト2500S-H(DAIWA)

●ライン:プロトPEライン0.6号(バリバス)

●リーダー:アバニエギングプレミアムショックリーダー1.7号(バリバス)

●エギ:エギ王ライブ3.5号ムラムラチェリー(ヤマシタ)

蛯子「その日は4月一発目の大潮周りで、16時に満潮を迎えるタイミング。この釣りは満潮からの下げ始めで当たることが多く、夕マズメと下げ始めが絡む最高の日並みだったんですね。本番は夕方からでしたが、昼過ぎくらいから釣りを始めて様子を見てたんです。ただ、他にもアングラーはいましたが誰も反応はなく、夕マズメを迎えました」。

蛯子「暗くなるギリギリのタイミングで、エギをエギ王ライブ3.5号(ヤマシタ)の”ムラムラチェリー”にローテーション。これは個人的に超実績のエギ・カラーで、2kgオーバーのでかいイカはほとんどこれで釣っているんですよ。最後に一番自信のあるエギを入れてみるかと思って入れてみたら…」

堤防上まで墨を飛ばす自己記録大幅更新サイズ

キャストしてファーストフォール、その着底とほぼ同時にイカが抱いた。

蛯子「着ドンでした。フォール中に携帯を見てたりもしたんで、ちょっとびっくりました(笑)。ラインはバリバスでテスト中の新しいPEライン。とても水馴染みが良くて感度も高いので、エギの着底でラインがしっかり止まって、着底が手元にも伝わってくる。それで、最初のしゃくりで重さが乗りました。これまでも、このエギに変えて1投目でヒットすることが多かったんで、やっぱりなという感じですね」

蛯子「2回目のしゃくりで大きくアワセを入れると、でかイカ特有のモゾモゾするような重みを感じました。来ればデカいのは分かってたんで、とりあえずは走らせたんですが、全然止まらない(笑)。ファーストランが終わってから、さらに追いアワセを入れました。大きいイカは腕も太いし、カンナが刺さり切らないことも多く、バラすことも多いので。追いアワセで外れるようであれば、どのみちバレてしまいますから。そこからは持久戦で、じっくりファイトしていきました。1回のジェットが強いし、ファイトには時間がかかりましたね」

ようやく水面に上がってきたのは、蛯子さんの自己記録を更新するサイズのレッドモンスターだった。

蛯子「大きい以イカは水平に上がってこないで、縦に触腕から最初に上がってくるんです。水面にその大きな腕が上がってきたときは、ちょっと怖かったですね(笑)。最後は知り合いにタモを入れてもらってランディング。高さが4mくらいある堤防だったんですが、タモ入れの時に吐いた墨が堤防の上まで飛んできたのでびっくりしました。1回で長く走るジェット噴射も頷けますね。4〜5kgの青物なら余裕で掬えるラインディングネットがパンパンになるくらいのサイズで、堤防に上げてその大きさを改めて認識しました。重さは約4kg。これまでのレッドモンスターの自己記録を大きく上回るサイズです」

エギングがより快適になる、だから千載一遇のチャンスを逃さない

蛯子さんのレッドモンスター自己記録をキャッチできたのは、ラインによるところも少なくないという。

蛯子「ラインに関しては全く不安は無し。これまでバリバスのアバニ10×10シリーズをいろいろな釣りで使っていて、このラインの強さはよく知っていました。でも、改めてこのサイズのイカを釣り上げてみて、自分の意図したドラグ性能をそのまま信じ切って、0.6号でやや無理をしながらでもファイトできたのはよかったと思います」

そんなX9シリーズに新たに加わるのが、レッドモンスターを釣り上げた際に使っていたプロトタイプラインの製品版『アバニ エギング マックスパワー PE X9』だ。

蛯子「エギングも青物同様、回遊待ちの時間が多くなります。7月に発売となる『アバニ エギング マックスパワー PE X9』は、そういう中でもライントラブルなく、長時間の釣りでも集中力を持ってワンチャンスをしっかりものにできる、そんなラインに仕上がっていると思います。それはバリバス独自の製法でラインの張りと耐久性が高められていて、キャストやシャクリでラインがガイドに絡んでしまうようなトラブルが怒らないからなんです」

さらにこのラインには使いやすさにもこだわりがつまっている。

蛯子「X9はこれまでよりも快適にエギングができる、これは忖度無しに本当にそう思いますよ。水キレもいいので操作性が向上しますし、見やすいカラー『フォーリングバイトマーカー』のおかげでアタリも捉えやすい。もともと自分は飽き性なんですが、そんな自分が飽きずに時合いを待って釣りができるのは、このストレスがなくて使いやすいラインがあるお陰だと思ってます」


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