シマノ新型スピニングリールが突然発表!スペック&発売時期が判明![2024年秋冬モデル]

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多くのソルトウォーターアングラーから、高い注目を集めるストラディックSW。そのニューモデルが、突如シマノから発表された。2024年秋冬モデルという位置づけだ。その詳細をチェックしていこう。

●文:ルアマガプラス編集部 ●画像引用元:(株)シマノ

2024 イカメタル特集

上位モデルにも比肩する性能を持つ、実戦型スピニングリール

シマノがリリースするスピニングリールには、ステラをトップとした絶対的なヒエラルキーが存在するのは、アングラーならご存知の通りだろう。しかし、その序列を脅かす可能性すらある存在なのが、新型ストラディックSWだ。

上位機種に引けを取らないパワーとタフネス、防水性能を装備して過酷なソルトシーンを攻め抜いてきたストラディックSW。そんな、高い実用性と耐久性を誇ってきたリールが、各番手ごとに最適化された進化を遂げてついにリニューアル果たしたのである。

ライトソルトゲーム対応の4000番は、評価の高い23ストラディックをベースに、インフィニティクロス、インフィニティドライブ、アンチツイストフィンを投入することで、ギアの耐久性アップやライントラブルの抑制など、さらなる使用フィールの向上を実現。

5000番~10000番の各モデルにはXタフドラグを搭載し、耐久性・放熱性・最大ドラグ力でスペックアップを実現。ヘビーウェイトのルアーや大型魚とのファイトを視野に入れた仕様となっている。さらに5000番と6000番は、従来のベールオートリターン機構を排除してキャスト時のトラブルをシャットアウト。クラスを超えるパフォーマンスとともに、絞り込んだ全9アイテムがより実戦に即したシリーズを構築。

過酷な状況でも安定したパフォーマンスを発揮する新型ストラディックSW

ソルトウォーターゲームは、対峙する大型のターゲットのパワフルなファイトや波しぶき、ゴツゴツとした岩場など、精密な機械でもあるリールの使用環境にとって非常に過酷だと言える。初期性能を維持し続けるには、強靭さタフな耐久性が求められる。

ストラディックSWはそんなソルトゲームでも臆することなくガンガン使えるよう、Xシールド(※4000番は除く)、Xプロテクトといった防水構造を装備して、トラブルの要因となる海水の侵入リスクを大幅に低減する。それにより、金属パーツの劣化や内部構造の腐食を防ぎ、滑らかな回転をはじめとした初期性能を長く維持。

タフさを極めた新しいストラディックSW。

また、使用フィールに直結する駆動系統には、インフィニティドライブやHAGANEギアを組み込み、CI4+のラウンドハンドルノブとともにパワフルなターゲットのファイトにも対応。想定外の大型魚にも余裕を持って対応できるパワーと堅牢さで安心のやり取りを行うことが可能だ。

さらに5000番以上のモデルはXタフドラグを搭載しており、最大ドラグ力のみならず高い負荷がかかったさいの耐久性と放熱性も向上。着実な進化を遂げている点は、注目に値するだろう。

特に注目なのは4000番。シリーズ最小だが進化の幅は大きい

新しいストラディックSWのラインナップ中、最も小型となるのが4000番だ。この番手、実は前作より大幅にスペックアップを果たしている。その中でも特筆すべき点は、やはりインフィニティドライブの搭載だろう。

新しいストラディックSWは特に4000番の進化が目覚ましい。

ドライブ系統の進化により巻き感がパワフルになったことで、あらゆる状況においてその恩恵を感じるはず。さらに、インフィニティクロスの搭載でギアの耐久性も大幅な向上みせる。比較的ライトなソルトウォーターゲームをカバーする番手だが、ストラディックのSWモデルとしてのタフネスさは、大型番手にも決して見劣りしないレベルとなっていると言えるだろう。

また、操作性の部分では、新たにアンチツイストフィンが採用されていることに注目したい。これにより、ラインのたるみを抑えて脱落やヨレた状態のままスプールに巻き込むような現象を軽減。一見地味だが、トラブルの少ないより快適な使用フィールの実現に向けた、大きな進化とも言える。

アンチツイストフィン搭載でライントラブルを低減。

なお、ハンドルは現行モデルと同様に、握り込みやすいCI4+のラウンドノブを採用。少ない入力で最大限のパワーを生み出すことが可能になっている。

最大ドラグ値が向上。大型の青物も安心してやり取り可能に

放熱性、耐久性に優れたXタフドラグは、5000番以上のモデルに搭載される。これは、ドラグ内の各ワッシャを金属とカーボンのみで構成することで、スプールを上下両方向から支持。スプール下部に大径のドラグワッシャを追加し、最大ドラグ値は5000番と6000番で12kg→13kg、8000番では13kg→15kg、10000番では13kg→16kgと、前作からスペックアップを果たしている。

新しいストラディックSWはドラグ性能も大幅に進化。

前作でも評価の高かったストラディックSWだが、新型はそれにも増して大型魚を無理なく、確実に止める、安心のドラグ設定ができるようになった。

防水性能も抜かりナシ!強力なシーリングで海水の侵入を防ぐ!

ソルトウォーターゲームにおいて、リール内への海水の侵入は初期性能の低下を招く最大の要因と言えるだろう。そこで重要となるのが、トラブルの要因となる海水の侵入を防ぐ防水性能だ。新しいストラディックSWの4000番サイズに採用されるXプロテクトは、リールの回転性能を犠牲にしない非接触構造にこだわった防水システム。ストッパーベアリング部、ラインローラー部に搭載し、高い防水性能を発揮する。

シマノの2024年秋冬新作リールとなる、ストラディックSW。

また、5000番以上の機種はXシールドによって、海水が侵入しやすいボディ・フタ合わせ面にシーリングを施し防水性を高めている。Xプロテクトも低摺動シール部材による接触式を採用し、想定されるシーンに応じた鉄壁の防水構造によって、初期性能の維持を向上させている。

シマノフィールドテスター上津原さんの使用インプレッション

シマノで、ロックショアカテゴリのフィールドテスターをつとめる上津原さんが、新型ストラディックSWを実際に使用した上で、コメントをしている。以下、シマノWEBサイトより、そのコメントを引用紹介しよう。

上位機種の最新テクノロジーで細かい部分が強化されたことで、これまで以上に安心感が高まったリールになったと感じました。特に使っていて快適に感じるのが、軽くて滑らかな巻き心地でありながら、巻き上げ力がパワフルであることです。魚とのやり取りにおいてはもちろん、重たいメタルジグを使っていてもグイグイと引っ張れる感覚があります。特に4000番はライトショアジギングでも使うことの多い番手だと思いますが、標準装備となっているラウンドノブの巻きやすさも相まって、強烈な引きで抵抗する魚とのやり取りにおいても、パワフルな巻き上げ力を実感できました。

シマノフィールドテスターの上津原さん。

また「ストラディックSW」ならではの特徴として、8000番と10000番のスプールが共通であることも使いやすさを感じる部分です。例えば、それぞれに違う太さのラインを巻いておくことで、釣り場との相性や、狙う対象魚によってすぐに使い分けができます。またスプールの大きさでルアーの巻き上げスピードも変わってくるので、ルアーのアクションスピードに細かくこだわりたい時にも、即座に微調整ができます。

デザイン面としても、深いネイビーを基調としたデザインがシックな印象でかっこよく、タックル全体が引き締まって見えます。充実したこのリールのスペックは、ロックショアでやりたいことのおおよその範囲をカバーできるだけでなく、沖磯や離島への遠征でも問題なく活躍してくれるはずです。

上級者の方はもちろん、これからSWタイプのリールを手にとってみようという方には、特に使いやすさを実感していただけると思います。ぜひこのリールで色々な魚を狙ってロックショアの釣りを楽しんでいただきたいですね。