[今までの苦労は何だったの!?]特大ヒラメも釣れる高コスパな裏ワザを紹介!

フィッシュマンのスタッフのドクトルにしにしこと西村均さんは、あるギアを使ってとんでもない釣果を挙げているという。そのギアとは、マリンスポーツのアクティビティとして愛好者も多いSUP(サップ)だ。果たして、このSUPをどのように釣りに利用しているのか? ご本人に解説をお願いした。

●写真/文:西村 均(フィッシュマン)

2024 イカメタル特集

暑い夏!SUPフィッシングで『ちょっとだけ沖』に出てみよう!

皆様こんにちは、フィッシュマンスタッフのにしにしです。今年も暑い夏を目前にして、遂にSUPでちょっと沖、いわゆるインショアフィッシングを始めました。

ここ数年、カヤックと共に人気上昇しているSUPフィッシング。始めてみたいと言う方は結構いると思います。そこでこのにしにし、数シーズン数多くの経験から得た知識で、皆様のSUPスタートを応援したいと思います。

『まず、SUPって何?』という疑問があるかと思いますが、これは、ハワイで発祥したと言われるマリンスポーツ・SUPで、スタンドアップパドルの略です。

スタンドアップパドル(SUP)に立つにしにしさん。

でっかいサーフボードのように見えますが、実は私が立つこのSUPはインフレータブルタイプで、空気を入れて膨らませるボードなんです。これに乗ってパドルを漕いで海上へ行って釣りする訳です。

勿論、釣り専用の多気室板やフィッシングSUPと呼ばれる、色々な装備が最初から搭載済のモデルもありますが、一般的なホビーSUPと呼ばれる、ふつーーーーのインフレボードも釣り用として使われます。

さてそのお値段ですが、にしにしのこの板、3年前新品購入で送料込み29,000円でした!

今ならこれより一回り大きい、11.6ftのモデルが同額でしょう。勿論大き目な板のほうが安定するし、ガタイの良い方でも安心ですが、身長170㎝のにしにしで、10ftで特に困りませんね。

SUPフィッシング、肝心の釣り具はどうやって持って行くの?

SUPフィッシングで多くのアングラーが疑問を持つのが「釣り具どうやって持って行くの?」という点でしょう。上記写真のようにライフジャケットのポケットにボックスを入れるので、なんら問題は無いとのですが、ライジャケは板上で動きやすいよう専用品やライトジャケットの方がベター。

そこで重要となるのが、大切な釣り具を積載するための『艤装』と呼ばれる、いわゆる航海装備になります。

にしにしさんのSUPに積まれている釣り具。

その艤装を納めるのはなんと百均の買い物かごです(笑)。でもこの買い物かご、侮るなかれ。これを選んだのはちゃんと理由があります。当然SUPは海水を被ります。そのとき、バッカンや密閉ボックスに入水した場合、洗うのがイチイチ面倒くさい…のですが、このカゴシステムだと…板と共に川の真水で丸洗い可能なのです。

カゴの中に収められている釣り具を紹介!

SUPに搭載する買い物かご、この中に収めている釣り具を紹介していきましょう。

①シーアンカー(パラシュートアンカー)
風と潮流が安定しないとき、船尾を潮下に向けて安定させます。

②バラストアンカー
いわゆる錨です。釣具屋で買えるダイバー用1㎏の鉛に、30mほどパラコードを結んで棒に巻きつけて収納。浅場で完全定位したい時に使います。

③空気漏れしたとき用防水高粘着テープ
これ重要。SUPはたまーにですが、魚のヒレやフックでピンホールが出来ます。そんな場合に洋上補修、ダメージコントロールの為に必須です。にしにしの場合、カゴの中にスコッチのダクトテープ、ライジャケのポケットに1m程切って巻いたゴリラテープの二重で、万が一に備えていますが、これの出番が発生したのは3年で1回のみでした。

④フラッグポール
要するに旗です。海面に張り付いて這いずり回るSUPは、船舶からの視認性がやや低いので、洋上で行動する時はフラッグを掲示して、周りから良く見えるようにしておきましょう。

⑤ロッドスタンド
ホームセンターの切り売り塩ビ管で十分でした(笑)。

⑥ランディングネット
これがすげえ重要!魚が大きくなったりトゲトゲした魚をキャッチするとき、板から離れた場所でキャッチしなければ高確率でパンクします。なのでロッドスタンドにネットも立てておきましょう。

と、ざっくりこんな感じで搭載されております。カゴの中には板とアングラーを繋ぐ、足のストラップも収まっています。あと飲み物必須! 最低1Lは持っていきます。そして洋上は日差しが強いので偏光グラスも必要です。板の後ろに発泡クーラーボックスを積むのも手です。

またロッド、パドル、ランディングネットは全て移動、実釣の際はリーシュコードで落水防止しています。うちのスタッフにも居たんですよ、カヤックなんですが…タックルをキャストしちゃった人…そうなったら回収不能ですからね!

それ以外にも、当然ですが転覆の可能性だって有るわけです。なので絶対ロスト出来ないものは、最悪の状況を考えて対策しています。カゴにはネットを被せ、ルアーを入れたドライバッグは空気室の役目も果たす。ウェアは勿論ウェットスーツ着用で。いざ沖へ!

準備が整ったら、いざ沖へ向けて出発!

普段は陸上から攻めているポイントを横目に、1〜2kmも沖へ出れば、そこはもうオカッパリとは別世界。釣れる魚も桁違い。超高額タックルを何セットも揃えて必死に狙って釣れない釣れないと嘆く魚が、下手すりゃケツの下にうようよ居るわけです(笑)。

【ここまでのSUPフィッシング投資額】

  • SUP本体   :29000円
  • 買い物かご  :110円
  • 塩ビ管スタンド:200円×3本
  • シーアンカー :1200円
  • フラッグ   :980円
  • その他小物  :多分2000円くらい

サップに買い物かごをしっかりと固定しタックルを収納。

SUPスタート資金、4万円もあれば揃うと思います。つまりリール1個か竿1本分と考えたら、近年登場した釣りスタイルの中で、最安値で釣果を数倍に出来る、最もコスパの良い選択だと思いますよ~。

SUPフィッシングで使用するロッドですが、短めなML位のものがあれば大体こなせます。その日のターゲットによって、パワーを変えると楽しいでしょうね。ところで、上の写真、何かお気づきではないだろうか…? なんとにしにしがSUPで使ってるロッドはテレスコだ!

どうしても2本ロッドを持っていきたい時、片方は収納しておいたり、帰着の際の高速パドリング時、ロッドが洋上で畳めればすんげえ楽になるのです。開発は着々と進んでおりますので、SUP・カヤックアングラーは期待して待ってて下さい!

ショアからは経験できない釣果が待っている!

で、メタルジグを投げて沈めりゃ、ショアからじゃ経験出来ない水深になります。そこを軽快にシャクっていると、ゴン!っと出る強烈バイト。足で踏ん張れない洋上ファイトはものすんげえ楽しい! これまで、SUPフィッシングでキャッチした釣果の一部をご紹介しよう。

SUPで一番好きなターゲットはこれ!マダイですよ!

ショアレッドと称して陸から必死に狙って数釣れないマダイも、ちょい沖に出たらメインターゲット。日によっては数釣り出来ちゃいます!

こんなん陸からそうそう釣れないって! タイラバ投げて巻いてりゃ、ガツガツっ! と、あのバイトが!

そうそう、SUPもカヤックも、極力友人と複数一緒に出ましょう。万が一の事態に対応しやすいし、こうしてお互い撮影しあえます。マダイとのファイトシーンを撮影してあげる事が出来ました。

タイラバやメタルでの釣り以外にも、場所によっては鉄板バイブやワーム、回遊魚が来ればダイペンでヒラマサチャレンジなんてことも可能です。

鉄板バイブで潮目を探れば、魚食性になったブタサイズのキジハタが入れ喰ったり…。

マゴチの巣窟に当たったり。

SUPは機動力を活かした「洋上ランガン」が楽しいスタイル。己の腕力と体力が航続距離になります。漕げば漕ぐほど、パラダイスに辿り着ける。陸からじゃ望めない釣果、魚種に巡り合える。

あ、カヤックは直線番長だと思ってます(笑)。にしにしはドリフト&ラリー運ちゃんなので、あとは判りますよね!? カヤックと小回りの効くSUP、どっちを選ぶかは!

釣りとスポーツと冒険心の融合「SUPフィッシング」。皆様もチャレンジしてみては如何でしょうか!?

アングラープロフィール

西村 均(にしむら・ひとし)

ルアマガプラスで連載執筆も担当するドクトルニシニシこと、西村均さん。超軽量ジグヘッドリグをベイトタックルでキャストしアジを狙う釣りを得意とするアングラー。ソルトだけでなく渓流など、幅広く釣りに精通。


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。