[仕掛け図で解説]オモリグ&オバマリグの効果的な使い分け!イカメタルの基本おさらい!

初夏から夏にかけて盛り上がりを見せるイカメタル。今回は、オモリグやオバマリグを使い分けて大型のケンサキイカを狙う釣り方を解説していこう。

●取材/文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 シーバス特集

初夏はオバマリグとオモリグを使い分けてパラソル級を狙う!

例年通りであれば6月は各地でイカメタルが盛んになるシーズン。数釣りも大型狙いも思いのまま!?

廣瀬「大型も狙うなら日本海側の島根、京都、福井あたり。いろいろと釣りたいなら三重のような太平洋側。はじめてイカメタルをされるなら、まずは釣り場選択から考えていきましょう 」

今回イカメタルをレクチャーしてくれたのはジークラックの営業として全国を駆け回り、多くの釣りを経験してきた廣瀬さん。日本海側と太平洋側では変わってくるんですか?

廣瀬「 日本海側はパラソル級と呼ばれる胴長40cmオーバーの大型ケンサキイカが釣れたりします。あと、ケンサキイカシーズンが終わっても冬にヤリイカのイカメタルもできるので一年中楽しめます」

胴長40cmですか! そのサイズが釣れたら大満足ですね!

廣瀬「太平洋側では胴長 20〜30cmくらいのケンサキイカが多くて、イカのエリアでバチコンでアジが狙えたりします」

アジも同時に狙えるのは魅力的ですね!

廣瀬「近年は、日本海側の船でもイカメタルと一緒にバチコンをやらせてくれる船も増えていますよ。あと、日本海側は状況次第で100mくらいの深場で釣りをすることもあります。逆に、三重県などの太平洋側では、深くても60mくらいが多いので、よりライトに挑戦できますよ」

まずは、釣り場の違いを把握することが重要だ。その上で、具体的な釣り方や仕掛けを解説していこう。

場所によってシーズンは変わり、初夏の日本海では大型も釣れる!

イカメタルは船で沖まで出てイカ用のメタルスッテなどを使って釣りをする。その主な地域は福井県を中心に、京都府や島根県 など中国地方から九州。それに三重県から和歌山県でもケンサキ イカやヤリイカ狙いで楽しめる。さらに東北地方までと、全国的 に人気の高い釣りだ。

明暗はオモリグフォールで攻略! バーチカルなオバマリグで誘引!

廣瀬「釣り方ですが、まずはオバマリグを使って反応があまりなければオモリグを使います」

オバマリグとオモリグを使い分けて、状況に応じた釣りを展開する。まずは、オバマリグの使い方について、解説して頂こう。

廣瀬「オバマリグは船の真下へと落としていくバーチカルな釣り。船長の指示棚(釣れる水深層)までイカメタルを落としていきます。それから軽くシェイクしつつ止めた喰わせの間で抱かせます」

【オモリグ仕掛け】

水平姿勢のフォールで明暗部のイカを抱かせる。

リアルな海老のフォルムに、フォール時はイカが抱きやすい水平姿勢を保ちやすく設計。さらに脚が細かく振動してフォール&アクション時に誘う。脚は視覚効果抜群のグロー系やUVカラー。

泥棒竿 OMO[ジークラック]
エギングのようにキャストしてからボトムを取り、シャクってカーブフォールさせていくためスピニングロッドが基本。アクションがスムーズに行えるシャープさと操作感の良い泥棒竿OMOがおすすめだ。
廣瀬「個性的なカラーリングが用意された遊び心もあるロッドです」
<タックルデータ>
ロッド:泥棒竿 OMO S69L ●リール:ツインパワー4000S(シマノ) ●PEライン:4号 ●リーダー:フロロカーボン4号

オバマリグは、船の直下をタテの動きで探っていくイメージですね。つまり、バーチカルな攻略に適している。では、オモリグは?

廣瀬「オモリグは軽くアンダーハンドなどでキャスト。ボトムに付いてからはエギングのようにシャクってあげる。そうすると重りのあとにエギがふわ〜っとついてきてカーブフォールで誘ってくれます。こちらは船の明かりが効いてくる夜9〜10時くらいからが効果的な印象ですね」

【オバマリグ仕掛け】

海老助「水平姿勢で抱きやすく、足の視覚効果で誘い抜群」
止めた状態で水平姿勢を保ちやすくイカが抱きやすい。また、ゆらゆらと揺れて視覚効果で誘ってくれる足が特長。また同じく水平姿勢で抱きやすいリアルフォルムな鯵助も使用。

海老助スッテTG(プロト)「深場でも沈下が速く、リアルな海老で演出!」
タングステン素材を使い、小さいシルエットで速く沈んで誘ってくれるTGが新登場。リアルな海老のフォルムでイカも警戒心なく抱きやすく、エラストマー素材の足も誘い効果◎。

泥棒竿 極月[ジークラック]
扱いやすさでは竿全体が曲がってくれる柔らかい泥棒竿スパイダーがおすすめ。柔軟ティップは当たりも目で見て判断しやすくバラシにくく、カウンター付きのベイトとキャストしやすいスピニングが選べる。慣れてきたらシャープで繊細なティップで掛けていく極月もおすすめだ!

<タックルデータ>
ロッド:(ベイト)泥棒竿 スパイダーB603L、B610SUL/(スピニング)泥棒竿 スパイダーS68SUL、S603L/(ベイト)泥棒竿 極月B604H ●リール:ツインパワー2500S、バルケッタ150DH-PG(共にシマノ) ●PEライン:0.5~0.6号 ●リーダー:フロロカーボン2~3号

なるほど、明かりに寄っているエサを、イカが捕食しにくるような感じですか?

廣瀬「そうですね、しっかりと明かりの効果が出る時間帯になれば、明るい部分にいるエサを狙って、暗い部分からイカが出てきて喰ってきます。その明暗部の境目あたりにカーブフォールさせると良く喰ってくるんですよ。あと、オバマリグではバーチカルに誘うのでベイトタックルも良いんですが、キイトタックルも良いんですが、キャストしてシャクって誘うオモリグはエギングロッドのような張りとシャープさのあるスピニングロッドが有利です」

イカメタルで爆釣するなら リグ&タックル設定も重要だ! 本格的なイカメタルシーズンを迎える今、本記事を参考に、ぜひともチャレンジしてみてほしい。

アングラープロフィール

廣瀬 正浩(ひろせ・まさひろ)

ジークラックのスタッフとして勤務し、全国各地の釣りに詳しく経験豊富なアングラー。イカメタルは福井県をメインに三重県、島根県等にも遠征している。

ルアーマガジンソルト2023年8月号に記事掲載!

2023年6月21日に発売した、ルアーマガジンソルト2023年8月号には、今回の記事の全文が掲載されているので、気になった方は、是非とも本誌でチェックしてみてほしい。


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。