
2024年シーズン、大幅なモデルチェンジで性能をジャンプアップさせたロキサーニシリーズ。そのヘビーユーザー代表「仙石快」が、ホームリバーの大江川へと、3台のNEWロキサーニを携えてワンデイトリップ! 軽快な足取りでバスを釣り、快適な使い心地を確認。釣果も快調!
●文:ルアマガプラス編集部
仙石快
せんごく・かい/1998年生まれ。岐阜県を拠点として様々なメディアに出演。若手プロフェッショナルアングラーのトップランナーの一人。2022年には陸王U-30を制して初代王者の座に就いた。釣りだけではなく、パフォーマンス力にも優れていて、人気と実力を併せ持つ逸材。ピュアフィッシングジャパン・プロチーム
朝飯前の7時半にファーストヒット!
岐阜県大垣市出身の仙石さんにとって、今回のロケ地「大江川」は、ホームフィールドだ。
池をつなげて川にしたという、特殊なフィールドで、岐阜県の南部に位置する。バスの歴史は古いが、ここ数年で人気が復活!アングラーズパーク」と呼ばれる釣り人専用駐車場も複数箇所あり、釣りの環境が整っている。入漁券は海津市漁協へ。
仙石「なかなかホームで取材ってないんですよ。だから楽しみですね。本当は長良川のほうが調子いいん
ですけど、オカッパリだったら大江川ですね」
いつもさわやかな仙石さんは、ほとんどネガティブなことは言わない。最初のポイントは上流域、車をアングラーズパークに駐めて新緑の土手を歩きつつ、手前の岸際にテキサスリグを落とし始めた。狙いは立ち並ぶ杭と岸の間のゾーン。ここにギルが浮いていると、この釣りが強いらしい。
ブルーギル侵入パターン!
朝イチに入ったのは、岸と平行に杭が並ぶ人気エリア。仙石さんは、その岸際にブルフラット4.8インチのテキサスリグを撃ち込んでいった。仙石「杭と岸の間にあるゾーンにギルがいるとバスが食ってくるんです。だから、ギルが杭の外から入ってくる瞬間を演出します」
仙石「これだけ浅いと、バイトが強烈なので、本当に面白いんですよ」
リールはNEWロキサーニのBCHS8。ドラグ力が9キロあるので、突然の負荷にも余裕で対応できる。
仙石「ビッグベイトも余裕で投げられます。ハンドルも90ミリと長くなったので、ゴリゴリ巻けるようになりました」
結局、新緑眩しい田園風景には出会えたものの、バスには出会えなかった。状況の変化を求めて、一気に下流域のアングラーズパークへ。ここではスピニングタックルも持ち出した。
橋のたもとから川岸へと降りて、サカマタシャッド5インチのジグヘッドリグをキャスト。ボトム近くの中層を泳がせると、ラインが横に走った。
仙石「来ました!」
下流域に移動。岸際のシェードを狙って、サカマタシャッド5インチのジグヘッドリグを投げ、ふわふわとミドストしていたら、このバスが食った! とりあえず、ロキサーニのスピニングモデルはクリアした!
まだ7時半だ。幸先のいい1本目。
ロキサーニSP 2500SH(アブガルシア)
基本性能&使いやすさの両面が進化
メインシャフトの接触摩擦を低減させる支持構造「フリクションフリー」搭載。コンパクト化、軽量化を突き詰めた左右非対称ボディ採用。シンカーストッパーや、太番手対応のラインクリップなど役立ちパーツも充実。
仙石「フリクションフリーで巻き心地がかなりアップしてますね。回転が軽いし、重量も軽くなってます。だからどんな釣りにも有利です。ドラグの効きも良くて、このバスは小さいけど、長良川で2500グラム以上のバスをバンバン上げてますよ」
とりあえずスピニングで釣れたから、仙石さんはベイトに持ち替えて、しばらく2つのスピナーベイトを見比べた。ペイフォワードのKIDとボトムアップのビーブルだ。悩んだ末にビーブルを結び、更に上流のシェードの中へと投げ込んだ。
任務は午前中でクリアロキサーニ、いい感じだ
スピナーベイトが着水すると、仙石さんはすぐにクラッチを入れて、ゆっくりとハンドルを巻き始めた。スピナーベイトが姿勢を整えて、飛行機が着陸するように緩やかにカーブフォールする速度だ。カーブスローロールと呼ばれる、スピナべサイトで使われる演出法に他ならない。これをブラインドで使っているわけ。
すると、何者かが乱暴に吸い込んだ!
仙石「こりゃでかい!」
仙石さんが後ずさりして、橋の中から空のもとに出てきた。
仙石「オッケー! ホッホーイ」
ランディングしたのは、納得の45センチ。
長身の仙石さんは、橋の下で身をかがめながら、腰を入れたアワセ! ミドストで1本目を釣った後の、スピナーベイト2投目だった。大暴れの末に抜き上げたバスは、満足サイズの45センチ! リールはロキサーニBC HS8。お見事です。
実は、カーブスローロールのためにスピナーベイトをビーブルにしたという。これで、ベイトのロキサーニBCSH8でもバスを出せた。
ロキサーニBC HS8(アブガルシア)
全面的に初代モデルを上回るスペック!
ボールベアリング3個増加によって回転をより円滑化。フレーム素材をC6カーボンに変更するなどして、16グラムの軽量化に成功。ハンドルも90ミリに伸長。初代を凌駕するスペックを誇る、新生ロキサーニ!
仙石「NEWロキサーニはベアリングが3つも増えて、軽量化も進みました。そのおかげで、巻き心地が素晴らしくなりました。それが一番ですね。それからハンドルが長くなったので、アクションもつけやすくなったし、ゴリゴリに巻けるようになりました」
残るはベイトフィネスモデルだけ。
まずはジグヘッドワッキーでハードボトムを攻めていった仙石さんだったが、反応はなし。次はブ
ッシュからの「吊るし」の釣りでカバーの魚を狙った。
仙石「リーダーの分だけ水中に入れている感じですね。だからリーダーの長さで大体の水深を把握します。まあ、40センチから1メートルくらいですね」
しかしこれも不発。
ここで風が吹いてきた。
仙石「風裏に行きましょう」。
こうして、東大江川と西大江川の合流点エリアにやってきた。ここは水面が穏やかだ。しかも、水
面にギルがぷかぷか浮いている。仙石さんは迷わずベビーアビノ―70Sを選択。するとすぐにバスが
チェイスしてきた。しかし、このバスは食いぞびれて消えた。それから2投目、再び姿を現したバス
は、今度は失敗せずにしっかりと食った!
西大江と東大江の合流点、完全に強風がブロックされたエリアで、ベビーアビノ―に反応続出! ついにこのバスが襲い掛かった! これでNEWロキサーニ3台すべてでバスをゲット。時計を見ると、まだ午前10時だった。
仙石「嬉しいなあ!」。
ロキサーニBC BF7(アブガルシア)
汎用性、拡張性が高いベイトフィネス
BC HS8と同様のフルモデルチェンジを遂げたベイトフィネス機。先代に比べてギヤ比を7.3に落としハードベイトにも対応。また、ドラグ力9キロはベイトフィネス最強クラスだ。HS8とのスプール交換も可能。
仙石「とにかく7.3というギヤ比が使いやすいですね。巻きものだけではなく、カバー撃ちだって7.3あれば十分です。ベイトフィネスでもドラグ力が9キロあるので、パワーはあります」。太いラインでのパワーゲームも可能なのだ。
これで3台のNEWロキサーニで結果を出した。
時計の針を見ると、まだ10時半。まだ1日は始まったばかり。バスはなぜかこの3匹でおしまいだったけど、そのあとの夕方までのショートトリップも楽しかった!
仙石快のタックル
上から順に
●リール:ロキサーニBC BF7(アブガルシア)
●ロッド:ベルサートVERC-68L+BF(アブガルシア)
●ライン:ヴァニッシュレボリューション10ポンド(アブガルシア)
●リール:ロキサーニBC HS8(アブガルシア)
●ロッド:ベルサートVERC-68MH(アブガルシア)
●ライン:ヴァニッシュレボリューション14ポンド(アブガルシア)
●リール:ロキサーニSP 2500SH(アブガルシア)
●ロッド:ベルサートVERS-68ML(アブガルシア)
●ライン:PE0.6号+リーダー8ポンド