渓流ヤマメ釣りは上流を目指す「アップストリームの釣り」を覚えるべし!【ヤマメ釣りの基本1】

自ら自然と直接向き合い、自然と一体になりながら美しい魚を追い求めるのが魅力の渓流釣り。一般的にはやや敷居が高いと思われがちだが、まずチャレンジしたいと思ったら、比較的釣りやすく人気の高いヤマメ釣りから始めるのがオススメ。第1回は「アップストリーム」について紹介していきます。

●文:ルアーマガジンリバー編集部

2024 シーバス特集

解説していただくのは「ヤマメのエキスパート」!

内藤努(ないとう・つとむ)

埼玉県熊谷市の「プロショップオオツカ」スタッフであり、トラウト全般を担当。常に尺上ヤマメを目標に、各地の渓流を釣り巡る熱血アングラー。大の猫好きでもある。

狭い川幅での釣りには「アップストリーム」が有効!

渓流魚すべてにいえることですが、魚は上流側へ頭を向けています。そのため、むやみに上流へ体をさらすことは、魚たちにかなりプレッシャーを掛けることになってしまいます。

そこで、アップストリーム=下から釣り上がることで自分の姿を隠すよう努めるのが有効になります。

ガラガラの岩場がメインの川もあれば、写真のようにアシなどが鬱蒼と茂るボサ川もある。これもヤマメの棲む渓流だ。とくにこのような規模の小さな川ではアップストリームによる攻め方が有効。上流を目指しながら川通しで釣り上がることになる。

これには川の規模が関係してきます。

規模が広ければ、アップ・サイド・ダウンそれぞれでアプローチできるのですが、川幅が狭くなればなるほどアップストリームでしか攻められないということなんですね。

とくに激戦区といわれる本州のヤマメは、細い渓流を探して攻めなければならないため、アップでしか攻められないという背景があります。

増水時など魚にルアーをアピールし切れない場合は、回り込んでダウンで狙う場合も多々ありますが、基本的にはアップの方がアプローチがしやすく、魚に悟られにくいと言えるでしょう。


※本記事は”ルアーマガジンリバー”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。