数々のフィッシングウエアを展開し、雨天時の釣りの楽しさを教えてくれる「フォックスファイヤー」。その最高傑作との呼び声も高い「ハイドロマスタービブ」。その誕生にまつわるストーリーを紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
雨がストレスにならないだからパフォーマンスも向上
発売以降多くのアングラーに支持されているフォックスファイヤーのGORE-TEXハイドロマスタービブ。
このアイテムの開発に深く携わったのがセンドウタカシさんだ。
センドウ「もともとは、『アメリカのトップトーナメンターがよく着用しているビブってかっこいいよね』、『ああいうのを作りたいよね』ってことで開発がスタート。国内のフィッシングウェアには、サロペットタイプはあってもビブっていうものはまずなかった。とにかくこだわったのは濡れないということ。大雨の中バスボートで走っても染み込んできません。テストでは台風のときにわざわざ外に出た
りしましたが、頭からかぶるような雨の降り方の日でも中は濡れたりしませんでしたよ」
濡れないことはもちろん、快適性にもこだわった。
センドウ「肩ベルトは肩が凝るっていう意見もあるので、ベルトに太さを持たせて、ウエストにもベルトを入れて腰でもホールドするようにしました。膝をついたときにも大丈夫なように膝の布を強化したりもしています。裾のベルクロもちゃんと固定できるように設計しました。釣りをしていて裾のベルクロが剥がれてしまう、そんな思いはしたくなかったんでね。腿のポケットはかなり大きくしてありま。中身が取り出しやすいようにフラップ付きのデザイン。もともとはipadなどのタブレットも入れたりできるようにしたいよねってことで大きくしたんです。タックルボックスやノートを入れてもOKです」
シーズンを通して着回せるのもこのアイテムの強みだ。
センドウ「比較的ゆったりとしたデザインになっているので、中にミドルレイヤーを着ることができる。冬になったら厚手の綿入りのレインウェアを着る方も多いと思うんですが、ハイドロマスタービブはインナー・ミドルレイヤー・シェルと着れば冬でも十分に対応可能です。なので、これがあれば1着でオールシーズン着回せるんです。雨の日の釣りで、冷たいとか濡れてきたとかストレスを感じたくないじゃないですか。ハイドロマスタービブの完成度はとても高くて、大雨の日でも不快な思いをしたこ
とはありませんよ。雨だからこのウェアが着れる、ワクワクする、雨が降るのが待ち遠しい、そんなアイテムになっています」
GORE-TEX ハイドロマスタービブ(フォックスファイヤー)
もっとも浸水の多かった尻部の縫い目をなくし、着座時に水圧のかかる尻部からの浸水をシャットアウト。立体裁断で動きやすく、しゃがむ動作も楽々。釣りにおける雨天時のストレスをすべて排除する、ビブレインの傑作だ。
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