夏の霞ヶ浦バスを釣るための「必須ルアー3選」をご紹介!【カギは水の流れとベイト】

霞ヶ浦をホームに活躍し、JBトップ50で全国をトレイルする「ミヤシ」こと宮嶋駿介プロ。彼がこれからの時期の霞ヶ浦水系を攻略するためのルアーを3タイプに絞って紹介。難易度の高まってきているフィールドだが、この記事を参考にしてぜひ値千金の1尾を手にして欲しい。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 イカメタル特集

宮嶋駿介(みやしま・しゅんすけ)

霞ヶ浦水系で大人気のYouTubeグループ「カスブラ」のメンバーの一人でもあり、現在JBトップ50にも参戦中の二足の草鞋を履くバスプロ。元教師という経歴をもち「ミヤシ」の愛称で親しまれている。JBや霞ヶ浦だけでなく、各地のローカル大会やH-1などにも武者修行に赴き腕を磨いている。

季節感をうまく捉えられるかがカギ

初夏から梅雨、そして盛夏と、季節がどんどん変わっていく。そんな中、霞ヶ浦で釣りをする上で気を付けておくことは?

宮嶋「6月下旬から7月初旬は、例年ではアフター2割、回復しているバスが8割程度なイメージです。ただ、今年はスポーニングが少し遅れたためか、現在(6月中旬)でアフター4割回復6割なイメージです。最近では、バスは風裏のアシ際をフラフラ泳いだり、ドックの壁にポカンと浮いたりしている様子がよく見られますね。動きの早い個体は既に流入河川の上流にも入っていますが、まだまだ数は多く無いです」

――では、今後は流入河川にバスが増えてくる?

宮嶋「季節が進んで、体力が回復した個体や回復中の個体が求めるのはカレント(流れ)です。カレントのある場所は必然的にベイトフィッシュも溜まっているので、どんどんバスも増えていきます。具体的には、流入河川の上流域、本湖の岬形状の地形をした場所、川のアウトサイドベンドなど。こういった場所で釣りをすると、回復したグッドコンディションのバスに出会える確率が増します。サイトで狙いたいなら流入河川の上流、ブラインドで狙いたいなら本湖がセオリーですね」

流入河川。

アウトサイド。

カバーのシェード。

本湖の護岸・石積み。

夏のおすすめルアーその1【スティーズポッパー60F(DAIWA)】

――では、これからの時期におすすめするルアーは?

宮嶋スティーズポッパーですね。テナガエビや小魚を捕食しているバスに強烈に効くんです。春から連続でフィールドに出ていますが、今年は特にトップウォーターでの釣果が上がっていますよ。霞ヶ浦水系で自分が1番多用するサイズは60Fです

【スペック】

  • 全長:60mm
  • 重量:7.6g
  • タイプ:フローティング
  • 標準装備フック:サクサス加工トレブル#6
  • 標準装備リング:2

――スティーズポッパー60Fはどのように使っていけばいいんでしょうか?

宮嶋「狙い所としてはズバリ『エビや小魚がいそうなところ』。ドックの外側の壁(内側は釣り禁止)や石積み周り、アシ際などですね。宮嶋的には2アクション1ポーズが基本。ボーン素材なのでラトル音が広範囲にアピールして魚を寄せてくれますよ。これからの時期、雨による濁りやローライト時など、バスがルアーを見つけづらい状況下においても、ラトルが生み出す音と振動で、ルアーの居場所を明確にアピールすることができます。ちなみに、霞ヶ浦以外でも房総リザーバーや野池でも大活躍しますよ!ボイル撃ちにもオススメです」

【スティーズポッパー60F 使用タックル】

  • ロッド:ブレイゾンC66ML
  • リール:アルファスSV TW 800S
  • ライン:スティーズフロロクロスリンク10lb 

※すべてDAIWA 

夏のおすすめルアーその2【スティーズパワーフィネスジグ(DAIWA)】

――では次におすすめのルアーは?

宮嶋スティーズパワーフィネスジグです。ハイプレッシャーなフィールドで使いやすい、喰わせ特化型のパワーフィネスジグですね。水中で水平姿勢を取りやすく、カバーのすり抜け性能も高いのが特徴。カバーの中でサスペンドしている魚にもアピールしやすいジグですね。重さは3.5gと4.7gを霞ヶ浦水系ではよく使います

【スペック】

  • 重量:2.7g、3.5g、4.7g
  • ヘッド素材:樹脂タングステン
  • フック:太軸ワイドゲイプフック、サクサスフック仕様

宮嶋「このジグは2種類のラバーが巻いてあるのが特徴。太いラバーはフォール時やシェイク時にビリビリと震えてバスを誘い出します。僕のホームである霞ヶ浦ではこのアピールがとても大事で、濁った水の中でもしっかりと水を押してくれる事が存在感に繋がります」

宮嶋「そして細いラバーはナチュラルさを演出して、バスを寄せた後の喰わせ能力を高めています。狙うのは、霞ヶ浦の本湖エリアに点在するブッシュや、北水路、南水路といった小規模エリアのカバー周りなどです」

――このジグにセットするトレーラーは?

宮嶋オススメはアプナスバグ、シュリンピードJr.、ブラーモなど。どれも素材が壊れにくいので混み入ったカバーの中にガンガン入れて使用することが可能です」

スティーズ アプナスバグ

シュリンピードjr.

スティーズ ブラーモ

宮嶋「使い分けとしては、少しクリアアップしたエリアではアプナスバグ、濁りが入ったエリアや状況下ではシュリンピードJr.を選択。シュリンピードJr.よりも重さが欲しいときにブラーモを使っています。それぞれのボディについているレッグの硬さにも注目して使い分けてますね」

【スティーズパワーフィネスジグ 使用タックル】

  • ロッド:ブレイゾンS68MH
  • リール:タトゥーラLT2500S-XH-QD
  • ライン:UVF PEデュラセンサー×8+Si² 1号
  • フロロショックリーダーX 10lb

※すべてDAIWA 

夏のおすすめルアーその3【ギルネード50F(DAIWA)】

――夏の霞ヶ浦水系おすすめ攻略ルアー、3つ目は?

宮嶋ギルネード50Fです。ゆっくりと一定の速度で巻くために、水をルアーの口から取り込んでエラから抜けるウォータースルーギル構造になっています。i字系ですが引き抵抗を感じやすいので初心者の方にも使いやすいですよ。使い方は投げて巻くだけです!

【スペック】

  • 全長:50mm
  • 重量:6.2g、6.8g
  • タイプ:フローティング、シンキング
  • 標準装備フック:サクサス加工トレブル#7
  • 標準装備リング:2

宮嶋「フローティングとシンキング2タイプありますが、自分が使うのはフローティングモデル。水面に浮いているので、バイトが目視できるのもオススメする理由の1つです」

――同じプロップベイトのスティーズプロップではなく、ギルネードを使う理由は?

宮嶋「霞ヶ浦の閉鎖水域にはブルーギルがけっこう生息していて、稚ギルを好んで捕食しているバスもいると思います。狙い所としては、護岸際やストラクチャー周り、アシ周りです。ゆっくりと水面に波紋を立てながらリトリーブ。房総リザーバーでもギルを捕食している個体にとても有効なので、おすすめです」

――スティーズポッパーとの使い分けは?

宮嶋「夏の朝イチや夕マズメはトップウォーターで釣る最大のチャンス。魚に対してよりアピールしたい時はスティーズポッパー、プレッシャーがかかった状態や、ポッパーに出きらない時はギルネード50Fの出番。スティーズポッパーと使い分けて狙ってみてください」

【ギルネード50F 使用タックル】

  • ロッド:ブレイゾンC66ML
  • リール:アルファスSV TW 800S
  • ライン:スティーズフロロクロスリンク10lb 

※すべてDAIWA 

宮嶋駿介プロの動画はこちらから!


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