【裏技】誰にでもできるイカが釣れ続ける方法があった!失速しないためには次々に変えるのだ【オモリグ編】

1杯や2杯釣ったところでは到底満足できない『イカメタル』。もちろん基本的には数が釣れる釣りではあるが、いざ終わってみると…あれ?案外釣れてない?え、隣の人の半分しか釣れなかった?そんな悔しい思いをしないために、誰にでもできる、シンプルかつ強力なメソッドを、ラグゼのイカメタルフリーク・中村有登さんが教えてくれたので、実釣の様子とともにお伝えしよう。

●文:ルアマガプラス編集部

中村有登(なかむら・ゆうと)
東日本のショップを営業で回る一方、ラグゼのイカメタル製品開発に深く関わる行動派スタッフ。イカメタルブーム初期からその魅力にどっぷりとハマり、自身の経験を元にした釣れるイカメタルアイテムを次々にプロデュースしてきている。

満足した釣果のために必要なのは「失速」しないこと

――イカメタルゲームでたくさん釣るための裏技があると聞いたのですが…

中村「そうですね。誰にでもできる簡単な方法がありますよ!」

――おお!早速教えて下さい!

中村「その前に前提として、たくさん釣って終わるために必要なことって、なんだと思います?」

――…何でしょうか?

中村「それは『失速』しないことだと思うんです。イカメタルは釣れるときはパタパタ釣れる釣りです。でもだからこそ、まわりが釣れていないタイミングでもコンスタントに釣り続けることは、最終的に数を伸ばすために必要なことなんですよ」

――それが『失速』しないということなんですね。確かに周りも釣れていて自分も釣れているだけでは、人より多く釣る、みたいな状況にはなれませんね。しかも最終的に釣れない時間が長いと、せっかくたくさん釣っても終わってみるとなんだか物足りなく感じます(笑)。

中村「そういうことです。船に乗って竿を出している間、安定して釣り続けることが、数を釣ることにつながるわけなんです。それではその『失速』しないために必要なことを、順番に解説していきましょう」

イカの反応を伺う

中村「まずはイカのアタリの出方を考える必要があります」

――コンっていうアタリや、モゾモゾとしたアタリとか、そういう話ですか?

中村「その前段階とでもいいましょうか。とにかく釣れるタイミングだと、どんな風に釣れると思いますか?」

――ガンガン釣れる…。仕掛けを投入して、フォール中に当たってきたり、ロッドワークを止めたらすぐ当たったり…とかですかね。

中村「まさしくそれです。イカの活性が高かったり、釣り方があっているとイカの反応が素直かつ早いんです。加えていうなら、躊躇のないハッキリとしたアタリが出ることも多いですよね。でもそんな状況が船を降りるまで続いた、なんてことは滅多にありませんよね。大概の場合、少しずつアタリは遠のいていく。常夜灯をつけているわけですから、イカが全くいなくなってしまったという状況はそうそうあるものではありません。だどすると、それはどいう状況だと思います?」

――ルアーに対する反応が悪くなってきてるってことですよね。興味を抱きにくくなったとか、警戒しているとか…?

中村「そうなりますよね。逆に言えば、興味を抱かしたり、警戒させないことでイカから調子のいい反応を得られ続ける。つまり失速しない釣果につながるはずです」

――わかりました!それがたくさん釣るための裏技というわけですね!

ローテーションは誰にでもできる!

中村「イカに反応させ続けるためにはいくつかの方法が考えられると思いますが、その中で最も簡単かつオススメなのが、ドロッパーのローテーションです」

――カラーとか、サイズを変えるということですね。

中村「誘い方を変えたりというアプローチ方法もありますが、それは個人の技術力による差もありますし、人によって仕掛けも少しずつ違ったりしますから、簡単ではないんです。でもローテーションなら、カラーやサイズを持っていれば、誰にでもできますからね。ラグゼの『スピードメタルエギドロッパー』はまさしくそんなローテーションの釣りを想定したモデル。サイズは2.5号と1.8号、そしてフローティングモデルの3種類ですが、カラーは20色以上ありますよ」

スピードメタル エギドロッパー(ラグゼ)

ラグゼが誇る名作エギ『エヴォリッジ』の2.5号をベースに、イカメタル専用アイテムとしてリニューアルしたモデル。がまかつならではのカンナにより、僅かなアタリも確実に捉えることが可能。激戦区で生まれた信頼のカラーラインナップが豊富で、ローテーションの釣りが高次元で成立する。ベーシックな2.5号、コンパクトシルエットの1.8号、イカメタル専用のFタイプを展開。

ローテーションのタイミングを知る

中村「それでは実際にローテーションをどう考えたらいいのかを解説しますね」

――よろしくお願いします!

中村「重要になってくるのが、先にお話しています、アタリの出方です。ガンガン出ているのであれば、まだローテーションする必要はないと思います。でもだんだん釣りをしていて、ステイからアタリが出るまでの時間が長くなったり、探るようなアタリがでるようになってきたら、それはもうローテーションするタイミングかもしれません」

――イカがルアーに対して飽き始めたり、警戒してきたタイミングってことですね。

中村「そうなんです。例えばステイ状態からアタリが出るまでの間隔が長くなってきたり、掛け損じた後に2回目のアタリがないような状況であれば、自分ならもうカラーを変えていますね。大切なのは反応があるうちにローテーションしていくことです。釣れているカラーってついつい投げ続けてくなってしまいますが、失速しないためにも執着しすぎないことが大切ですよ」

――中村さんはどのくらいの頻度でローテーションしていきますか?

中村「多いときは1投で変えていくこともあります。あと釣りをしながらも2手先3手先のローテーション候補は考えておいて、素早く交換するようにししています。悩んで手が止まるのは時間がもったいない」

カラーとサイズのローテーション

――カラーやサイズを変えていく際のポイントはありますか?

中村「まずは自分の実績や好みを元にした基準となるカラーを選びます。そこから始めて、イカの反応を探っていくわけですが、いきなり大きく違う色に変えず、少しずつ変えていきましょう」

――ピンクを使ったら、クリアピンクを使ったり、薄いピンクを使ったり、ということですね。

中村「そういうことです。少しずつ変えることで、正解のカラーに近づけていくイメージですね。反応があるうちに変えていくことで、イカの状況から大きく外す危険性を減らすことができるんです。これが逆に同じカラーを使い続けて反応が得られなくなってしまうと、派手なのがいいのか?クリア系がいいのか?といった部分まで見失ってしまいます」

――反応があるうちにヒントのバトンをつないでいくわけですね。サイズの使い分けはどうされていますか?

中村「これも自分の中の基準でいいと思います。自分の場合はまず2.5号でカラーローテーションをして、そのあとに1.8号を試すということが多いです。シルエットが違うのと、フォール速度が違うことがどれだけイカに効くか、というのポイントですね」

――他にもローテーションの際の目安になることってありますか?

中村「ケンサキイカを狙っていて、スルメイカが釣れることがあると思います。多くの場合スルメイカの方が好奇心が強かったり獰猛だったりするので、スルメイカが先に釣れてきてしまう場合にはアピール力を少し落とすことでケンサキイカに合わせることができますね」

ある時の具体的なカラーローテーション

――最後に具体的なカラーローテーションの例を教えて下さい!

中村「実釣の中で行っていたローテーションは以下のとおりです」

レッドヘッドダークグリーン:基準カラー

レッドヘッド/赤エビゼブラ:よりハイアピールに

共食いケンサキ:中間色系を様子見で投入

フルピンク/オレンジベリー:ピンク系でよりアピール力を高く

ブラック/オレンジゼブラ:アピール力を高いままにトーン違いのカラーを投入

中村「釣りをしている最中のある時のローテーションなので、これが全てではありませんが、こんな感じですね。もちろん途中で元のカラーに戻すこともあります。最終的には反応のあるカラーが絞り込まれてくると思いますので、それらを中心にぐるぐるローテーションすることになりますね」

カラーチェンジを積極的に行い、次々にキャッチしていった中村さん。「アタリが減ったので次は色を変えます。それで釣れると思いますよ」と、カラーチェンジからのキャッチ宣言も度々達成。カラーローテーションによってほとんど失速せず釣り続けた中村さんは2番手に大きな差をつけての竿頭となっていた。

中村「釣れ方やアタリの有無等を参考にして、ガンガンローテーションしてみてください。釣れるカラーに執着せず!積極的に!そうすれば失速せずに釣れ続けることができると思いますよ!」


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