いつかは乗りたい!極上ボートでマリンスポーツを遊び尽くせ!【マルチパーパスボート・ベイボート展示試乗会レポート】

SDGマリン主催による『マルチパーパスボート・ベイボート展示試乗会』が6月29日(土曜)〜30日(日曜)の2日間、猪苗代湖(福島県)の中田浜マリーナで開催。釣りを始めとする各種マリンスポーツを楽しめるボートたち5艇+αが一同にズラリ。この夏を遊び尽くすヒントがここにある。

●文:ルアマガプラス編集部

マルチパーパスボート・ベイボートとは?

釣りもレジャーも安全に楽しめる安心感のあるボートたちがズラリ

成田「遊び場を提案するボートたちですね。例えばバス釣りも楽しみたい、湾奥でハゼ釣りもシーバスもやりたいし、ちょっと勇気を出して近海の釣りもやってみたい。海水も淡水も分け隔てなく存分に楽しみたい。そんな方々におすすめのボートたちです」

こう語るのはSDGマリンスタッフにして、国内外のボート事情に明るい成田紀明さん。

歴戦を制してきた凄腕バストーナメントプロとして知られる一方で、マリンスポーツ全般にも幅広い知識を持っている。

今回の展示試乗会では『マルチパーパス(=多目的)ボート』『ベイ(=湾仕様)ボート』という2つのカテゴリーのボートが登場。前者は「釣り以外の引き物(=ウェイクやスキー、バナナボートなど)」も楽しめる要素が強く、後者は「釣りがメイン」となるボートの総称。

とはいえ、いずれでも釣りを存分に楽しむことができるので、当サイト読者はご安心いただきたい。

成田「構造上の特徴を分かりやすく言うと、ボート全体に厚みがあること。前後左右からの波を逃し、快適に走行も釣りも楽しめるというところですね。バスアングラーの皆さんがよく知るバスボートでは、淡水と海水の両方を楽しむことって実は難しいんです。構造上やルール上も含めて」

なお、ボートのサイズによっては、自走による牽引は難しく、マリーナ保管が前提となる場合もある。

成田「ボートを購入する時って、ドキドキすると思うんですよ。操船が難しいんじゃないかって。ご安心ください。バスボートのように特殊な技術は必要ありませんし、周囲をしっかり覆われて波を受ける不安も少ない。どのボートもハンドルを握ったらすぐに船長気分を味わえると思いますよ」

それでは、当日展示された各ボートの詳細を成田さんにご解説いただこう。

動画でも各ボートをチェック!

スティングレイ173CC

牽引して全国各地へGO! パワー存分なコンパクト艇

成田「このボートの最大の特徴はトレイリングできるところ。トレーラー車検を取れば、マリーナにボートを預けることなく自宅保管も可能で、海へ湖へと様々な場所への移動が可能です」

ボート名は、スティングレイ社製・全長17フィート3インチ・センターコンソール(=Center Console)の略。フルサイズ4WDで牽引すれば、日本全国どこでも釣りが楽しめそうだ。

成田「エンジンは90馬力。17フィートクラスのボートって通常60〜70馬力なので、かなりのパワーがあります。最大定員数5名を乗せてもスピードは落ちず、ゆとりのある走りを満喫できますよ」

デッキオーニングは開閉可能で、高速走行時は畳み、ステイ時は広げて涼しいシェードの中、日焼けの心配もなく釣りを楽しめる。

成田「このクラスでトイレが付いているボートは非常に珍しいですね。ファミリーフィッシングにも最適です。様々な面で、日本の釣り事情にドンズバでマッチした1艇かと思います」

今回展示されたボートたちの中で唯一の4桁万円未満。円安で価格高騰の中、非常にリーズナブルに釣りライフを満喫できそうだ。

スキーター ソレラ205

バスボートメーカーが作ったもうひとつのスペシャリティ

成田「スキーター社は、昔からバスボートメーカーとして知られていますが、実はそれと同じくしてファミリーユースを目的とした販売チャンネルもあるんです。そのひとつがこのモデルですね」

スキーター社のモデル名・ソレラ、全長は20フィート5インチ。先ほどよりやや大型で、幅は100インチ。こちらはトレーラー車検が難しく、マリーナ保管が前提となる。

成田「米国テキサス州に本社を構える、ヤマハ傘下のボートメーカーです。ヤマハエンジンとのベストマッチングを含めて開発しているボートのトップブランドとお考えいただいてよいかと思います。五大湖のようなビッグレイクでは、ラフウォーターでも楽に移動が可能なこのタイプのボートでバスフィッシングを楽しむ人も少なくないですね」

成田さんいわく「F1で例えるならフェラーリチーム」の安定感。ヤマハ250SHO搭載で、時速100キロに迫る高速移動も無問題で、エンジンから細部に至るまで緻密に開発されたモデルと言えそうだ。

成田「ご覧の通り、バスボートに比べて船体がごく厚い、ディープVハルと呼ぶ形状です。釣り専用というよりはややレジャー寄りになります。フロントは独特のハル形状と存分な重量配分があることによって、波を作ることもでき、バナナボートなどの引き物も楽しみやすいかと思います」

開閉可能なデッキオーニング付き。最大定員6名が乗っても、船内には荷物を置くスペースに困らない広さを確保している。エレキは米国で大きな支持を受けているミンコタの上位機種、テローヴァを搭載。

成田「フロントで釣りを楽しむのももちろん良しですが、昼寝を楽しむも良しの座り心地の抜群のシートを装備しています。足元はソフトな素材で、汚れても洗浄掃除も簡単なデッキマットを装備していますので、裸足で歩いてももちろんOKですよ」

釣りのみならず、レジャーも存分に楽しめるもうひとつのスキーターボートがここにある。

ベクサス DVX22 トローリング仕様

時代をリードする先進性。釣りと走りの最上級クラス

成田「老舗バスボートブランドとして知られるレンジャーボートに在籍した経営陣が近年新たに立ち上げたのがベクサスボート社です。昔から時代をリードしてきただけあって、随所随所でボートの劇的進化を感じることができる先進のボートですね」

ベクサス社の多目的ボートとして誕生したモデル名・DVX、全長は22フィート。それ以前から存在したのはバスボートのVXで、国内にも沢村幸弘さんを始め、このボートを溺愛するトッププロは少なくない。

成田「例えば、この独自形状の先端。大きなボートを作ると必然的に先端が絞られて長くなり、フロントのスペースがどんどん狭くなってしまうんですね。つまり釣りをするスペースも狭くなる。ところがこのデザインにアップデートすることで、デッドスペースを削除できると共に魚探を装備するスペースも確保されたんです。VXが発表された当初は、まだ魚探を何枚も搭載する時代ではなかったんですが、今の時代を先読みしてデザインされていたというわけです」

驚くべきボートの進化に加え、走行安定性も折り紙付き。落ち着いた乗り心地のまま、トップスピードまで解放でき「とにかく楽に運転できる」のが特長。船尾のボートフラップはリモコンにより上下可能で、艇体の傾きを正して安定性に直結。エンジンは400馬力まで搭載が可能だが、展示艇はヤマハ300HPで100キロ巡行も可能だという。

成田「レジャーにも向いたボートですが、釣りに特化することもできるのがこのボート。船内はリアデッキがやや狭く、釣りを楽しむフロントが広い。やや幅広のビーム101インチ、存分なスペースは優れたデザインによってよりスペック上より広く感じます」

最大定員数6名の6席を確保。中でも、注目したいのは運転席と助手席のシートだ。

成田「『AIR WAVE』と呼ぶサスペンションシートを標準装備。体重によってエアー圧をコントロールすることが可能で、腰を始めとした身体に非常にやさしい走行が可能です」

運転席の右サイドに見えるのは、2つのスロットルレバー。実は、これこそがトローリング仕様たる理由でもある。

成田「メインのエンジンの横に、15HP小馬力のサブエンジンを搭載できるんですよ。デッドスローでのトローリングはもちろん、荒れた時にはエレキの出力をサポートする役割も担ってくれます」

エレキはミンコタのフラッグシップ機種・ウルテラを搭載。リモコン操作により電動での上げ下げが可能なばかりか、36V仕様により存分なパワーを発揮してくれる。

成田「収納スペースも存分。フロントには竿先を守るティップホルダーも装備。釣り人の気持ちをよくわかっているボートデザインですね。ですが、釣り以外も存分に楽しめる贅沢なボートです」

走りも釣りも空間も大満足できる1艇だ。

ケイマス26HB

高速移動も可能な大型母船。別格のラグジュアリー感を堪能

成田「このボートの特等席、それはこのフロントです」

ゆったりとした空間の中で、クッション性高いソファでくつろげるラグジュアリー仕様。ここまで紹介してきた各艇とはひと味異なる極上の雰囲気を醸し出しているのが、ケイマスボート社の26HBだ。

成田「もはやクルーザー。そう言うと室内が充実したイメージがあるので語弊がありますが、こちらは高速走行も可能な大型母船というイメージですね。ここを拠点に釣りをするも良し、周りで泳ぐも良し、水上バイクで遊んだら一時乗船して休憩するも良し。このボートに関しては、パワーポールも搭載していますので、浅い浜辺などに係留することも可能です」

全長26フィートの大型船で、エンジンはマーキュリー・ベラードの400馬力を搭載。

成田「米国では湾奥から近海で楽しむという感覚のボートで、国内で言えば東京湾を横断するくらいは全然問題のない許容範囲です。そもそもこのサイズに加え400馬力搭載ということで、他のボートに比べて走行性能も群を抜いちゃってる感がありますね」

水の抵抗を減らして揺れを防ぐステップハル構造が走りを安定。高速走行時にも何の不安もない乗り心地を堪能させてくれる。

成田「デッキそのものもハイデッキ化されていますので、場合によってはフロントにエレキを搭載してシーバスゲームを楽しんでいただいたり、近海のオフショアゲームにも存分に対応してくれますね」

ガーミン魚探、YETIのクーラーボックス、JL AUDIOのスピーカーなど、各カテゴリーのトップブランド品を船内に装備。存分な居住スペースに加え、トイレももちろん装備。

成田「他にはあまり存在しないカラーリングで、清潔感のある鮮やかな色が目を引きます。国内のボートショーで展示した際は多くの方々に大きなインパクトを与えていましたね。さすがアメリカの、いや世界のケイマス社です。ワールドワイドに受け入れられる、贅の限りを尽くした本格ボートがこちらです」

価格はこれまでの他艇を大きく上回る。だが、それだけの価値に見合うスペック及びポテンシャルを秘めていることは明らかだろう。

チャージャーV-MAG2010/ベイチャージャー

V-MAG2010 [写真タップで拡大]

ベイチャージャー [写真タップで拡大]

ラフウォーター走行で定評のチャージャー2モデルにも注目

成田「ラストは、国内ではバスボートブランドとして非常によく知られ、見た目もバスボートに近い2艇をご紹介します」

それがチャージャーボート社のV-MAG2010とベイチャージャー。バスボートに比べ若干艇体が厚いものの、スポーティーな外観には馴染みのある方も多いはずだ。

成田「波を切る、割いて走り抜けることで昔から定評のチャージャーボート。その特長からもご想像いただける通り、ラフウォーターの湖や海でアドバンテージの高いボートです。レジャー優先というよりは、釣りに特化したボートとお考えいただけるかと思います」

V-MAG2010は今回の展示会が日本初お披露目となる1艇だ。

成田「国内なら例えば琵琶湖の北湖。常に荒れることが前提の場所で、ホールド感のあるデッキで立ってでも座ってでも釣りができることは安心感がありますね。ヤマハ300HP搭載なのでしっかりした走りで、やや前方にあるコクピットは視界も良く波を切り裂いて、不安なくどこへでも向かうことができますね」

一方のモデルは、ベイチャージャー。その名の通り、ベイ(=湾)を主軸としたフィールドで活躍する。

成田「日本で言えばベイサイドエリア。湾奥のシーバスゲームなどにおすすめですね。ご覧の通りのセンターコンソールなので、スタンディング状態で波の状態を見極めながらの走りが可能です。エンジンはベラード300馬力。想像より遥かに速いスピードが出せます。これも釣り特化型のボートで、デッキは無垢のままですので魚の血が付いてしまったらサッと簡単に洗い流してラフに使うこともできますね」

いずれもスピード感と、ラフウォーターでの走破性は特筆モノだ。

成田「例えば、スピーディーな展開でラン&ガンゲームを楽しめますし、釣りをしている最中に荒れそうだなと感じたらすぐにマリーナに戻れちゃいます。そんな時にも非常に便利なのが、こちらの2艇ですね」

以上、全5艇+αが今回のSDGマリン主催展示試乗会の全ラインナップ。レジャーを重視するのか、釣りを重視するのか。各ユーザーの目的に応じて選べる豊富なモデルたちがそこにある。

各モデルに関してのお問い合わせは、SDGマリン各店舗へどうぞ。


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