[なんでこんなに人気なの?]大ブームのイカメタルゲームに沼る3つの理由。釣れるのに人が少ない穴場スポットも紹介!

今、釣り人の間で大ブームとなっているのが、イカメタルと呼ばれる、ケンサキイカやスルメイカなどを狙うイカ釣りだ。九州や日本海側などを中心に、盛り上がるこの釣りの人気の理由と、初歩的な釣り方を解説していこう。

●協力:京丹後・久美浜遊漁船団

2024 ショアジギング特集

空前のイカメタルブーム。人気の理由は、大きく分けて3つ。

今、ソルトフィッシング業界で盛り上がっているのがイカメタルゲームだ。スッテやエギなどを使用した仕掛けで誘い、ケンサキイカやスルメイカなどを狙うこの釣り。一体、なぜここまでのブームになっているのか? イカメタルゲームを最も間近で見てきた、京丹後の久美浜遊漁船団の見解を紹介しよう。

人気の理由① 手軽に楽しめるスタイル

イカメタルは、他の船釣りと比較しても、手軽に楽しめる釣りだと言える。たとえ、釣りの初心者でも短期間で基本的な技術を習得することが可能だと考えられる。その一方で、釣り方や誘い方のちょっとした違いで、他の釣り人と釣果に差が出てしまうというゲーム性も魅力で、夢中になってしまう要因の1だろう。

人気の理由② エキサイティングな釣り

イカは針かかりするとジェット噴射で逃げようとするので、とてもエキサイティングなやり取りが楽しめる釣りです。また、仕掛けやエギの操作によるアクションやカラーチョイスで、イカの反応が極端に違ってくるので、その日にマッチしたアクションやカラーを見つけるのも楽しみのひとつだ。

人気の理由③ 新鮮で美味しいイカの味

イカメタルでは白イカ(ケンサキイカ)やスルメイカ、アオリイカ、コウイカ、ヤリイカと様々な美味しいイカを釣ることができる。自分で釣ったイカを調理して食べる喜びは格別だ。釣り人ならではの特権で新鮮なイカの味を楽しむことができるのも、イカメタルゲームの大きな魅力の1つだと言える。

イカメタルゲームの基本を解説

初心者でも手軽に楽しめるイカメタルだが、最低限の釣り方や道具立ては知っておいた方が良いだろう。そこで、初心者にもわかりやすく、初歩中の初歩を解説していこう。

イカメタルの重さと形状

イカメタルは小さな鉛製のボディを持ち、細長い形状をしている。重さは8〜40号など久美浜や京丹後では主に20号か25号がメインで使われる。潮が速い状況もあるので40号くらいまで用意しておいた方が安心だ。

イカメタルのカラー選択

イカメタルにおいてカラー選びは重要な要因になると言われている。主に日本海で定番のカラーは赤緑と呼ばれるもので、その日の天候や時間帯によって当たりカラーがあるので、良いカラーを選ぶことによって釣果が大きく変わると言われている。

イカメタルの種類:鉛スッテ

水中に沈めるためのオモリの役割となる。素材は鉛やタングステンの商品もあり、潮の抵抗やイカのサイズや活性などによって素材と重さを使い分ける。主に仕掛けの一番先端に使用する。

イカメタルの種類:ドロッパー(浮きスッテ)

浮力が高く、水中での姿勢が自然なため、イカはこの浮きスッテを抱いていくることが多い。釣れるイカのサイズも、小型のものから大きいものまで様々だが、使用するドロッパーのサイズが小さいと、釣れるイカも小型の場合が多く、大きいとアピール度もあがるので大型のイカが釣れる傾向にある。

イカメタルの種類:エギ(オモリグ)

オモリグに使われることが多いが、イカメタル仕掛けにもドロッパーの代わりにエギを使用する場合もある。ドロッパーは浮力が高いが、エギには錘がついているので沈下スピードがドロッパーよりはやく流れによって水中姿勢が異なると考えられる。エギについても、ドロッパーと同様に様々なサイズがあるので、イカのサイズや時期に応じて適したもの使用するのが効果的だ。

イカメタルゲームの基本的な誘い方

イカは素早く動くものに反応すると言われている。その反面、早く動くものを捕まえるのは苦手という性質もある。そこで、エギやスッテをエサに見立てて、ロッドワークで誘いを入れ、止めて抱かせたときに出るアタリで合わせてかける釣り方が基本となる。

イカのいるタナ(レンジ)の探り方

イカは普段は海底付近にいると言われている。イカメタルは、日没後に集魚灯を点灯してプランクトンなどを捕食する小魚を寄せる。そのベイトを狙って集まるイカを誘って釣るのが基本的なスタイル。明るいうちや集魚灯の効果があらわれていない時間帯は、底を中心に根気よく探るのが効果的。

暗くなると集魚灯が効き始めるので、それに合わせてベイトが集まる。そうなったら、底から2m単位くらいで誘いながらあげてイカがグループでいる層(レンジ)を見つけて重点的に誘いを入れる。イカはグループでいることが多いと言われているので、棚をさぐって釣れたときは同船者の人と棚を共有しながらイカを寄せて釣ることで、さらに効率良く釣果を上げることができる。

これから、シーズン本番となり、良い釣果が期待できる状況が続くはず。すでに、京丹後の久美浜遊漁船団では、利用した釣り客が大満足の釣果を出しているという。最新の釣果に関しては、インスタグラムの投稿をチェックしてみてほしい。


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