自分の釣果がデジタル資産に!魚釣りの記録は偽造不可なものへ!話題の『BCL』を解説!

昨年10月、これまでにない新たなバス釣り用アプリ、BCLがローンチされた。BCLルアーには識別番号が設けられ、それで釣るとデータがNFTに紐づいて管理される。世界にひとつの自分のルアーとそれを証明するデータ管理、そして世界中のバスファンと繋がることができるアプリケーションになっている。

●文:ルアマガプラス編集部

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リアルルアーをゲームで使えるアプリゲームも構想中

古沢勝利さんをCEOとするBCL(ブロックチェーンルアーズ)が、新たなフィッシングアプ
リを立ち上げた。

ブロックチェーンルアーズCEO
古沢勝利
ふるさわ・かつとし/海外トーナメント参戦経験を持つプロフェッショナルにして、相模湖の達人。BCLアプリを立ち上げ、バス釣りの新しい楽しみ方を提案する。毎朝のライブ配信を欠かさないフィッシングライバーとしても活躍。

BCLからオリジナルルアーが発売されており、これらルアーには個体識別番号が存在する。この番号をアプリに登録し、ルアーで釣った写真をBCLに投稿すれば、ルアーと釣果が紐づくデータとして記録される。

BCLはNFT技術とブロックチェーン技術を組み合わせた、これまでの釣りアプリにはない取り組みに挑戦している。NFTとは、偽造不可能なもの、証明書付きのデジタルデータなどを指す言葉。ブロックチェーンとは、改ざんされにくい、透明性の高いオープンなデータベースのこと。つまり、BCLに投稿した釣果情報は、偽造されず、信頼性を証明されたデジタル資産として登録される。一般的な釣りアプリなどは、その企業がサービスを終了した場合、登録されたデータはすべて消えてしまう。しかし、ブロックチェーンはデータがずっと残っていくし、その情報内にはリアルなルアーに紐付いた世界で唯一無二の記録になっている。つまり、『いつ、どこで、誰が何センチのバスをどのルアーで釣ったのか』が、これから先もずっとデータベース上に残されるのだ。

BCL

自分のルアーで釣った釣果が信頼あるデータとして証明される

BCLのルアーで釣り、アプリに登録すればその釣果はNFT(偽造不可の所有証明データ、デジタル資産などの意味)としてこの先ずっと保持される。さらに、アプリ内ではSNSや釣果ランキング、それによるバッジの獲得など多彩な楽しみ方がある。

アプリは無料、BCLルアーのシリアルナンバーを登録するだけ

BCLルアー登録
①ECサイトからBCLルアーを購入
②アプリにアクセスし、Googleアカウントでログイン
③プロフィール画面に名前とニックネームを登録
④ ルアー登録ページから、ルアーのシリアルナンバーを撮影した写真をアップロード
⑤デジタルボックスページで登録完了を確認

BCL釣果登録に必要なもの
①魚にルアーがフックしている画像
②メジャー等の参照物と一緒に写っているバスの画像
③その他NFTとして残しておきたい画像

BCLアプリの機能

●ルアーのNFT化
● アングラー同士のコミニュケーション
●BCLルアーに紐づく釣果の記録
●釣果記録のNFT化
●BCLトークンの獲得(9月実装予定)
●釣果ランキング
● タイトルNFTの獲得(大会や達成に応じて特別なNFTを付与)
●アングラーに特化したプロフィール登録 など

NFTの対象ルアーは、古沢さんがプロデュースした表層ノイジー・ドラフトウェイカーとアメリカンテストを残したクランクベイトW3をメインに、ラッキークラフトのMTO1・5のオリカラなどを用意。他にもロイヤルブルー、ジークラック、さとう漁協といったメーカーとのコラボカラーをラインナップしており、実釣性能抜群のルアーを取り揃えている。

BCLオリジナルルアー

ドラフトウェイカー
●全長:70ミリ●重量:21グラム●タイプ:フローティング●カラー:9色●価格:3520円(税込み)

W3
●全長:50ミリ●重量:11.5グラム●タイプ:スローフローティング●カラー:10色●価格:2970円(税込み)

BCLコラボルアー

LC MTO 1.5 MS モエビシャッド(ラッキークラフト)
●全長:6センチ●重量:12グラム●タイプ:フローティング●価格:1760円(税込み)

BCLルアーで釣り上げ釣果をデジタル資産として残す

パッケージ記載の5桁の番号をアプリに登録することで、ブロックチェーン上に釣果が記録される。ドラフトウェイカーとW3は古沢さんプロデュースの渾身のハードベイトで、売り上げの1部が相模湖の環境保護活動資金になる。ここに上げた以外にもいろいろなBCLコラボルアーがラインナップされており、今後もどんどん増えていく予定だ。

BCLでは今後オリジナルルアーやコラボルアーをどんどん増やしていく予定。また、それ以外のルアーもNFT化できるような仕組みも準備中だ。

開発中の試みがまだまだある。それは、BCLの釣りゲームの開発だ。その釣りゲーム内では、BCLに登録した現実世界で使っているルアーと同じものが使えるということを構想。現実世界でバスを多く釣っているルアーほど、ゲーム内では高いパラーメータになったりするという工夫も予定している。また、ゲーム内の中だけに存在するルアーのデザインコンテストをすでに開催。実用性のあるものは、実際にルアーとして開発することも視野に入れている。

また、ゲーム内ではルアーのNFT情報を売り買いする機能も考えており、釣りをするけどゲームはあまりしないという人は、たくさん釣ったパラメータの強いルアーのNFTを、ゲームをメインに楽しむ人に譲ってもいい。釣り人とゲーマーが交流する機会になるし、ゲームばかりする人が釣りに興味を持って
現実世界でたくさん釣りをしてもらうようなきっかけにもなるはずだ。

目指しているのは、バス釣りを通じて全世界のアングラーと繋がることができるアプリ。BCLはH -1グランプリの協賛をしたり、今後もリアルイベントに注力していくつもりだ。また、全国のいろいろなフィールドを盛り上げ、地方創生も心掛けている。ブラックバスは世界のいろいろな場所で釣ることができるし、他人と競うことができたり、多種多様なルアーで釣る楽しみがある。バス釣り業界を活性化したい、もっと良くしていきたい、このバスフィッシングの素晴らしさを世界中と共有したいという古沢さんの気持ちが、このBCLには込められている。


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