チニングのターゲットといえば、クロダイとキチヌが中心となる。かつては地方によって釣れる魚が違うなんてこともあったが、近年はどちらも釣れる釣場が少なくない。それではどちらも生息しているような水域で、つりわけることはできるのだろうか?
●文:ルアマガプラス編集部
キチヌ(キビレ)とクロダイ
左がキチヌ(キビレ)で右がクロダイ。
クロダイはタイ科クロダイ属の魚で学名は Acanthopagrus schlegelii。
一方のキチヌ(キビレ)もタイ科クロダイ属だが学名はAcanthopagrus latus。
フォルムは似ているが、キチヌ(キビレ)には名前の由来にもなっているように、ヒレに黄色い部分があるので割と見分けやすい。
釣り人にはキビレという呼び方に馴染みが深いが、正式名はキチヌとなる。
クロダイとキビレの狙い分け
クロダイとキビレはエリアによって釣り分けることが可能だという。
流れのあるサンドボトムにキビレは多く生息。一方のクロダイは縦ストラクチャーなど、地形変化に着いていることが多い。
ストラクチャー周辺を好むクロダイ
写真のような消波ブロック帯は、水中まで地形変化に富んでおり、クロダイの実績が高い。
砂底のオープンなエリアで釣れやすいキビレ
一見すると大きな変化が見られない砂底のオープンエリア。こういった場所では、キビレが釣れやすいのだ。
釣り方を変えずとも場所で狙い分けられる!
現在、チニングではフリーリグを使った釣りが一般的で、研究も進んでいる。
今回紹介したエリアによる釣りわけを知っていれば、同一のリグでも両方の魚をたくみに狙うことができるだろう。
また逆に、釣れた魚からエリアの状況を把握し、次の戦略に活かしていくこともできるはずだ。
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