
奥村さんに聞いてみた、27年の歴史を生き抜いてきたルアーたちと、残念ながら散っていったルアーたち。全網羅とまではいかないが、とにかく片っ端から生存確認してみました。サバイバーにはどんな理由があった!?
●文:ルアマガプラス編集部
奥村和正(おくむら・かずまさ)
京都府出身、在住。1990年代初頭から琵琶湖のレンタルボートで本格的に腕を磨き、ついに10週連続で50アップをキャッチ。それをきっかけにメディア登場。以後、今日まででかバス釣りの魅力を世に伝え続けている。1997年にルアービルダーとして衝撃のデビューを飾ったBカスタムは、四半世紀以上経った今も第一線で活躍中。デプス社代表兼、ルアーデザイナー。
《生存》1997年 発売「Bカスタム」
起業と同時に世に送り出した、処女作。これがなんと特大の先頭打者ホームラン。縦揺れするアクションに全国のでかバスが理性を失った。今も、トーナメンターやプロガイドにも愛用されている。
「Bカスタムはど真ん中というか、奇をてらったつもりだったんだけどね」(奥村)
《生存》1997年 発売「Bカスタム ジグスピナー」
Bカスタムの後を追うように発売された最古参。ジグヘッドとのセットは2005年に発売された。
「これもないと困ると言う人がいる。初心者用ルアーみたいなイメージかもしれないけど、とんでもない。クリアウォーターなど、スピナーベイトだと食わないときにも有効」(奥村)
《生存》1999年 発売「フラットバックジグ」
撃っても巻いても釣れる、対でかバス用ジグ。
「自画自賛になるけど、フラットバックを超えるガード付きジグってまだないかな」(奥村)
《生存》1999年 発売「ハイパーフットボールジグ」
ストレートスイミング用として日本で初めて登場したニュータイプジグ。
「ハイパーフットボールは他に代用がないからね」(奥村)
《生存》1999年 発売「スライディングジグ」
フラットバックより少し小ぶりで、ハードボトム向きとされた。とあるアメリカンジグが元ネタになっているのだが、それについては後述する。
《生存》2001年 発売「ヘッドロックジグ」
「今でも一番優秀かもしれない。でも、フットボールは売れないので、他のメーカーもやりたがらない。必要だから作ってる… けど儲からへんな」(奥村)