これまで海外怪魚やソルトルアーシーンを強く意識してきたツララのロッド。そんなツララがブラックバストーナメントで戦えるシリーズをついに発表。ガイドセッティングをはじめ、そのデザインはかなり野心的。このロッドに込められた思いをロッド開発担当の梅田修司さんに聞いた。
●文:ルアマガプラス編集部
一度使うと元に戻れない超実践仕様ガイドセッティング
ツララがバストーナメントシーンに送り込む競技仕様ロッド、バスアンプ。
開発を担当した梅田さんは、以前からストローガイドセッティングの可能性を追求しており、10年
以上の開発期間を経て理想的な形でバスロッドに落とし込むことに成功していた。
梅田「SHINGOさんがツララと契約することになり、本格的なトーナメント思考のロッドを作ろうということになったのがおよそ3年前。まず開発したのが6フィート3インチのXULモデルです。タフ化したトーナメントシーンでは、やはりスピニングのライトリグ用ロッドは欠かせないだろうと」
すでに発売されているこのロッドは、ガイドがとても個性的だ。
梅田「ツララの個性は残したまま、僕らトーナメンターのわがままを取り入れた結果ですね。最近は高足のガイドセッティングが多いんですが、あえてそれをやめてブランクスに近く、そして小口径のガイドを多点にするという付け方をしています。そして、一番手前から一気にラインを収束させる。僕たちはこれをストローセッティングHDと呼んでいます」
梅田「こうすることにより、ラインがブランクスにより近付いて、ブランクスの性能をより引き出せることになるんです。このガイドにすると、よりパワーが上がる印象を受けますよ。リールシートもオリジナルで、一番手前のガイドが通常よりも近いので、それに合わせるためにリールの角度が上向きになるように変えてあります」
ここまでの極端なガイドセッティングだと、キャストに影響はないのだろうか?
梅田「当然、飛距離が落ちるのでは? といった疑問が出てくると思います。しかしこれまでかなりのテストを繰り返してきていますが、飛距離はまったく落ちていません。ラインのバタつきが抑えられるので、むしろ風などが吹いた場合にはよく飛びますよ」
ストローセッティングHDの優位点
- キャスト時にラインが暴れず、飛距離の伸びを邪魔しない
- ラインがロッドに沿うので感度が向上する
- ロッドに負荷が掛かったときにロッドの曲がりの邪魔しない
- ロッド、リール、ライン、そしてルアーまでもが一体化したような使用感
スピニングに続き、ベイトモデルが2機種追加。
梅田「こちらもガイドはストローセッティングHD。僕たちはベイトリールのレベルワインダーもガイドと捉えていて、1個目のガイドがこんなにスプールに近いんだから、次のガイドはここだよね、ということです。通常のガイドセッティングだと、キャスト時にリールから1個目のガイドの間でものすごくラインがバタつくんですが、それを抑えられるんです」
バスアンプの名称は音楽のアンプ(増幅器)に由来する。
梅田「これは初めてのミーティングで出たアイディアをそのまま採用。アンプは楽器の振動を音に変える心臓部分。なので、いろいろな信号を増幅して、アングラーに伝えるという意味でこの名前に決定。バスは英語でBASS、楽器のベースともかかっていますよ」
バスアンプ(ツララ)
バスアンプ S63ULXF
バスフィッシング用フィネスロッドのツララ的回答
ティップを小刻みにシェイクできる操作性と繊細なバイトを確実に捉える感度、キッカーフィッシュを浮かせるバットパワーと、現在のバス釣りのフィネススペックを余すところなく完備。ブランクスのポテンシャルをより発揮するオリジナルガイドセッティング採用。
バスアンプ C67MRF
ミディアムベイトの復権を目指すバーサタイル機
どんなフィールドでも信用頻度の高いベイトロッドのど真ん中。巻き物から撃ち物まで、10~14グラムクラスのルアーを使用したすべての釣りをカバー。ストローセッティングHDにより、パワー・感度は素晴らしく、キャスティング精度も高い。
バスアンプ C69MHRF
抵抗感の強いルアーを快適に扱えるミディアムへビー
50グラムクラスのビッグベイト・スイムベイト、ディープクランクや1/2~1オンスのスピナーベイトといった巻き抵抗の強いルアーにマッチするミディアムヘビーモデル。リーダーレスダウンショットやテキサス、ラバージグなどのワーミングも高次元にこなす。
さらにピーキーなガイドセッティングもテスト中
TULALAでは別モデルで2021年に搭載、既に販売実績のあるこのシステム。DIV=ダイブの名の通り、ラインがバット部で一気に下へ落とされる。バスアンプのベイトシリーズでも搭載されテスト中だ。
梅田「一番手前ガイドから2個目のガイドで一気に真下にダイブします。これも飛距離はまったく問題ありません。滑らかでシルキーなキャストフィールになって、逆風や横風などではむしろ飛距離が伸びますよ。今後ベイトフィネスや撃ち物、ビッグベイト用などで開発していきます。ただ、万能というわけではなくて、ペンシルベイトや大型のクローラーベイトなど ラインスラックを用いた釣りは不向きです。適材適所ですね」。
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