猛者になるほど大切な釣り道具として、深いコダワリで使う製品が洗練されていく「ライン(釣り糸)」。バス釣り業界屈指のスターアングラー・金森隆志さんが選ぶのは、どんな場面でも安心してファイトができる圧倒的な「硬さ」を持ったライン『アブソルート AAA(バリバス)』だ。
●文:ルアマガプラス編集部
ファイトに不安が出る場面こそアブソルートAAAの出番
アブソルートAAAを使ってまず実感できるのが、その〝硬さ〟。
そう語るのは金森隆志さん。
金森「これまで使ってきたフロロラインのなかでも圧倒的に硬い。硬さは強さにつがなる要素で、消波ブロック、マンメイド、リップラップなどカバー際でファイトしてもまず切れない。擦れに強いからラインブレイクの不安がまったくないのがアブソルートAAAです」
金森「皆さんにまず使ってみてほしいのが4ポンドと12ポンドです。このふたつはフロロの性能差が出やすい太さだと思っていて、スピニングでもベイトでも、いざというときカバー際のファイトでちょっと不安が出てくる太さ。そこでファイトしてもらえば、このラインの強さを実感してもらえると思います。スピニングなら4ポンドで何も怖くないし、12ポンドを巻いたベイトタックルならある程度のカバーも攻めることができます」
コーティングは強いが決して太いわけではない
この圧倒的な強さはバリバスの特殊なコーティングによるものだ。
金森「コーティング力が高いのでラインの劣化が遅い。つまり、巻き替えるまでの期間が他のフロロラインに比べて長いんですね。だから、値段は高いんですが長期的に考えればコスパがいい、とも言えます。夏は特に熱によりラインが痛みやすく、不純物がラインにまとわり付いてラインはどんどん劣化していきます。でも、そんななかで連日釣りを繰り返しても高いレベルでパフォーマンスを維持してくれています。コーティングがしっかりされているのに、糸の径は太くなっていない。これも重要な点です。4ポンドなら4ポンド、12ポンドなら12ポンドと、多くのメーカーが基準にしている一般的な径のまま強くなっているんです」
使いこなせば武器になる玄人向けフロロ
アブソルートAAAは基本的には上級者向けのラインといえる。
バックラッシュしてしまう人、キャストに慣れていない人には、むしろ扱いにくいかもしれない。
金森「もちろん硬いラインなんで、バックラッシュなどのライントラブルをするとラインが折れ曲がってクセがついてしまいます。そのクセから劣化や使いにくさにつながってしまいますから。一方で、釣りをある程度やりこんで、このラインの特徴をちゃんと理解してもらえるレベルの人に、絶対使ってもらったほうがいいですね。カナモリタカシが心からおすすめします」
金森隆志「もうこれ以外のPEは使う気がしない」
フロロカーボンではアブソルートAAAを使っている金森さん。近年使用者の増えているPEラインはは、『アバニ ソルトウォーターフィネスPE X8』を愛用しているという。
金森「世にあるPEラインはひと通り試しましたが、ここまで強くてしなやかなラインは他にありませんね。それくらいずば抜けてます。0.4号でも、かなり強引なラフファイトでも問題なくビッグフィッシュを取り込めます。バスフィッシングのフィネスなPEラインは、これ以外を使う気はまったくしません」
超高密度完全8本撚りのフィネスPE。しなやかで扱いやすく、8本撚りで強度も高い、そして飛距離も出るスグレモノだ。
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