2日で19本!?爆釣劇の立役者『ポイズンアドレナ』を小野俊郎が語る!!

いよいよハイシーズンがやってきた!当釣行では24ポイズンアドレナを帯同した小野俊郎さんが、釣りに釣ったり2日間で実に全19本!その稀に見る好釣果にはどんな見極めがあったのか。詳細を訊いてみたい

●文:ルアマガプラス編集部

小野俊郎
おの・としろう/総合タックルメーカー・ジャッカルCEOにして、およそ15年に渡りジャッカル×シマノバスロッド最初期から開発に携わってきた、いわば“ポイズン”シリーズのゴッドファーザー。国内最高峰JBワールドプロ(現トップ50)シリーズ98A.O.Y.、オールスタークラシック2勝を始め、数々の輝かしいキャリアを誇るトーナメントプロとしても知られる。現場の最前線からフィードバックされたノウハウは歴代ポイズンの名作に注がれている。

季節の狭間、手数を増やすために必携

小野「一見、ハイシーズンにも思える天候だけど、まだ水中はポストスポーンでバスは完全に体力を回
復しているわけではないね」。 

全19本の見事な釣果で終えた小野俊郎さんは、2日間の釣行を振り返りこう語った。雲ひとつない快晴、早朝には水面のそこかしこでボイルが頻発。6月中旬、遅い梅雨を前に、早くもさめうら湖の季節はまた1歩前進していたかのようだったが、真実は異なっていた。

早明浦湖/早明浦ダム
国内屈指の大河川・吉野川の源流部にして、四国最大のダム湖。湖面利用の手続きやルールは、NPO法人さめうらプロジェクト(通称:らぶさめ)の公式サイトを参照。

小野「まだバスはさほどアグレッシブではないね。季節感にバラつきがある。スローなプレゼンテーションを続けていれば、もっと魚は釣れたと思うけど、そればかりじゃ面白くないでしょ?」

ダイナミックな展開も挟み、魚の反応を伺うが、時にチェイスはあるものの反応は薄い。

小野「そんなときでも頼りになるのが、『24ポイズンアドレナ』。1本で数多くのルアーに対応してくれるから、実に重宝する。これぞ『THEバーサタイル』だね」

各モデルの詳細は各項を参照したい。

小野俊郎さんが今、アドレナを選ぶ理由

小野さんの右腕と言えば、これまでアドレナの上位機種に当たるアルティマやグロリアスの印象が強いことは否めない。

小野「いや、実はそうでもないんだ。グロリアスがベースで、特化した釣りにはアルティマ、そしてバーサタイルを求める展開にはアドレナという3段階が基本。特に今回のような季節の狭間は釣り方を絞り込めないことも少なくないし、試合では竿の本数を増やしたくないから、アドレナの出番が必然的に増えていくよね」

1つのシリーズに絞ることなく、3シリーズを適材適所でミックスしていくのがスタイルだ。

小野「24ポイズンアドレナって、ポイズンバスロッドの集大成だと思うんだ。長きに渡り積み上げてきたカーボンテクノロジーで軽量化、かつ強度とパワーがさらに向上。新たにX ガイドタッチフリーや開口端など今後のスタンダードになり得る最先端技術を搭載。この研ぎ澄まされた使用感をぜひ体感してほしいね」

ポイズンシリーズ総裁、かく語りき。

24ポイズンアドレナ(シマノ)

Xガイド タッチフリー
小野「近年バスフィッシングで、特にスピニングで使用頻度が高いPEライン。キャスト時にガイドフレームへ当たることなく、リングに直接当たって不意のトラブルが回避できるよ」。なお当釣行でのライントラブルは皆無だった。 [写真タップで拡大]

開口端
24ポイズンアドレナの全機種には、新構造のバットエンドを搭載。さらなる軽さ、さらなる感度を導き出す画期的なコンストラクションだ。 [写真タップで拡大]

264UL

ライトリグで重宝するスペシャルな1本

小野「様々なフィネスなテクニックに対応する1本。ボートに1本あるだけで釣りの幅が広がるよ」

初日終盤、ヤミィのノーシンカーで3連発!

小野「やっぱスローだね。今回の答えは明確だよ」

その他、ダウンショットやライトキャロなどのライトリグにも有効だ。

266L

各種小型プラグにも対応する存分なパワー

小野「シャローに魚が見えるから、上を試してみようか」

とピクピク65の小刻みなシェイクで初日早朝の1本目をキャッチ。

その後、ドリフトフライでも好サイズ。

小野「とにかく応用範囲が広い1本。ペンシルやポッパーの操作系、シャッドや小型クランクなど、ライトリグ専用竿ではパワー負けするルアー&リグに」

164MH-SB

スイムベイト&ビッグベイトが64でさらに扱いやすくなる

小野「SBとはスイムベイト&ビッグベイト用。レングスが短いから、1日キャストし続けても負担が少ない。また、ただ巻きのみならずアクション系の釣りにも向いているね」

浮きゴミ周りにデッドスローラー4.8インチで正確なアプローチを決め、当釣行で最大級のバスを仕留めたのが164MH-SB。
小野「今後はフロッグにも使うと思う。パワーも存分だしね」

正確なアプローチが決まるテーパーに加え、大型を抜き上げるパワーも存分。小野「今回はスイムベイトだったけど、もちろんビッグベイトにも抜群の相性を見せるよ」

166ML/H &1611ML/H

今後のメインにもなり得る“ラジカルテーパー”の2本

小野「バットがHでしっかり、ティップがMLでしなやかなアクションが複合されたテーパーだね。軽いルアーには先が曲がり、重いルアーではバットが負けない」。

通常のファストテーパーと異なり、あらゆるルアーでの使用範囲が広がる。

今回は166ML/HでマエコンJr.、1611ML/Hではフリーリグ等のカバー撃ちで複数釣果。
小野「これぞバーサタイルな竿だね」。

なお、オリジナルサイズのマエコンではチェイスのみに。

小野さんの爆釣動画もチェック!


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