2024年春に新型セルテートが発売され、いよいよ待ちに待ったNEWセルテートSWが登場! セルテート誕生から20年の歴史の中で最高傑作と呼び声が高い24セルテートのソルトウォーターバージョンだけに期待値は高い。21セルテートSWとの違いも気になるところ。24セルテートSWはどのような進化を魅せたのか?
●文:ルアマガプラス編集部
ライト&タフな24セルテートをソルトバージョンにブラッシュアップ!
24セルテートSWは、釣種でいえばショアジギング、サーフや磯のキャスティングゲーム、ジギング、ライトオフショアキャスティングなど。ターゲットは小~中型青物をはじめ、磯のヒラスズキなどにも臨戦できる海のルアー釣りのために開発されたリールだ。
SWと銘打つからには、ソルトゲーム対応の強さや防水性能などが求められるが、そのベースになるのが24セルテートだ。24セルテートSWも次世代スピニングリールの設計思想であるエアドライブデザインをはじめ、アルミ製フルメタルモノコックボディ、マグシールドなど24セルテートと同様にDAIWAの先端テクノロジーが搭載される。
高い操作性と優れた感度を生み出し、風が吹き、波飛沫が舞うような荒れたフィールドでも快適な使用感を約束する基礎はすでにあり、そこからさらにソルト用に進化させたのが24セルテートSWだ。
24セルテートとの共通テクノロジーとSW独自の設計
24セルテートをベースに、さらにソルトウォーターゲームに特化させたのが、24セルテートSWとなる。では、それぞれのモデルに共通する項目からチェックしていこう。
24セルテートとの共通するテクノロジー
24セルテートのアルミ製フルメタルモノコックボディは、そもそもが破格のパワー、剛性、耐久性の持ち主。滑らかで静かな回転で定評のあるMCタフデジギアなど、24セルテートと共通の先端テクノロジーの数々を搭載する。
ソルトゲームの過酷な環境に耐えるソルトウォーター専用設計
セルテートSWはソルトゲームの過酷な環境で快適に、安心して使えるようにセルテートを再設計したモデルだ。24セルテートSWもフィールドテストを繰り返し、導き出されたソルトウォーター専用設計が施されている。専用設計のポイントは4つ。具体的に紹介しよう。
ポイント① ボディユニットの大型化・肉厚化(LTモデル比)。ドライブギア素材をG1ジュラルミンへ
アルミ製フルメタルモノコックボディは、24セルテートより大型に再設計。G1ジュラルミン製に素材が変更され、大型化・肉厚化したドライブギアを格納し、剛性が高められている。さらにギアがハンドル軸側に押し出される力を制御するエンジンプレートまでも肉厚化。ボディユニットの大型化・肉厚化により高負荷時に生じるボディとギアのたわみを徹底的に排除し、パワーロスの少ない強い巻き上げ力を発揮する。
ポイント② メインシャフトの太径化(LTモデル比)で強度アップ
メインシャフトは24セルテートLTモデルと比較して10%以上も太径化。さらなる強度アップを実現し、強引な巻き取りによるファイトが強いられる状況など高負荷がかかっても安定したリーリングを約束する。
ポイント③ エアドライブローターの肉厚化・大型化(LTモデル比較)でフロントユニットも剛性を強化
軽量・高剛性のZAION製エアドライブローターも大型化・肉厚化。剛性を約39%も向上させている(LT5000番との比較)。6000番はより大型の魚や過酷な環境での使用も考慮し、専用設計にすることでさらなる高剛性化を実現。
ポイント④ 不安なくフルキャストできるマニュアルベールリターンを採用
24セルテートSWは不意のベール戻りを防ぎ、安心してフルキャストできるマニュアルベールリターンを採用。重いメタルジグやダイビングペンシルのキャストでロッドを振り抜いた瞬間に意図せずベールが戻り、バッチーンッ! …ゾッとする衝撃の瞬間が回避できる。
21セルテートSWからも大幅に進化。強さや防水性能で違いをみせる!
24セルテートをソルト用に再設計して誕生した24セルテートSWは、前作の21セルテートSWと比較しても細部まであらゆる面で進化している。特に、不意の大型魚との対峙や荒れた海の波しぶきなど、ソルトゲームの過酷なシチュエーションで頼りになる進化点3つに注目して紹介しよう。
進化点① ローターの剛性が約28%アップ! パワーロスを抑えて巻ける
24セルテートSWは、負荷を広範囲に分散し、高強度化を合理的に突き詰めた球体構造のエアドライブローターを採用。さらにローターを肉厚化・大型化することで、ローター剛性を21セルテートSWより約28%もの強化を実現(6000番で比較)。想定外の大物がきてもたわみにくく、巻く力をロスなく伝達できる。
進化点② ドライブギアのたわみを約36%低減! 強い巻き上げ力を実現
大型魚に立ち向かうためのリール、ソルティガにも搭載されるG1ジュラルミン製ドライブギアを21セルテートSWより最大約18%と大幅に肉厚化。これにより高負荷時のギアの噛み合い部のたわみを約36%も低減(6000番で比較)。強引に巻きたいときにパワーロスの少ない、強い巻き上げ力を発揮する。
進化点③ 防水性能の向上! 予期せぬ潮かぶりもしっかりガード
潮噛みによる機能の低下を防ぐ防水性能の向上は、ソルトウォーター用リールが避けて通れない難題。24セルテートSWは、DAIWA独自の防水・防塵テクノロジーのマグシールドをピニオン部とラインローラーに採用。さらにハンドル取り付け部の防水構造を大幅に強化し、セルテートSW史上最強の防水性能を実現している。
釣種やターゲットに合わせて最適な機種が選べるラインナップも魅力
ソルトウォーター専用リールとひと口にいっても、サーフのキャスティングゲームとオフショアで中型青物を狙うジギングでは、使うラインの号数やリールに求められるパワーは別物。24セルテートSWは、釣種やターゲットに合わせて設計を見直し、幅広いソルトゲームに対応するモデルをラインナップするのも大きな魅力だ。
ターゲットに小~中型青物を想定し、PEライン2.5号以下を巻くことが多い4000番、5000番のローターは、必要強度はそのままに約34%の軽量化と約46%の低慣性化を実現(21セルテートSW5000番との比較)。より軽快なジャークやリーリングで実釣に臨める。中型青物クラスをメインターゲットにPEライン2~3号を使うことが多い6000番は、ローター強度を約28%もアップ(21セルテート6000番との比較)。ある程度想定サイズを超える大物がきても対応可能な設計が施されている。またすべての番手でギア比5.7のHと同6.2のXHをラインナップするなど、ショアのキャスティングがらオフショアのジギングまで幅広い釣種に対応。あなたが愛するソルトゲームに最適な一台が見つかるはずだ。
セルテートSW 4000/5000/6000(DAIWA)ラインナップ
セルテートSWは、4000番、5000番、6000番の、全3サイズのラインナップとなっており、それぞれにギヤ比の異なるモデルが設定されている。
セルテートSW 4000番
セルテートSW 5000番
セルテートSW 6000番
24セルテートSW スペック表
アイテム | 標準自重(g) | 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量PE(号ーm) | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 最大ドラグ力(kg) | ハンドルノブ仕様 |
4000-H | 335 | 90 | 5.7 | 2-300 | 65 | 10/1 | 12 | パワーライト(L) |
4000-XH | 335 | 98 | 6.2 | 2-300 | 65 | 10/1 | 12 | パワーライト(L) |
5000-P | 345 | 82 | 4.9 | 2.5-300 | 65 | 10/1 | 15 | パワーライト(L) |
5000-H | 345 | 96 | 5.7 | 2.5-300 | 65 | 10/1 | 15 | パワーライト(L) |
5000-XH | 345 | 104 | 6.2 | 2.5-300 | 65 | 10/1 | 15 | パワーライト(L) |
6000-P | 375 | 86 | 4.9 | 3-300 | 70 | 10/1 | 15 | パワーライト(L) |
6000-H | 375 | 101 | 5.7 | 3-300 | 70 | 10/1 | 15 | パワーライト(L) |
SW 6000-XH | 375 | 110 | 6.2 | 3-300 | 70 | 10/1 | 15 | パワーライト(L) |
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。