大型台風が日本列島を縦断し、各地で大きな爪痕を残すことになった。天気に左右される釣りも、その影響は大きく、千葉リザーバーの名手、オリキンさんのスケジュールも狂うことに…。
●写真/文:折金一樹
リザーバー秋のクランクベイト攻略
先週の台風はかなりノロノロで予報もコロコロ変わるような進行スピード。当初の予定が狂ってしまった方も多いのではないかと! 週末にあったH-1も早々と延期が決定。台風がいつ通過して、その影響は? なんてことが気になっていましたが、接近による湿った風でかなりの大雨。台風本体の雨が降る前に湖は土茶濁りだったようで、延期の判断も早く、的確で助かりました。
延期となったH-1グランプリのプラクティスへ
というわけで延期日は月末の29日。直前のプラは行けないので、行ける時に行って練習したいと思います。一方千葉県のリザーバーは他と比べてそこまで降らずの雨量でした。多少濁りは入っているようですが、真夏の水が少しづつ入れ替わっているようで、最高水温からは脱し、水質も改善されているような感じです。
ルアーへの反応も繊細でスローな釣りから、強め速めの横の釣りにも反応が良くなってくるはず。台風前の釣行でも、しっかりとバイトが出てクランクベイトで連発。真夏とさほどエリアは変わりませんが、ベイトも引き続き多く、そのまま反応するルアーだけが移行してきている感じです。
上流からの水が淀むエリアや岬まわり、それに絡むストラクチャーなどです。当日はBLITZマグナムMRとEX-DRを水深や当てたいストラクチャーに合わせて使い分けました。手元に伝わるバイトも強く楽しめる釣りです。
ただルアーが強いだけに1投目が肝心。適正な助走距離をとって、当てたい場所にしっかりと入っていくようなコース取りが重要です。個人的にはマグナム系、レギュラーサイズ系、タイニー系のディーブクランクを状況に合わせて使い分けます。
ハードプラグ初心者に多い、圧倒的な飛距離不足
流れや濁りがある状況、ベイトが沢山居る時はマグナム系。水がクリアで流れが少ない又は弱い場所、プレッシャーが高い場所ではタイニー系、その中間はレギュラーサイズのディーブクランクを使います。このように使い分けはいたってシンプル。コースやレンジ、引く向きなどの方がキーになることが多いです。
地形やカレント、バスのポジジョンを予想して色々な方法を試して見てください。引き方はただ巻きが基本で、巻くスピードはミディアムリトリーブ。一定の振動が手元に伝わるような引き方が何かの変化を感じ取れるはずです。
バイトなのか立ち木なのかなど、情報の把握が次のアクションを決めていくサインとなります。そしてハードプラグ初心者に多いのが圧倒的に飛距離が足りないこと。狙いの水深に到達させるには潜らせる必要があります。おおよそですが、ポイントまでの距離の倍が大体の適正な着水点。クランクベイトが潜る分と浮上してくる分を考えなくてはなりません。
これからどんどん秋が深まりますが、前半は雨が多そうです。天気と相談して、是非釣りに行ってみてください!
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。