「ついに完成!」「えっ?でもこの形状って…」ユーチューバー開発ルアーが販売開始…なのだが一体どうしてこのような形に?「ちゃんと理由がありますよ」

堤防でいつもと違いかしこまって座る釣りYouTuberヨネスケさん。その手にはメタルジグが! 「なんと今回、人生初の監修させていただいたメタルジグができました!」(ヨネスケ)。大物を求めて全国各地を釣り歩き、ショアジギングも大得意なヨネスケさん。どんなメタルジグができたのか? 早速、紹介していただきましょう!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

釣りYouTuberとジグメーカーが異色のコラボ! 2年の歳月をかけてショアジギ用メタルジグが完成

ヨネスケさんがプロデュースしたショアジギング用メタルジグ、クロスダガー(プレッジ)が2024年9月に発売。メタルジグの開発を得意とするソルトルアーメーカー『プレッジ』との共同開発で、開発期間はなんと2年! 一見、変哲のないスリム&ロング形状のメタルジグに思えるが、そこにはヨネスケさんのこだわりがギュッと詰め込まれているようだ。

ヨネスケ 兵庫県出身。日本一周車中泊釣り旅を経て、現在は長崎県五島列島在住の釣りYouTuber。ショアからの大物釣りを得意とし、2024年から2度目の日本一周釣り旅を再開している。

2024年9月発売。ヨネスケさんが理想とするショアジギング用メタルジグをプレッジが形にした。

クロスダガー(プレッジ)

意図的に喰わせの間を入れバイトを誘う! ショアジギの醍醐味が味わえるメタルジグを目指して開発

ヨネスケ「関西にいた頃からブリ狙いでショアジギングを続けていますけど、この釣りの一番の楽しさは、マニュアル操作でジグを動かして意図的に喰わせの間を与えて、狙いどおりに喰わせる。これが一番の醍醐味だと思います」

クロスダガーが狙ったのは、マニュアル感覚の操作感と喰わせの間を演出しやすいこと。

ヨネスケ「そのための特徴がざっくりいうと3つあります」

特徴1 前方寄り重心でより水平に近い姿勢でフォール

ヨネスケ「クロスダガーはセンターからややフロント寄りに重心を設定しています。こうすることでシャクリ後、水平に近い形で止められる(フォール)ようにしています。要は水平姿勢のスローなスライドフォールで意図的に喰わせの間を入れて、口を使わせやすいバランス設計です」

重心はフロント寄りに設計。

水平に近い姿勢で喰わせの間を入れ、バイトが誘える。

特徴2 独自のテール形状でシャクリ続けても疲れにくい

ヨネスケ「青物は回遊性の強い魚で、いつ回ってくるかわからない。シャクり続けないといけないシチュエーションがあります。クロスダガーは長時間シャクり続けても疲れづらいようにテールをくぼむようにシェイプして、水を受け流すように設計。シャクリ抵抗がすごく小さく、一日中シャクっても疲れにくいです」

テール側は細くシェイプされたデザインでシャクリ抵抗を軽減。

特徴3 シャクリで切れよくスライド! 青物にしっかりアピールできる!

ヨネスケ「クロスダガーはシャクリで水抜けの良い形状ですが、アクションもしっかり左右にスライドするように作っています。シャクリに合わせて左右にキビキビ動くから青物に強くアピールできる。ストロークの長いシャクリからショートピッチまでレスポンス良く反応します」

シャクリでは水抜けが良く、切れよくダート。特徴2と合わせてシャクリの省力化と効果的なアピールを両立。

ロックショアジギングはもちろん堤防の青物狙いでも活躍!

ヨネスケさんのYouTube『突撃! ヨネスケの釣り旅チャンネル』といえば、内容は夢とロマンがあふれる磯の大物釣りが中心。

ヨネスケ「クロスダガーもロックショアゲームでブリ、ヒラマサをターゲットに作っています。ただ、ラインナップが60g、80g、100g、120gとあって、60g、80gは堤防の青物狙いでも十分使えます。磯でも堤防でもクロスダガーのスライドアクションと水平フォールを試してほしいですね」

クロスダガーのアクション特性は磯でも堤防でも有効。

磯だけでなく堤防のショアジギングにも使えるウェイトをラインナップ。

多彩なアクションで青物を攻略できる! 状況把握は縦のアクションで青物にアピール

クロスダガーの特徴がわかったところで、ヨネスケさんの使い方も気になるところだ。

ヨネスケ「クロスダガーは緩急、長短、強弱と多彩なシャクリに対応します。使い方としては、例えば水深が30~40m。潮の流れもそこまで速くなく、ベイトも鳥の気配もない。まずは魚の反応を探りたいなら、ショアジギタックルで心地良く操作できる80gをセレクト。サオのシャクリ幅を長めに意識して、縦にアピールして魚に気づかせます

魚の反応を探るときはシャクリ幅を長くとり、縦の動きでアピール。反応がなければレンジやアクションを変えて誘う。

「止めた瞬間に喰った!」。寒波急襲のタフな実釣でも違いを魅せる!

2023年末の五島列島の実釣でも結果を出した。

ヨネスケ「五島に10年に一度という寒波がきて、軽く吹雪くほど。急激な冷え込みでベイトのダツが消えて、5cmくらいのキビナゴやカタクチイワシに変わりました」

ヨネスケさんの着こなしを見ればわかるとおり、対馬暖流が流れる五島列島にしてはかなり寒そう。好釣果が出ているときはルアーの差が出にくいが、難しい状況だからこそ、真価が問われる。

ヨネスケ「5投目くらい。速攻で喰いました! 止めた瞬間に」

止めた=喰わせの間を与えた瞬間に喰わせた痛快な1尾は60cmクラスのブリ族。関東でいうワラサだ。

ヨネスケ「一気に駆け上がっているボトムの上、カケアガリの肩でジグをシャクって止めた瞬間に喰いました」

クロスダガーのコンセプト“意図的に喰わせの間を与える”を実行し、狙いどおりに口を使わせた1尾だ。

「めっちゃうれしい! 2年間思いを込めて作った我が子のようなジグなので、何尾釣ってもめちゃめちゃうれしいですね」

潮の流れの速いエリアでは100gに替えてヒット!

寒波による環境の急変という難しい状況でも結果を出した。

ヨネスケさんこだわりの高実績カラーをラインアップ

クロスダガーのカラーは全8色と少数精鋭。

ヨネスケ「クロスダガーはローリングもみせるのでフラッシングでアピールできるカラー。あと朝マヅメなどローライト時に実績抜群のピンクグローも用意しました。個人的に思い入れのあるカラーがグリーンゴールド。九州の磯では使われることの少ないカラーですけど、関西のとくにマヅメ時に絶大な信頼を寄せているカラーです」

グリーンゴールド

ブルピン

グリーンシルバー

マイワシ

ケイムラシルバー

ピンクグロー

シルバーゼブラグロー

チタン

ピンクグローは朝マヅメなど低照度時対応カラーとして欠かせない。

関西の青物に高実績のグリーンゴールド。九州の磯でもその威力は変わらない。

ルアマガオリカラのルアマガゼブラもある!

クロスダガーはレギュラーカラーのほかに、ルアマガオリカラもラインアップ。背中がパープル系のゼブラカラーで、見せ方を変えるという意味で投入してほしいカラーだ。

「アクションからカラーまで試行錯誤の末に完成したメタルジグ。全国の青物フィールドで使ってほしい!」(ヨネスケ)

ヨネスケ「クロスダガーですけど、ルアーの開発をやったことがない僕が完全なゼロベースから試行錯誤を続けてようやく完成しました。アクションからカラーまで、ショアジギングという釣りのエッセンスを詰め込んだので、興味のある方はぜひ手にとっていただき、全国各地の青物フィールドで使ってほしいですね」

喰え! と喰わせの間を入れてドンッとバイト! クロスダガーで青物狙いのショアジギングの醍醐味を味わおう!

クロスダガー(プレッジ)

●重量(全長):60g(132mm)、80g(145mm)、100g(156mm)、120g(156mm)●カラー:8色●価格:1320円~1650円(税込)

【スペック】

  • 重量(全長):60g(132mm)、80g(145mm)、100g(156mm)、120g(156mm)
  • カラー:8色
  • 価 格:1320円~1650円(税込)

ヨネスケさんプロデュースのメタルジグ、クロスダガーの解説を動画で見る


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