「ドラマチックすぎる」「ドキドキした」ジギング実釣撮影中最後の最後でとんでもない結末が…!

猛暑が続いた2024年夏。灼熱の大阪湾にやってきたのは3人のオフショアエキスパートたち。テンリュウのジギングロッドを手に狙うのは、近海ジギングの人気ターゲット、ブリだ。夏ブリをどんなヒットパターンで仕留めるのか? そして攻め方によるロッドの使い分けは? 青物ジギングで釣果アップのヒントになる実釣の模様を紹介しよう!

●文:ルアマガプラス編集部

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三者三様のスタイルで青物ジギングの実釣スタート!

青物ジギングの実釣に臨むアングラーは、テンリュウ・フィールドテスターの渕上大輔さん、同・フィールドサポーターの小川衣緒梨さん、そしてテンリュウ開発スタッフの上森俊季さん。3人が乗るチャーター船は大阪湾南東部の港から約1時間の航行後、神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋付近に浮かんでいた。

渕上「潮止まり前であまり潮が動いていない。80gのジグをちょっと投げて横に探ってみたいと思います」

使用ロッドはホライゾンLJ HLJ631S-FLL(テンリュウ)だ。

渕上「ライトジギングです。流れがないので軽めのジグでふわふわ動かして誘っていこうと思います。ただターゲットは青物なのでPEライン1号を巻いてリーダーは5号。このセッティングでハマチクラスなら問題なく獲れます」

渕上さん使用ロッド①:ホライゾンLJ HLJ631S-FLL(テンリュウ)

水深50m以浅で60g以下のメタルジグの操作性に優れる近海スーパーライトジギングモデル。リアグリップが短めの設定でアンダーハンドで投げやすく、広範囲サーチにも向く。

小川さんはベイトタックルで実釣スタート。ロッドはジグザム ワイルドマークJWM611B-1/3(テンリュウ)をセレクト。

小川「バットとティップの硬さがちょっと違って、しなやかなティップでジグに不要な動きをさせない。すごく扱いやすいお気に入りのロッドです。150gのジグではじめて流れ出したら200g。今やってるところはちょっとずつかけ上がっているそうで、ジグはもうちょっと軽くても良いかなという感じですね」

小川さん使用ロッド①:ジグザム ワイルドマークJWM611B-1/3(テンリュウ)

100~180gのメタルジグが扱いやすいモデル。セミロングからロング系のジグにも対応し、しなやかなティップでナチュラルに誘い、強いバットでしっかり獲れるライト&マッスルモデルだ。

上森さんは渕上さん同様、最初にスピニングタックルを手にした。

上森「海峡など潮が速いところはベイトタックルのほうが底が取りやすいです。でも、今は潮が緩いし、スピニングリールでもベールを返してスプールエッジに触れながらラインを出せば着底がしっかりわかる。状況に応じてスピニングタックルも出番はあります」

使用ロッドはジグザム ワイルドマークJWM611S-2/4(テンリュウ)。

上森さん使用ロッド①:ジグザム ワイルドマークJWM611S-2/4(テンリュウ)

水深60~120m、メタルジグ130~200gに対応し、幅広いシチュエーションをカバー。ナチュラルな誘いを得意とし、浅場の根周りで強引なファイトができるパワーを備える。

ファーストバイトは渕上さん。真夏の青物祭りの開幕か?

渕上「きた! ハマチかな」

ファーストヒットは渕上さん。ホライゾンLJ HLJ631S-FLL(テンリュウ)を曲げ込むパワーからハマチと判断。

渕上「あっ、抜けた! なんだったんでしょうね。早速、やらかした(笑)」

とはいえ、潮止まりのタイミングで魚の反応は吉兆といえる。

ポイントを少し移動すると魚探には魚の反応が増え、周りにも多くの遊漁船が。それにしても朝から晴天無風。釣りとしても暑さしのぎのためにも風がほしいところだ。

渕上「ちょっと潮が効いてきたのでサオを替えました。ホライゾンMJ HMJ642B-LL(テンリュウ)です。ジグは150g。これでやってみます」

渕上さん使用ロッド②:ホライゾンMJ HMJ642B-LL(テンリュウ)

80~120gのメタルジグを中心にスロー系ジャークが得意で、ハイピッチジャークは100gまで対応。浅場を中心に水深80m前後まで適応する近海スーパーライトモデル。

潮が効き、青物の活性が上がり、アタリ連発!

「下、よう(魚探に)映ってるで」の船長のアナウンスと同時に

渕上「アタった! あっ…抜けた」

小川「きたーっ!」

渕上「よっしゃっ!」

小川「あっ、ダブルヒットや」

渕上「あーっ、抜けた…超絶バラシ癖や!」

小川さんは無事、ハマチクラスをキャッチ。その取り込み中にまたもや渕上さんがかけていた。

渕上「慎重にいきますね。ちょっとビビってます(笑)」

三度目の正直でこちらもハマチクラスをキャッチ。潮が効き出し、青物の群れが回ってきてバタバタッとアタリ連発! これで肩慣らしはすんだはず。

小川「この2倍くらいの魚を頑張って狙っていきます」

小川さんは活性の高い青物をジャカジャカ巻きで攻略

その後も魚探には好反応が映し出され、チャンスは続く。

小川「ちょっと喰いが浅いんでバレることも多いんですけど、青物の活性は高くて追い喰いしてくるんで」

という側から小川さんが使うジグザム ワイルドマークJWM611B-1/3(テンリュウ)が弧を描く。

小川「きたーっ! 元気、大きいんちゃうか? でも、なんかすんなり上がってきますね」

釣り上げたのはハマチ。このクラスの青物でも抵抗をみせるのは最初だけで、あとはロッドのパワーに屈するということだ。

小川「下からジャカジャカとシャクっていたら喰い上げてきました」

ショートピッチのジャークを入れながら巻き上げ、追い食いする高活性青物を見事に攻略。だが、後が続かず、小川さんはロッドをジグザム ワイルドマークJWM611B-0/2(テンリュウ )に替え、今度は繊細にシャクるが、青物は誘いにのってくれなかった。

小川さん使用ロッド②:ジグザム ワイルドマークJWM611B-0/2(テンリュウ )

100~130gのタングステン製メタルジグやセミロング系ジグの操作性に優れ、テクニカルな攻めを遂行するための近海センシティブモデル。繊細さを求め、細身のブランクに小口径ガイドを搭載する。

ポイントを移動し、新たな攻略法を探りつつサイズアップを狙う

小川「さっきまで明石海峡大橋の西のほうにいて、橋の下付近に移動してきました」

さあ、ポイントの移動で釣りの展開は変わるのか?

渕上「だいぶ潮が速くなってきたのでジグは250g。ロッドはホライゾンMJ HMJ642B-L(テンリュウ )に替えました。スロー系のシャクリで誘ってみます。魚は居るはずだけど、喰わへんだけや」

渕上さん使用ロッド③:ホライゾンMJ HMJ642B-L(テンリュウ )

PEライン2号以下のセッティングで、スロー系ジャークをメインに100~150gのメタルジグが扱いやすい近海ライトモデル。ハイピッチジャークは120gまで。中深海では250gまでのスロー系ジャークに使用できる。

しばらくアタリがなく、黙々とシャクる3人。沈黙を破ったのは渕上さんだ。

渕上「よっしゃっ! すごい引く。サワラかな? アシスト(フック)切れそうでヤダな」

ロッドはホライゾンLJ HLJ631S-FLL(テンリュウ)に持ち替えていたため、魚が突っ込むとフルベンド。

慎重にファイトし、手にしたのは丸々と太ったメジロクラスだ。

渕上「ジグは100g。底から速巻きしてくると後ろから追いかけて引ったくっていきました」

居ても喰わない魚に口を使わせ、しかもサイズアップ! 技ありの1尾だ。

潮が効いていても喰わない…ラストひと流しで喰わせた一手とは?

実釣は終盤になっても無風ベタ凪。ラストひと流しでここまで沈黙の上森さんに一発逆転の今日イチフィッシュがヒット!

上森「よしっ、喰った! うぉーっ元気! 楽しいっ(笑)」

使用ロッド、ジグザム ワイルドマークJWM611B-2/4(テンリュウ)の曲がりをみるとかけた魚のサイズは間違いなく良さそうだ。

そして3人の真ん中で掲げられた魚は、本日最大の丸々と太ったメジロ。

上森「船長に教えてもらったシャクリ方できました。潮が効いているので、力一杯シャクるんじゃなく、底でラインスラックを出してジグを横に向けるというシャクリ方です。ロッド、いい曲がりしてましたね(笑)」

上森さん使用ロッド②:ジグザム ワイルドマークJWM611B-2/4(テンリュウ)

水深30~120m、130~200g前後のメタルジグを中心に幅広い状況に対応できる近海スタンダードモデル。セミロングやロングジグをスイミングさせやすいアクションで、地形や流速の変化が多いエリアの攻略にも向いている。

ポイントや潮の状態、魚の活性に合わせてロッドを使い分ければ青物ジギングはもっと楽しめる!

猛暑日続きの真夏ジギング。晴天ベタ凪の魚にも釣り人にも厳しい環境で釣果は出た。居ても喰わない魚を釣るためのロッドセレクトや攻め方などテクニカルな面でも参考になったはずだ。

渕上「暑かったですね。でも飽きない程度にボツボツ釣れました」

上森「このエリアは初挑戦で様々なポイントを回って、潮の効き方にサオを合わせてとか色々試したから釣れたんじゃないかなと思います。今回、使ったホライゾンシリーズやジグザムシリーズを使って、皆さんにもぜひ楽しんでいただきたいですね」

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アングラープロフィール

右・渕上大輔(ふちがみ・だいすけ)

三重県在住のテンリュウ・フィールドテスター。全国各地でジギングやタイラバなどに取り組むオフショアゲームのエキスパートだ。遠征釣行の合間を縫ってシーバスやトラウトなど様々な魚をターゲットにするマルチアングラーでもある。

左・小川 衣緒梨(おがわ・いおり)

大阪湾友ヶ島エリアのオフショアゲームをメインにソルトゲームを楽しむ女性アングラー。“いおりん”の愛称で親しまれ、近畿圏をはじめ北陸など各地で実績をあげている。テンリュウ・フィールドサポーター。

中・上森 俊季(うわもり・としき)

テンリュウのロッド開発スタッフ。伊勢湾周辺をホームにするジギングのスペシャリスト。外房エリアなど各地のジギングフィールドにも足を運び、腕を磨いている。これまでの豊富な経験をロッド開発へとフィードバックしている。

取材協力/大阪湾チャーター船 ケイズ

大阪湾の近海ライトジギングやタイラバをはじめ、遠征プランではスロージギングや中深海ジギングなど、幅広い釣種に対応。初級者や女性も利用しやすい大阪湾のオフショアゲームはおまかせのガイド船だ。

住所:大阪府泉北郡忠岡町新浜1-8-11(忠岡漁港内)
TEL:090-8375-5454
https://www.ks-osaka.jp


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