【経済的な魅力も!】エリアトラウトはラインの使い分けが大切!! 凄腕が語るエステルとナイロンの話

今回はエリアトラウト用ライン『S-PET CLEAR』と『D-PET CLEAR』、そして『AREA NYLON HARD』の3種類をフィーチャー。それぞれの特長と、適材適所とも言える使いドコロを紹介しよう。

●文:ルアマガプラス編集部

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解説してくれるのはXブレイド・アンバサダーのふたり。

杉山代悟さん(左)はトラキン総合優勝マイスター獲得、増田有汰さん(右)は2024第15回OFC CUP総合優勝など、両名とも華々しい戦歴の持ち主だ。

素材の特長を前面に押し出した『伸びにくい』エステルライン

まずはエステルラインの『S-PET CLEAR』を杉山さんが解説。

S-PET CLEAR

最大の特長は伸びが非常に少ないことで、ミノーの細かいトゥイッチングではアクションをダイレクトに伝えられ、遠投して沖目を探るスプーニングではアタリが獲りやすい。

エリアトラウトで使用することを前提にすると、エステルラインは0.35号が基本の太さ。スプーンからプラグまで、オールジャンルで使える。スプーンメインの場合は0.25~0.3号が中心になるという。

エステルラインは伸びが少ないだけに衝撃には弱く、それだけにショックリーダーは必要不可欠。杉山さんは魚からフックを外すリリーサーを掛ける辺りに、30センチほどのフロロカーボンライン『UP-G LEADER V12 HARD』を組んでいる。

続いて増田さんによる『S-PET CLEAR』の解説。

特長でもあるハリの強さはアングラー自らがアクションを付けるルアーに適しているようで、浮上系ミノーを使用する釣りには欠かせないラインだという。

探りたいレンジまでミノーを素早く潜らせたら、リトリーブを止めて10センチほど浮上させる。そして再びミノーを潜らせて10センチ浮上…の繰り返し。伸びが少なくパワーが逃げないS-PET CLEARだからこそやりやすい。

適度な伸びとしなやかさは初めてのエステルラインに最適

今度は『D-PET CLEAR』について。

D-PET CLEAR

先述のS-PET CLEARと比べると同じエステルラインでも伸びがあり、その使い心地はしなやか。フロロカーボンとナイロンの中間のようなイメージといえばわかりやすいだろう。

多少の伸びを持たせているのでスプールにもなじみやすく、ライントラブルが起きにくい。ガイド抜けもスムーズなので、マイクロスプーンでも飛距離を出しやすい。初めてのエステルラインとしておすすめできるラインだ。

マイクロスプーンやクランクのデッドスローリトリーブなど、引き抵抗が少ないルアーを使用するときはS-PET CLEARが最適解。対して重たいスプーンやフルサイズクランクなど、引き抵抗が常に掛かるルアーの場合は伸びがあるD-PET CLEARが向いている。

エステル主流のエリアトーナメントでもナイロンの出番はある!

そして、ナイロンラインの『AREA NYLON HARD』。

AREA NYLON HARD

近年ではエリアトーナメントはもちろん、一般アングラーでもエステルラインが主流となっている。それでもナイロンラインは必要だと杉山さんは言う。

その理由がラインの浮力で、エステルやフロロカーボンは比重が高いので沈みやすく、中層~ボトムを引きやすい。一方でナイロンは浮きやすいので、表層~中層をサーチするのに適している。ラインの素材ひとつで、ルアーの軌道が変わるのだ。

ラインの素材の違いはロッド選びにも影響を及ぼす。伸びが少ないエステルラインの場合はやわらかめのロッドが、逆に適度な伸びがあるナイロンラインならば硬めのロッドをそれぞれ使った方がバランスは取りやすいという。

2連結スプールの200メートル巻きなので経済的に使える!

今回解説してもらった『S-PET CLEAR』『D-PET CLEAR』『AREA NYLON HARD』は100メートル×2連結スプールなので、分割して使えばより経済的に楽しめるとのことだ。

さらに詳細を知りたければ、動画視聴へGO!


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