
渓流のフライフィッシングを楽しむための、小物類の整理をしておきたいと思います。基本順不同ですが、一応、優先度は掲載順と考えていたければOKです。
●文:ルアマガプラス編集部(深谷真)/撮影協力 高橋章/ティムコ/フルックス
渓流のフライフィッシングを快適に楽しむための小物類
ここからは、最低持っておきたいと思えるアイテムだけを厳選して取り上げました。優先度的には上から順番という認識でいいと思います。
遊漁券
遊漁券とは、ほぼ本州のどの河川内で釣るのにも必要な券です。おおむねですがマス類、ウグイ、オイカワなどの雑魚の場合、1日1000円から2500円前後で釣りが可能で、地元売店、コンビニなどで取り扱っていますが最近はフィッシュパス、釣りチケなどのスマホアプリで購入できます。
よく『この川は放流が少なくて、源流部とか放流してねぇべ、買う必要ない』とか超ケチな人がいますが犯罪です。ゴルフや他のレジャーに比べても格安です。これぐらい払えないなら釣りしなくてよいです。子供には遊漁券を求めない漁協もありますので、確認しましょう。
因みに、1日券、年パス的な年券が用意されている漁協がほとんどです。川ごとに管理されている漁協が違いますので基本、移動したら確認が必要です。都道府県によっては県内どこでもフリーパス的な年券も用意されていますので、釣行回数に応じてチョイスしてみてください。
放流についてですが、基本的に川を管理している漁業管理組合に増殖義務があるから放流しているだけで、量は関係ありません。中流だろうが下流だろうが放流していれば上流の魚まで釣り人の手が伸びないので川のためになっていますし、そんな子供みたいな理屈は通用しません。
稀に、どこの漁協にも属していない河川があります(特に北海道)。ですが、都道府県で定められた規則がありますので、無法地帯ってワケではありません。基本的には、夜明けから日没までが釣りをしていい時間となっています。
フライボックス
まずは、魚を釣るために重要な毛鉤を入れておくボックスは準備しておきましょう。ダイソーなどの100円ショップなどで販売されている薄手のピルボックスなんかが非常に使い勝手がいいですが、何度も言ってますが映えを優先したい釣りでもありますので、専用のモノを購入しておくと、結果的に長く趣味を続ける上ではコスパがよかったりします。
日本にはC&Fとい世界的にも認められたシステム・フライボックスをラインナップしているメーカーがあり、界隈では超ど定番になっています。使い込めば味がでる系ではないですが、利便性が高いフライボックスなのでまずはご紹介。PVC製の非常に頑丈&防水性にすぐれたフライボックスで、特に人気なのは、中のトレーを交換することができるタイプ。
サイズもS、M、Lと明確に分かれており、用途によって使い分けられます。最初はSサイズで十分でしょう。フライタイングを始めたら、Mサイズあたりをびっしり埋めるのが楽しくなってきますよ。本体とシステムフォームと呼ばれるものを2枚お好みのを購入してください(最初から2枚がセットになっているモデルもあります)。こちらに関しては、プロショップに行けば必ずと言っていいほど並んでいますので、お好みのサイズを選ぶといいと思います。公式webを確認してみてください。一般的なオススメはアフェリエイトでご紹介しておきます。
似たようなボックスがC&F以外からも発売されていますが、ここは大人としてオリジナルにリスペクトを。
その他で言うと、老舗のアキスコの安価なモデルや、逆に超高級映えボックス『ホイットレー』なんていうアルミの使い勝手の悪いフライボックスが最高に粋だったりします。使い込めば使い込むほど味が出るので、この釣りにハマったら買ってみるのもいいかもしれません。
ラインクリッパー
ラインクリッパーとはティペットやリーダーなどのラインを切断するハサミのこと。それこそ家のハサミを持ってきて代用するなんてこともOKですが、やっぱり専用のものが使いやすいです。購入するときに、噛み合わせを袋の上からでいいので確認しておきましょう。フライのアイがセメント(接着剤)などで隠れている場合に貫通させるニードルが付いているモデルがオススメ。これは釣り場で忘れると絶望します。歯で切断できなくはないですが、フライアイのギリギリで切断したいので、必需品の類でしょう。
ランディングネット
ランディングネットとは魚をキャッチするための網のこと。これについては別枠でしっかり解説しますが、渓流魚釣りは釣果を誇る代わりに、後日、釣った魚の写真を見ながら酒を飲むなんて楽しみ方もしますので、写真映えを重視する釣りでもあります。なので、そんなコト興味ないって人もいるかもしれませんが、どっちにしろランディング時にはとても役にたつので、安いものでもタックルとして所持しておくことをオススメします。
なんなら、ランディングでキャッチできなかったって人が多いのもこの釣りの特徴なので…。安いものは数千円。高いものは職人が作ったもので5万円前後(以上)しますが、それでもいいランディングネットが欲しいとハマった人は色めきだちます。
哲印の銘木ランディングネット(取り扱いflux)。 [写真タップで拡大]
silkywood、細川氏によるラウンドネット。https://silkywood-2.p-kit.com/ [写真タップで拡大]
フィッシングベストorカバン
ティペット、リーダー、フライボックスほかこれから紹介するような小物類を収納しておくカバンなどは必需品。フライフィッシングではフィッシングベストを愛用する人が多いのですが、それは諸々、やりこんでいくと釣りを快適にするアイテムを持ち歩きたくなるからなんですよね。様々な種類が売られていますのでお好みのをどうぞ。
これは髙橋章氏愛用のベスト。
ベストとデイパックが一緒になっているモデルも。こちらはフルックス・デイパックベスト。超軽量でオススメ。
ワークマンなどで展開している、エアロガードメッシュも夏場はおすすめ。2900円ほどで、防虫+簡易的なフィッシングベストにもなります。この高機能をこの価格で展開できるワークマン。ちょっとびっくり。ネックにはDカンがついているので、ランディングネットもさげれます。全面のDカンもにくいポケットも大きいので安価で済ませたい場合は激推し。
(写真は公式webより転載)
ドライフライ・フロータント
地味ですがめちゃくちゃ大事なアイテムがこれ。釣果に直結するという部分ではランディングネットとタメを張るぐらい重要。使用するフライの浮力を向上させるドライフロータント。使いやすいのはスプレータイプ。現時点で手に入りやすいのはティムコから発売されているシマザキ・ドライシェイクスプレーシリーズ各種と、Ktyドライフロータントシリーズの2種類。ペースト、リキッドなどさまざまなタイプが販売されていますが、とりあえずスプレータイプを購入しておくとよいでしょう。
スプレータイプでは手に入りやすいティムコ社とフルックス社の、フロータント。
偏光グラス
これもあるとないとでは、かなり釣果が変わってきますので、早い段階で手に入れておいた方がいいでしょう。裸眼で遠くが見える方は、偏光サングラスが各所から販売されていますのでそちらを購入しましょう。
安いものからお高いものまでレパートリーは豊富ですが、偏光グラスって使い続けてくると消耗してくる商品でもありますので、まずは安価なのから試してみてください。ただ、『あ、偏光グラスって大事すぎる』って事に気づくと思いますので、そうなったときは、ちょっとお高い商品にも手を出してみるといいでしょう。
こちらはルアマガのマルチビジョングラス(偏光と老眼2in1)。鯖江のフジコン監修!
まずはユニクロなどでのファッション偏光グラス(偏光と書かれているものを選ぶ事)を使ってみましょう。渓流域ですので、なるべく明るいヤツを。
視力が悪い方は、ジーンズやゾフ、OWNDAYS、メガネの愛眼などに出向き、度付きの偏光グラスを作ってくれと言ってみましょう(フレームを選んで)。
釣りを意識した専門ブランドもあります。特に有名なのはサイトマスターでしょうか。釣りを意識したデザインになっているので、そこは選択肢の特徴として覚えておくとよいかもしれません。
因みに記者は行きつけのメガネフレーム屋に言って、HOYAのレンズを使った偏光グラスを作ってもらいました。HOYA製、NIKON製などはレンズ性能、偏光性能も高いのでオススメです。渓流でのレンズカラーのおすすめは、イーズグリーン、グレー系、イエロー系です。
命を守るアイテム
最後に、命を守るものとして用意しておきたいアイテムを紹介します。ある意味、最優先でもいいかもしれません。まずは帽子。これは安全のためにもかぶっておくことをおすすめします。
あとは、最近ホットな話題になりつつある『クマ対策』。クマスプレーやクマ鈴、ホイッスル、音銃系。よく、クマ鈴は効かないとかそんな話がありますが、最大公約数的に最も心がけたいのは、『クマに人の存在を知らせること』です。存在を自覚して寄ってきて襲おうなんてレアなクマがいないわけじゃないですが、クマに人の存在を知られせることで、相手方に心の余裕を持たせるのが目的です。
事故になりがちなのは、予期しない(双方)タイミングで遭遇した場合です。クマ鈴を聞いて逃げるクマがいるのかと議論されることがありますが、基本、バッタリ合わないことがとても大事。クマが近くに人間がいることを自覚していれば、場合によっては距離をおきますし、逃げる体制を整えてくれます。なので、基本的に『有効』。
それでも、相手が襲ってくる場合に備えるのが『熊避けスプレー』。いろいろな商品がこちらも販売されているのですが、実証ベースで確実に効果が確認されている商品は多くありません。なので、高くてもまずは、カウンターアソルトという商品を第一候補に入れてください。次点候補としてPepper Power。
最近は日本製も販売されています。
日本製がダメというわけではないですが、まだ実際の遭遇効果実証があまりデータとして多くないので、安全を買うならばすでに実績のある商品をチョイスしましょう。というのが忖度のない意見です。それでも保険的にという部分で、ないよりマシという程度で考えておくと良いでしょう。遭遇、撃退例データが増えてきたら、オススメとして取り上げたいと思います。
あと、折りたたみのウエーディングスタッフなどもいざという時の助けになります。
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