「ボケッと浮いた魚に威力を発揮」「「微かな流れに乗せるだけでも…」外観上では見分けづらいノタノタSとFの出しドコロとは

いよいよ本格シーズンを迎え、全国フィールドを賑わせている大型トップウォータープラグたち。臆するな、今こそ登板させよ。今回は森田健太郎さんが、その出しドコロを解説する。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

[ハイドアップ]ノタノタ

速巻き不可、スロー特化型 トップウォーター界の異端

●全長:115mm
●重量:37g
●カラー:全6色
●価格:8,250円(税込み)

最も弱く、最もスローに誘える大型トップの異端児。「スロー特化型で速度域は幅広い」

速巻きは不可。

「大型ブレードは核となる心臓部。サイドブレードは魚のヒレをイメージすると共に移動距離を抑える役割に」

「オートマのF、マニュアルのS」

外観上ではFとSの差は見分けづらいが「Sはおよそ1.5倍」の重量感で判別が可能。

「元々はSを先に開発していましたが、誰にでも使いやすいFを先行発売」

トップのFで使用感を覚えたら、Sで次なる戦略へ。

「巻きスピードは1秒1〜1.5回転が限度」

スロー特化型はどこまで速巻きできるのか? その回答が見出しの通り。スローに属する範疇だが、それでもノタノタでは速巻きレベル。

「微かな流れに乗せるだけでも、ブレードで存分にアピールできますよ」

「まずは眼でその動きを確認できるオリジナルを」

「ジョイントによりヘッド側はウォブル、テール側はロール」

単調ではないアクションが複雑なブレードの輝きも演出するノタノタ。

「スローが基本だからこそ、ポストから回復の時期にボケッと浮いた魚に威力を発揮します」

今こそが出しドコロだ。

「動かし続けるのが基本ですが、時にシェイクしてピンでアピールしたい時にも効果的。いずれにしてもブレードが動く最低限のスピード、ラインを張らず緩めずのスラックだけで動かすことも可能です」

他にはない超デッドスローが可能だ。

「使いやすいのは目で動きを確認できるトップウォーターのオリジナル。水面に出切らない時、風が吹いた時はノタノタSで水面直下も試して欲しい。オリジナルがオートマなら、Sはマニュアルという感覚です」

二刀流がさらなる釣果へ。

使用タックル
●ロッド:オリジナル用…マッカHUMC-67MH/ノタノタS用…マッカHUMC-71H(共にハイドアップ)
●リール:ジリオンTWカスタムボディ+1000Sスプール+ギア比8.1(SLPWOKS)
●ライン:アブソルートAAA14lb(バリバス)

profile

森田健太郎(もりた・けんたろう)
昨季SNSで公開するや一気に世に浸透したコイケ17mm(ハイドアップ)の“モリケンリグ”発案者。バス界のみならず、エリアトラウト界でもその名を馳せる二刀流の手練だ。今季は自身が手がけるエリアブランド・Retreex(読み:リトリークス)を始動。


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