「なるほどその手があったか」「これは実践したい!」秋イカ攻略!オススメのエギ厳選3タイプをエキスパートが解説!

「ハーフテンションフォール」をはじめ独自のエギング理論を打ち出す、関西エギング界のエキスパートである「おかぴ~」こと岡隆之さんによる隔月連載「エメラルダスシーズナルタクティクス」。今回のテーマはズバリ、秋エギング! 秋イカ攻略法やオススメエギを紹介!

●写真/文:岡 隆之(DAIWA)

一気に秋めいてきたフィールド。エギングの展開にも変化が…?

皆さん おはようございます・こんにちは・こんばんは。どうも、DAIWAフィールドテスターのおかぴ〜こと、岡隆之です。ようやく朝夕の気温も涼しくなり、秋めいてきたように感じています。人間が、肌で感じる気温だけでなく、水中も刻一刻と秋めいてきているのではないでしょうか。

ということで、今回は「秋エギングでのおすすめのエギ」をご紹介するとともに そのエギの使うタイミングや、使い方をご紹介したいと思います。では、私がオススメするエギ3選を発表いたします!

オススメ①「エメラルダス ピーク TypeS 3.0号」

これは私のパイロット的なエギで、秋のタイミングには必須なアイテムです。秋は浅場をランガンすることが多く、手返しやサーチの効率を上げることで より多くのイカを釣り上げることができます。ではなぜ通常の3号ではなく、ゆっくり沈むtype Sなのか…?

エメラルダス ピーク TypeS[DAIWA]※写真は3.5号です

それは、秋のアオリイカ、いわゆる「子イカ」と言われるイカがターゲットとなるからです。秋の子イカは浅場や、障害物に身を寄せていることが多くあります。その際、子イカ達は中層から上層付近に定位し、中層から上層付近で動くエギに強く反応を見せます。

※イラストラフ

大きく左右にダートしたエギがゆっくりとした速度で沈むと、群れの捕食スイッチがONとなり、ゆったりと漂うように沈むエギに抱きついてしまうというわけです。ということで、エメラルダス ピーク TypeS 3.0号は、この時期の浅場での1投目に無くてはならないエギになるということです。

オススメ②「エメラルダス フォールLC ラトル 3.0号」

私の場合、このエギの出番は、ピークでサーチを行った後。2番手として投入することで、威力を発揮してくれるエギという位置づけです。もちろん、1番手として投入してもらっても構いません。ですが、より効率良くエギングを展開する上で、2番目に投じてもらうのがオススメです。

エメラルダス フォールLC ラトル[DAIWA]※写真は3.5号です

では、なぜに2番目の使用が好ましいのか? ポイントがフレッシュな状態でのサーチは、エメラルダス ピークのようなダート系で広範囲のイカにアピールし、群れ自体の捕食スイッチを刺激していきます。これにより、そのポイントにいる個体はエギを目にし、反応し、やる気のある個体は釣られている状態です。ゆえに、残った個体は「ダート系のエギに反応しなかった個体」「障害物に身を隠している個体」の2つに分けられます。

エメラルダス フォールLC ラトルのフォール中の水中イメージ。

そこで、エメラルダス フォールLCのような急速浮上の跳ね上げ型のエギの出番となります。急速浮上の跳ね上げ型のエギは、アクションの変化だけでなく、同じスポットで跳ね上げたり、落としたりと出来、ダート系に反応しなかった個体だけでなく、障害物に身を隠している個体にもアピールします。

そのことから、エギの使い分けにより、同スポットでの「釣りこぼし」が減少し、より効率的かつ効果的な釣りを展開できるはずです。

オススメ③「エメラルダス アモラスジョイント3.0号」

ここまでで紹介した2つのエギで、完全に攻略出来たかのように思える秋イカ達…。しかし、まだ攻め切れていない場所があることにお気づきでしょうか!? 中層から上層をダートで大きくアピールし、その後、障害物に身を隠すイカにピンスポットでのアピール……そうです! ボトム(海底)はまだキッチリと攻め切れていません。

エメラルダス アモラスジョイント[DAIWA]※写真は3.5号

ボトム攻略でオススメのエギ、それがエメラルダス アモラスジョイント3.0号です。頭部・ボディーの2つのパーツをジョイント化したアモラスジョイント。ダートや跳ね上げでアピールするタイプではないので、アクションで誘う場合はエメラルダス ピークやフォールLCが適しています。

※イラストラフ

アモラスジョイントの最大の特徴は、その構造による「静止せず揺れ続ける強み」にあります。通常のエギは、フォール時やステイ時に静止することでイカに抱きつかせます。しかし、アモラスジョイントはフォール時やステイ時なども、ジョイントという構造を活かして「ユラユラ」とボディ後方部を揺らめかせて、自発的にアオリイカにアピールします。つまり、ボトムにあるエギが、海流や波を受けて自発的にアクションし、イカにアピールするという画期的な機能を持っているのです。

エメラルダスピークやエメラルダスフォール LCとは違う特性で、ボトム攻略の強力な武器となってくれます。着底後のステイやシェイクを入れることで、他のエギでは出来ない動きでアピール可能です。

秋イカシーズン本番はこれから! エギローテを実践して釣果UP!

と、まぁ、このような使い分けで、釣果を伸ばすことができるのですが、その他にも、サイズを変えてみたり、カラーを変えてみたりするのももちろん効果が見込めるローテーションとも言えます。

ぜひ、様々なことを試して、秋イカシーズンを満喫してもらいたいと思います。次、皆さんにお会いできるのは、私が最も大好きな季節の晩秋です!また、何か良いお話ができるように、私自身もエギングを目一杯楽しみたいと思います! では、その日まで…。

アングラープロフィール

【岡隆之(おか・たかゆき)】
明るいキャラクターとわかりやすいトークで多くのファンを持つ関西のエキスパートエギンガー。通称「おかぴ~」。おちゃらけキャラとは裏腹にエギングは超理論派。「ハーフテンションフォール」をはじめに様々なエギングメソッドを確立している。DAIWAフィールドテスター。


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。