シーバス釣りに最適なロッドとは?考えるべき3つの要素をわかりやすく解説!!

ソルトルアーフィッシングの中でも多くの人が楽しんでいるシーバス。全国各地の様々なエリアで楽しめて、タイミングによっては驚きの大型魚が釣れる。そんな魅力的なシーバス釣りデビューに向けて、ロッドの選び方を紹介しよう。

●文:ルアマガプラス編集部

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シーバスロッドにおける「ベストな機能性」とは?

シーバスロッドにおける「ベストな機能性」とは何だろうか? フィーリングと言ってしまえばそれまでなのだが、釣り場や状況、攻めるポイントなどによっても千差万別だ。

さらに、多様化するニーズに応じてロッドのラインナップが拡充され続けるなかで、あらゆる要素が絡み合い、自分がどういうロッドが欲しいのかを見失いがちなアングラーも多いのでは?

ここで、基本に立ち返ってロッドの性能を考えてみたい。そうすると、『長さ』『感度』『テーパー』の組み合わせで自分に合った1本と出会うことが重要になってくる。

セレクト基準その1:長さ

ロッドの「長さ」は重要なスペックのひとつ。シーバスロッドであるなら9ft(約2.74m)という長さがひとつの判断基準となり、そこから使う用途によってベストな長さを合わせていくのがセオリーだ。

ロッドを長くすれば遠投性能に優れる。しかし、近距離のストラクチャーをピンポイントに狙ってキャストしたり、手返しよく撃ち込んだりする釣りにとってはデメリットになりやすい。まさに一長一短というわけであるが、そこに基準を設けるとすれば「9ft」という長さになる。それより長ければ遠投性に振ったもの、短ければキャスト精度に振ったものと捉えると良いだろう。

港湾部での橋脚撃ちなど、キャスト精度と手返しが必要な場面では短めなロッドの方が有利。逆に、遠投性能が必要になる場面や、水面までの距離が長い足場の高い場所では、長いロッドのほうが良くなってくる。それぞれのシチュエーションによって使い分けるのが大事だ。初めての1本を購入する場合、自分が行こうとする釣り場がどういったところなのか。それをイメージしながらロッドの長さを選ぶと良いだろう。

セレクト基準その2:感度

ロッドを通して伝わってくるルアーの抵抗。その感度が良いほど釣りに大きく影響するというのだが、実際にロッドの感度が良ければどんな利点があるのだろうか。

それは、アタリなどのシーバスの反応をいち早く掴みやすいこと。そして、水の中の状態が分かりやすいということである。ここで言う「水中の様子」というのは、潮の流れのこと。潮の流れの向きがどうなっているか、どこが一番早くて遅いのか。そういった情報がシーバス釣りには重要になってくる。


下のイラストのように、ロッドの感度が高ければ、表層に「チュプッ」と出るようなバチ抜けや、マイクロベイトパータン時のショートバイトを感じ取りやすい。さらに、(あらゆる釣り場で必須と言えるが)流れの変化も判別しやすくなる。シーバス釣りが上達するきっかけとなるような、必須スペックとも言えるロッド性能だ。

では、感度が良いロッドとはどんなものか。それは、まず「軽い」こと。軽さは感度に直結するからだ。また、軽いだけでなくガイド性能も重要。グリップデザインやロッド全体のバランスなど、総合的な点が感度につながるのだ。

初めてロッドを購入する人は、まずは釣り具ショップのスタッフに気軽に相談してみること。そして、実際に手に取ってみて軽さや握り心地を確かめてから判断しよう。

セレクト基準その3:テーパー

「長さ」「感度」以外に必要な性能として、ロッドの「テーパー」、すなわち『竿の曲がり』が挙げられる。

例えば、ティップ(穂先)はキャストのしやすさを重視して程よく柔らかめ、ベリー(中間部)はタメの効く張りがある、そしてバット(グリップより上〜胴体)は硬めでしっかりとしている…。そんなロッド全体のパワーを調整しているのがテーパーアクション。このテーパーによってロッド自体の性質がまったく異なってくると言ってよい。

俗に、ロッド全体がしっかりしなる中間的な「レギュラーテーパー」、先の方が良く曲がってルアーの操作性に優れる「ファストテーパー」(先調子)、ある程度ベリーまで曲がってくれてアタリも弾きにくくフッキングさせやすい「スローテーパー」(胴調子)がある。

ティップ、ベリーからバットまでの曲がり方を決めるテーパーアクションによって、ロッドの性格が決まる。例えばシーバスと強引なやり取りをする場合なら、ベリーからバットがしっかりとしたものが◎。テーパーでロッド全体のパワーが決まり、そのパワーが必要な場面があるので、状況にあったロッドを選んでいこう。


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