
東京湾奥でシーバスを狙う釣り人であれば、一度は聞いたことがあるかもしれない「オイスターミノー(ノリーズ)」。実はバス釣り用ルアーがベースなのを知っているだろうか?そしてそのオイスターミノーを効果的に使うための、+αテクニックがあるのだという。オイスターミノーの生みの親・荻野貴生さんに聞いてみよう。
●文:ルアマガプラス編集部
荻野貴生(おぎの・たかお)
湾奥シーバス釣りに造詣が深くシーバスガイドを営むだけでなく、ブラックバス釣りにも精通。長年の経験に裏打ちされた確かな経験と、圧倒的な技術力でシーバスを追い詰める真のエキスパート。
「安定した釣獲能力」を誇る湾奥のスタンダードミノー『オイスターミノー92』
前身はバス用のルアーでレイダウンミノーMID92(ノリーズ)。このミノーがあまりにもシーバスに強いため、それを元に、シーバス向けにチューニングされたミノーがこれ。動きはもちろん、比重などにも細心の調整がなされたまさにテッパンofテッパン。
【スペック】
- 全長:92mm
- 重さ:11.8g
- タイプ:サスペンド
- カラー:15色
ベテランも太鼓判を押す基本性能の高さ!
荻野「このミノーは一年中、ボックスから外しませんね。使い方としてはただ巻くだけでも釣れますし、ジャークさせても釣れます。何がいいかというと、泳ぎの質でしょうか。激しくウォブルするわけでもないのですが、泳ぎをサボらない絶妙の塩梅といいますか…。
このミノーの元になったレイダウンミノーMID92が兎に角、シーバスに効いた。バス用だったんで、それなら徹底的に煮込み直したシーバス用を創ろうということで誕生したミノーです。
調整の段階で、結局、重心移動システムは外して固定重心にしたんです。やっぱりルアーの動きの良さを引き出すためには、この決断は正解だったと思います」
オイスターミノー92+αテク!
荻野「まず、ただ巻き。ただ巻きから始めて、ここぞというポイントでジャーク。ジャークのあとに、このルアー、絶妙のゆらぎを見せるんです。それが喰わせのトリガーなります。止めたときが、バイトの間にもなりますし、その後のただ巻き時にドン! なんてことが良くありますよ!」
超鉄板ルアーだが、この使い方を知らない人は意外と多いのでは?
定番となると出番が減ることもあるかもしれないが、ぜひとも+αテクニックでさらなる釣果につなげて欲しい。