ハイプレッシャーだからこそ効く、イヨケン流「水面騙し」の術とは?

FISHitEASY!でお馴染みの伊豫部健さんに学ぶ『イヨケン流・バスフィッシングテクニック』。ルアマガプライム&YouTubeで公開されている動画をベースに、イージー(!?)にバスを獲るその技を、ちょっとだけ深堀りしていきましょう! 今回は水面騙し編だ。

●文:ルアマガプライム編集部

伊豫部健(いよべ・けん)

愛知県常滑市出身&在住。中学2年の時に地元知多半島のため池で初めてバスを釣った感動を胸に、アメリカからヨーロッパに至るまで世界の第一線で活躍するプロアングラー。バス釣りの原体験であるオカッパリも大好き。

ポッパー特有のポッピングで騙しを演出!?

舞台は真夏の八田原&三川ダム。中国地方を代表とする、人気リザーバー。
ランカーサイズのバスが多数棲み、しかも、クリアウォーターということで丸見え。

こちらから見えるということは、、、
向こうからも見える、ということ。

アグレッシブにエサを追う姿を確認することができ、それゆえ、アングラーもテンションが上がるのだが、攻められまくっている状況でもあり、かなりの天才君が多いのも事実。

八田原ダムのバックウォーター最上流部。高みで水中を観察しながらタイミングを見計らい、シューティングするイヨケン。

事実、イヨケンもかなりの大苦戦。。。そんな時に取り出したのは、

『ポッパー』

止めて良し、動かして良し、カップで演出する飛沫と独特のポップ音、フェザーが付いたリアフックのナチュラルアクション…時折シェイクを織り交ぜながら誘う様は、見ようによってはもがく昆虫を見ているよう。

今回使用したのはオールドスクールなアメリカンポッパーだが、小型サイズならどのタイプでもOK!

キーは「小型」「フェザー」そして「じらし」ができるタイプ

6~7cm前後のボディ長、フェザーの付いたリアフック、そして浅すぎないカップ。
この条件を満たすタイプのポッパーであれば、イヨケンが映像内で使っていたアクションを、誰でも演出することが可能なのだ。

キモは「じらし」。

静と動の動きの差を明確に見せてあげること、そして、バスに見切られるであろうそのタイミングの前に、静と動のアクションをさせること。
動かしているなら止める。止めているなら動かす。このメリハリが大事なのだ。

【ワールドポップ69Fフラッシュブースト】
“止めてもアピールし続ける”フラッシュブーストの能力を引き出すポッパー。でかバスとの対峙にも耐え得る#5フック仕様。フェザーのナチュラルアクションとフラッシュアピールでバスをスレさせない。

イヨケンも語っていたが、虫(昆虫的な水面波動を出しやすいという意味で)系の誘いで派手さも地味さも両立できるルアーは、逆にポッパー以外にはなかなか存在しない。
最近、表舞台に出ることが減りつつある、がしかし、使いどころによっては最強級の威力を発揮する影の助っ人的な役割をもつ『ポッパー』。
タックルボックスに常備しておいて、そんはないルアーだ。

IYOKEN’S TACKLE DATA

ロッド:バンタム 169M-FM/2(シマノ)
リール:バンタム(シマノ)
ライン:デファイアー・アルミーロ18ポンド(サンライン)
ルアー:ポップR・改(レーベル)

ミディアムパワーのファーストムービングスペシャルが169M-FM/2だ。小型のハードベイト全般を何でも扱えるロッド。リールはバンタムのノーマルギア。トップウォーターはHGモデルを使うことが多いイヨケンだが、クランクベイト等の他ジャンルルアーとの共用もあり、ギア比は抑えめ仕様。

今回のハウツーをを動画でもチェック!!


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