近年は開発技術の工場により、パックロッドの性能が2ピースや1ピースロッドと大きな差がなくなってきている。そうなってくると、コンパクトにしまえるということは大きな利点となるが、他にも大きな武器をもたせることができれば…そんな発想の元で誕生したマルチピースロッド『INTRO LMIBC-655BF-2B』は、バットを交換するだけで異なるロッドに早変わりするという。
●文:ルアマガプラス編集部
INTRO LMIBC-655BF-2B バットチェンジャブル
仕舞寸法44cm、5本継のマルチピースロッドがこのINTRO LMIBC-655BF-2B。
一見するとただのベイト用パックロッドだが、付属されている2本のバット部分に注目して欲しい。
実はこのロッド、カーボンとグラスコンポジットという素材の異なるバッドを交換するだけでムービング系ルアーに最適なミディアムスローアクションと、撃ちモノやボトム系ルアーが使いやすいミディアムファストアクションに一瞬で変化させることが可能なのだ。
しかも交換するのはガイドの通っていないバット部分。
つまりラインを通し直すことなく、ロッドタイプを変更することができるというスグレモノ!!
このロッドが1本あるだけで、巻きモノによる広範囲サーチから、ピンスポットを狙ったカバー撃ちまでマルチに対応するのだ。
時代が生んだ奇跡のロッド
昨今のバス釣りのフィールド事情をふまえちゃんと釣果を得ていくことを考えると、バス釣り用の最初のロッドは『スピナベが扱える巻きのロッドをお勧めします』だとか『ライトリグを扱える汎用的なスピニングをお勧めします』だとかいうアドバイスがしにくい局面になっている。
しかし幸いなことに、ベイトフィネスという、ベイトロッドで軽いリグを扱うシステムが普及することでベイトリールの性能が格段に向上。
それならばリールの性能を活かし、巻きの釣りもフィネスな釣りもできる1本のロッドを作ろう。
というのが開発の発端であり、完成したのが、「バットチェンジャブルロッド」だったのだ。
パックロッドの利点を突き詰めたコンセプト
多くの釣人が楽しむ「岸釣り」のスタイルでは、持ち物の制限が大きい。
タックルに関しても同様で、せいぜい3~4本、多くの人が2タックル体制で挑んでいることだろう。
もちろん、2タックル体制は慣れればそこまで不自由はない。しかしそれは気軽なちょい釣りというよりも、やはりガチなタックルといった意味合いが強い。
そこでINTRO LMIBC-655BF-2Bなのだ。
釣りたいルアーと、釣るためのルアーをいくつか見繕って、ロッドを1本だけもって釣りに挑む。
明らかに気軽に釣りが楽しめるはずだ。
INTRO LMIBC-655BF-2B の特徴であるバットチェンジによる性質変化は、ロッド業界としても異例だったという。
チューブラーティップとソリッドティップを交換できるロッドや、バットを替えて長さを替えられるロッドはすでに存在しているが、その特性を真反対ともいえる方向性に対応するロッドは、開発を担当してくれたレジットデザインですら未経験だったとか。
ピースごとに明確な役割を与える2ピース以上のロッドも近年登場しているが、ここまでパックロッドの利点を活かしたロッドも珍しいだろう。
もちろんその性能もお墨付き。
バスはもちろん、シーバスが掛かっても問題のないパワーを誇る。
実際の使用感としては、ワーミングならスナッグレスネコリグや3.5g前後のスモラバ、5g前後のヘビダン、フォール系の各種高比重ノーシンカーが使いやすい。
ハードルアーなら、3/8ozまでのワイヤーベイト、ミドルサイズまでのクランクや小型ー中型ミノーやシャッド、1/2oz程度のトップウォターが気持ちよく使えるはず。
専用のソフトケース付きなので、持ち歩きや収納にも役立つはずだ。
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