ブラックバスが広く移動し、居場所を絞り込みにくい秋。減水、そして、日本第二位という広大面積を誇るな霞ヶ浦(かつては八郎潟が二位だった)ではとても魚が捉えにくかった印象10月。それでも、バスを釣る方法はちゃんとあります! 今、霞ヶ浦というフィールドで一番釣る男、佐々木勝也が、難しいとされている秋のブラックバス攻略法を伝授!
●写真/文:佐々木勝也
減水中はむしろ魚の居場所が絞り込みやすい!
皆さんこんにちは。佐々木勝也です。今週の霞ヶ浦(茨城県)は、連日の常陸利根川の水門開放により大幅に減水するも、金曜日に降った雨で再び水位が上がり、現状だと1.10m以上の水位になっています。今週釣行したのは減水中のみでしたが、減水だからこそ魚の居場所なども絞りやすく、意外とよく釣れてくれた週でした。
まずは火曜日の釣行。この日は予定の前に半日ほど釣行してきました。このときには水位は1.00mくらいまで落ちてしまっていたので、ひとまず、比較的水深のあるエリアを回っていきました。ちなみに天候としてはハイライトだったので、シェードも大事にしながら釣りを展開。結果として、45cmオーバーを頭に3尾キャッチすることができました。
ダートパニック45の3gワインドで45cm超えを含む2尾と、ハドルギル5inchのウェイテッドリグでキャッチしました。
大切なのはいる魚を食わせるためのルアーセレクト
減水してハイライトになってしまうと、そもそも魚のテンションが高くないので、いても喰わないというのが普通になりがちです。特に秋は朝と昼の寒暖差も大きく、水が悪くなりがち…。結果としていても喰わない魚をどう喰わすかが大事になってきます。いる魚を喰わせるためのルアーセレクトが重要となってくるかもしれません。
釣れたエリアとしてはすべて流入河川の中流部、周辺のストレッチよりもやや水深のある場所でした。ここで言う深いという言葉には意味があり、全体的に深場があるエリアということではなく、周辺は浅いけど一部だけ少し水深が深くなっているエリアという意味合いです。全体的に深いエリアよりも、一部だけ深くなっているようなスポットの方が、バスの居場所を絞りやすいので、エリア選択も楽になりますね。
別日も2回ほど朝練含めてカスミで釣行しましたが、今度はローライト。秋にローライトになるとバスは動く時間も長くなるので、秋特有の魚が散る現象がより顕著に出ると思います。
とにかく日替わり…、でも釣れればいいサイズ!
本湖のシャローでも釣れれば、流入河川の下流部でも釣れ、中流部でも釣れる。秋らしいと言えばそれまでですが、中々に絞りにくい反面、総じて釣れる魚はコンディションが良い印象です。
特に減水しているとローライトとハイライト時の魚の動き方はより差があると感じる場面が多く、減水していてもローライトだと本湖のシャローも十分にチャンスがあります。ちなみに流入河川の魚も動き出すと、距離の比較的長い流入河川でも広い範囲を動き回ったりするケースもあるため、川であっても前日よかった場所にバスがあまりいない…みたいなことは起きやすい印象です。
水位が上がった後の霞ヶ浦がどうなるか!? 非常に楽しみなところですが、またすぐに常陸利根川の水門を開けてしまって数日で減水へ…となってしまいそうです。今原稿を書いている時点ではその予定はまだ未確認ですが…。
それでは今週はこの辺で! また来週お会いしましょう!
アングラープロフィール
佐々木勝也(ささき・かつや)
霞ヶ浦水系で圧倒的な釣果を上げ続けているスーパーロコアングラー。全国のフィールドにも積極的に足を運んで武者修行を怠らない。最近は房総リザーバーでのレンタルボート釣行にも力を入れている。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。