ブラックバスもシーバスも、秋というシーズンはベイトが大型化し、ビッグベイトを使ったビッグフィッシュゲームが楽しめる季節となる。そうするとロッドを気にするひとは多いかも知れないが、リール選びもまた重要だ。でもゴツいリールは使いたくないという人も少なくないだろう。そんな人にぴったりな『ゼノンビースト(アブガルシア)』を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
ゼノンビースト(アブガルシア)
アブガルシアから展開されているリールのハイエンドに位置する「ゼノン」シリーズ。
その中でも、最もヘビーデューティー仕様なのが、『ゼノン ビースト』だ。
「ビースト」の称号は過去にもあったビッグゲーム対応モデルの証となる。
それではどういった点が「ビースト」たるのか?
ロープロ化が強度をもたらす
そもそもゼノンのベイトリールシリーズ共通の構造として、圧倒的な堅牢さを誇っている。
それがロープロファイル設計だからこそのライン放出口の低さ。
アブガルシアのロープロファイルの定番シリーズ「レボ」と比べて、さらに1mmもこの位置が低くなっているという。
たったこれだけで、驚くほどに剛性感が向上しているのだ。
簡単に言えば、高ければ高いほどテコの原理が働き、リールが歪みやすくなる。アブガルシア製リールのお家芸ともいえる「コンパクト設計」によりもたらしたその物理特性は、軽量モデルにすら圧倒的なタフさをもたらすに至っているのだ。
力強い巻きにつながる「ピニオンサポート構造」
従来のレボシリーズではシャフトレス構造だったスプールだが、ゼノンからはシャフト付きのスプールとなっている。
実はこれもまた、ビッグゲームに対応するための武器となる。
「ピニオンサポート構造」と呼ばれるこの機構により、ハンドルの巻き上げをスプールへと伝達するピニオンギアがドライブギアからの負荷を受けてもスプールのシャフトには干渉せず、ビッグフィッシュとのファイトでも安定した巻き上げをもたらしてくれるのだ。
ブラス製大口径ドライブギア
非常にコンパクトなゼノンビーストだが、内蔵しているドライブギア(メインギア)は特殊ブラス製で大口径。
材質的に高強度かつ高耐久なので、パワフルな巻き心地が長く続くのだ。
フレームももちろん高強度!
ここまで紹介した構造や設計を支えるボディフレームにはアルミニウム合金を使用。
高い剛性を持つ素材であり、精度の高いギアリングにも貢献。
ビッグベイトの釣りを設計、中身、外見、その全てから支えてくれるのだ。
驚きの195g!!
優れた強度設計でありながら、その重さは195gと200gを下回る。
もちろんアブガルシアのリールらしいコンパクトさはそのままなので、ロッドとの高い一体感でしっかりと握り込めるのがありがたい。
スプール系は32mmで、モノフィラメントラインなら20ポンドを75m巻くことが可能。PEラインなら3号を100m巻ける。
ギア比は好みに応じて選べる9.5と6.8をラインナップ。
秋のビッグベイトゲームを満喫したいなら、ぜひとも試していただきたい。
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