「トップからボトムまで、どこでも釣れるのが秋!」五三川・大江川のスーパーロコが気難しい秋の攻略法を伝授!【中川雅偉・オータム攻略ルアー3選】

五三川・大江川など中部エリアの河川をホームに活躍し、長良川でガイド業も営んでいる中川雅偉さんが、秋の攻略法を解説。涼しくなってより活動的になるのはバスも人間も同じ。秋本番のバスフィッシングを楽しむためのおすすめルアーを3つに絞って解説してもらいました!

●文:ルアマガプラス編集部

秋の五三川・大江川は広くスピーディーに探るべし!

まず、五三川・大江川では秋のバスはどのような動きになっていく?

中川「夏の高水温のうちはバスはシェードやカバーにピッタリ着くことが多いですが、秋になって水温が下がり、バスの適正水温になるとより動きやすくなり、カバーから離れることも多くなります。ですので、バスはフィールドのいろいろな場所へと動き回るようになり、広範囲の攻めが必要になってきます。エリアだけでなく、バスが釣れるレンジもさまざま。トップから中層、ボトムまでよく釣れる。釣りの選択肢が一番多いのが秋ですね」

トップから中層、そしてボトムまで釣れるのが秋!

では、そんな活動的なバスを釣るには、どんなエリアを狙っていけばいいのでしょう?

中川「自分がよくやるのが、沖の地形変化などを狙った釣りです。沖に沈んだ岩やゴロタ、沈み物を狙うんです。基本的には、ボトムの硬いところというイメージです。あとは、五三川・大江川には大雨などで流れてきた木の枝などもボトムに堆積しているので、そこも狙いめですね。あとポイントになるのは流れです」

流れというと?

中川「基本的に五三川・大江川はあまり流れない川なので、雨などのタイミングで流れが発生するとチャンスになります。秋はバスのボイルがよく起きたりもするのですが、それも流れがあるときのほうが見かけますね。流れやボイルは目で見て判断できる材料ですので、まわりをよく観察しながら釣りをすることは大事です。ボイルがあった場所は、バスもたくさんいると思うので、粘る価値ありです」

秋のDAIWAおすすめルアー3選その1・スティーズポッパー50F/60F

それでは秋に活躍するルアー、まずひとつめに挙げるとするなら?

中川「スティーズポッパー50Fと60Fです。個人的に秋は一番トップに反応する時期だと思っていて、適正水温になってバスが動きやすくなり、水面にも出やすくなる。浅いエリアなら特に水面はバスにとってエサを追い詰めやすいですよね」

スティーズポッパー ※画像は70モデル

左から70F(12.4g)、60F(7.6g)、50F(4.2g)。

中川「秋はボイルも多く見かけるので、そういったタイミングにポッパーは入れていきます。ポッパーは、ポップ音を大きく出すようにアクションさせれば深いところからバスを呼べるし、速めに動かせば横方向に追わせて食わせることができる。いろいろな誘いに対応できるので、秋はポッパーをよく使いますね」

スティーズポッパーのアクション方法は?

中川「バスを深い場所から浮かせて食わせたい場合は、ポコッ、ポコッと2~3回ポッピングさせてポーズ。浅い場所はドッグウォークさせてポーズ、という感じです。50Fと60Fは、ベイトサイズ、シルエット、アピール力、音の大きさなどで使い分けています。メインは60Fを使っていて、ちょっとタフなとき、静かに誘いたいときは50Fにローテーションしたりします。エビ系が追われているときは50Fですね」

【使用タックルスティーズポッパー50F用】 

  • ロッド:ブレイゾンS64L
  • リール:リール:ルビアスLT2500S-XH + SLPW TYPEαLT2500-LT3000 QDノブ
  • ライン:UVF タトゥーラ センサー×8+Si 20.6号、フロロリーダー6lb

【使用タックルスティーズポッパー60F用】 

  • ロッド:スワッガーC66ML+
  • リール:スティーズSV TW100HL
  • ライン:スティーズデュラブラマックス12lb

秋のDAIWAおすすめルアー3選その2・スティーズホグ3インチ

では、スティーズポッパーに続いて、2つめに登場するのはどんなルアー?

中川「スティーズホグ3インチのヘビキャロです。シンカーは21gで、リーダーは50~70cmくらいとやや長めにとっています。これは沖のハードボトムを狙うときの釣りです」

スティーズホグ3インチ

中川「ヘビキャロはテンポ良く地形を探ることができるので、秋の広範囲にいる魚を釣るのに最適です。広い範囲をスピーディーに探ることができて、3インチのコンパクトなワームなので食わせ能力も高い、サーチと食わせを両立できる釣りですよ」

ヘビキャロはどのようにアクションさせればいいのでしょう?

中川「アクションはズル引き。あとはスイミング気味に引いてきてもOKです。巻き物的に地形を横に切っていく感じです。ロッドワークで横に引きながら、ラインスラックを回収してまたロッドで引いていく。そのスラック回収のタイミングでルアーをステイさせ、食わせていく。ステイは食わせのタイミングとして絶対に必要です!」

【使用タックル】 

  • ロッド:ブレイゾンC610MH
  • リール:ジリオンSV TW1000XHL
  • ライン:ライン:モンスターブレイブZ14lb+ フロロリーダー10lb
  • フック:スティーズワームフックSOS#1

秋のDAIWAおすすめルアー3選その3・T.D.バイブレーション63S

最後に登場するのは?

中川「いろいろ紹介したいルアーがたくさんあるのですが…、秋らしく巻き物で、T.D.バイブ63Sにします。使い方は簡単で、遠投して巻くだけです。スピードはミディアムからファスト。ハードボトムでも使うし、砂地のシャローフラットでもよく使います。広範囲のバスを一番効率よく釣れるルアーですね。根掛かりのリスクが少ない場所ではボトムを当てながら引いてきたり、中層をファストリトリーブしたりと、その日の状況で使い分けていきます。板オモリを貼って、超高速巻きするのも効果的です」

TDバイブレーション63S 全長63mm、自重:10g

白目はジャラジャラ系のノーマルサウンド。

オレンジ目はゴトゴト系のウーファーサウンド。

中川「サウンドが2種類あって、ノーマルはジャラジャラ・シャラシャラサウンド、ウーファーモデルはゴトゴト系です。音でも使い分けていくとより効果的ですよ。T.D.バイブはこれから秋本番にかけてずっと活躍しますし、冬にかけても出番があるので、ぜひ用意しておいてください!」

【使用タックル】 

  • ロッド:スワッガーC610M
  • リール:ジリオンSV TW1000HL
  • ライン:モンスターブレイブZ12lb

アングラープロフィール

中川雅偉(なかがわ・がい)

DAIWA BASS最年少プロスタッフ。中部エリアを中心に活動しており、五三川・大江川のオカッパリを得意とする。また長良川ではバスボートを駆ってガイド業を営んでいる。移り変わるフィールド状況にアジャストするため、日々新しいパターンを模索し腕を磨いている。


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