ワームに反応しない魚…「食わせることができる」ブラックバスから逃げるブルーギルの動きを再現。欠かせないルアーとは

不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ここではギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。あなたも目指せ、ギルルアーマスター。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

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渡辺 睦(わたなべ・むつみ)
神奈川県出身。ホームフィールドは亀山湖と芦ノ湖。サイトフィッシングを武器にチャプターやH-1グランプリを戦う。ベビーギロンのサイトフィッシングでの可能性に気付き、リクエストカラーを製作。

ベビーギロン[ジャッカル]/長年愛されるひと口サイズのギル型ジョイントベイト

大きさ61mm/7.8gの、リアルシルエット&コンパクトサイズのギル型ジョイントベイト。動きはハイピッチなS字アクションで、バスから逃げるブルーギルの動きを再現。リアルな見た目とエスケープアクションでバスの捕食スイッチを入れる。

[使用タックル]
●ロッド:BPM B1-C63MLBF(ジャッカル)
●リール:アルデバランmg7改(シマノ)
●ライン:レッドスプール8lb(ジャッカル)

ハードルアーで戦えるサイトフィッシング専用小型ギル、ワームでサイトするのと同じよう使うのがコツ

「芦ノ湖やH-1で、シャッドでのサイトはやってたんですけど、そればかりに頼っては釣れない魚もいました。そこで、他にサイトで使えるハードプラグはないかと探していてベビーギロンを試したら反応がよかったんです」

今ではベビーギロンの使い手として、関東フィールドで一目置かれる存在になった渡辺さん。ベビーギロンのいいところは?

サイズ:61mm
重さ:7.8g
タイプ:Sinking
価格:¥2,200

「一番はこのコンパクトなサイズ感とシルエット、そしてスローシンキングでサイトで使いやすいところですね。使い方は、泳いでいるバスがいたら、進行方向のけっこう遠くに投げて置いておく。バスが近づくタイミングでゆっくりi字で引いてくる。ボトムで置いておくだけで食うこともありますね。バスの進行方向のバンク沿い、浅い側に置いておくのがコツです。

バスより深い側へ置いておいてもあまり見つけてくれず、反応もよくないです。時期はバスがギルを意識している春先から秋くらいまで。ワームに反応しない魚も食わせることもできるんで、これからの時期には欠かせないルアーになります」

アングラーズリクエストカラー

渡辺睦さん監修のサイト専用カラー。渡辺さんがサイトで愛用していたカラーをアングラーズリクエストとしてチューンして復刻。

RTサイトスポーンギル

「この2色はものすごく釣れたカラーで、特に茶色ベースのRTサイトスポーンギルはどのフィールドでもよく効きました。どちらも頭にサイトマーカーを塗っていているんですが、色を派手にしすぎてないのが特徴ですね」

RTサイトゴーストギル

見えバスの進行方向にある、何かしらのカバーの近くにルアーを隠しておく。バスが近づいてきたら、そのまま放置で食わすか、ゆっくりと“引き出す”ようにi字引き。あとは、バスの反応を見ながらトゥイッチしたりシェイクしたりと、いろいろ試してみよう。

ワームが使えない状況で編み出したベビーギロンのサイト使い。今ではどんなフィールドでもこの時期は欠かさずデッキに並ぶ信頼のルアーになっている。


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