不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ここではギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。あなたも目指せ、ギルルアーマスター。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
渡辺 睦(わたなべ・むつみ)
神奈川県出身。ホームフィールドは亀山湖と芦ノ湖。サイトフィッシングを武器にチャプターやH-1グランプリを戦う。ベビーギロンのサイトフィッシングでの可能性に気付き、リクエストカラーを製作。
ベビーギロン[ジャッカル]/長年愛されるひと口サイズのギル型ジョイントベイト
大きさ61mm/7.8gの、リアルシルエット&コンパクトサイズのギル型ジョイントベイト。動きはハイピッチなS字アクションで、バスから逃げるブルーギルの動きを再現。リアルな見た目とエスケープアクションでバスの捕食スイッチを入れる。
[使用タックル]●ロッド:BPM B1-C63MLBF(ジャッカル)
●リール:アルデバランmg7改(シマノ)
●ライン:レッドスプール8lb(ジャッカル)
ハードルアーで戦えるサイトフィッシング専用小型ギル、ワームでサイトするのと同じよう使うのがコツ
「芦ノ湖やH-1で、シャッドでのサイトはやってたんですけど、そればかりに頼っては釣れない魚もいました。そこで、他にサイトで使えるハードプラグはないかと探していてベビーギロンを試したら反応がよかったんです」
今ではベビーギロンの使い手として、関東フィールドで一目置かれる存在になった渡辺さん。ベビーギロンのいいところは?
「一番はこのコンパクトなサイズ感とシルエット、そしてスローシンキングでサイトで使いやすいところですね。使い方は、泳いでいるバスがいたら、進行方向のけっこう遠くに投げて置いておく。バスが近づくタイミングでゆっくりi字で引いてくる。ボトムで置いておくだけで食うこともありますね。バスの進行方向のバンク沿い、浅い側に置いておくのがコツです。
バスより深い側へ置いておいてもあまり見つけてくれず、反応もよくないです。時期はバスがギルを意識している春先から秋くらいまで。ワームに反応しない魚も食わせることもできるんで、これからの時期には欠かせないルアーになります」
アングラーズリクエストカラー
渡辺睦さん監修のサイト専用カラー。渡辺さんがサイトで愛用していたカラーをアングラーズリクエストとしてチューンして復刻。
「この2色はものすごく釣れたカラーで、特に茶色ベースのRTサイトスポーンギルはどのフィールドでもよく効きました。どちらも頭にサイトマーカーを塗っていているんですが、色を派手にしすぎてないのが特徴ですね」
見えバスの進行方向にある、何かしらのカバーの近くにルアーを隠しておく。バスが近づいてきたら、そのまま放置で食わすか、ゆっくりと“引き出す”ようにi字引き。あとは、バスの反応を見ながらトゥイッチしたりシェイクしたりと、いろいろ試してみよう。
ワームが使えない状況で編み出したベビーギロンのサイト使い。今ではどんなフィールドでもこの時期は欠かさずデッキに並ぶ信頼のルアーになっている。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。