不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。ここでは川島 勉さんにヴェロ120Fについて解説していただく。
●文:ルアマガプラス編集部
ヴェロ120F/横浮きか斜め浮きか、アングラーが意図できないランダムな浮き姿勢
実はいろいろな使い方ができる万能な水面プラグ
ヴェロ120Fのコンセプトは?
「ずばり、ブルーギルのムーチングです(笑)。ブルーギルにフックをつけて泳がせて、バスに追われると水面まで逃げて横になるんです。そのときに引っ張って無理やり泳がせるとバスに食われる。何回やってもそうなるんで、じゃあこの動きをルアーにしちゃおうと(笑)。浮き姿勢は、真横に浮くときもあればやや斜めに浮くときもある。ブルーギルもそうだったんで、あえてそのランダムな姿勢で浮く、曖昧な感じを目指したんです。やや波立っていれば浮姿勢が崩れて、それが自発的なアクションにもなります」
オススメのアクションは?
「巻けば縦姿勢になり、その巻き始めが一番のバイトチャンスです。巻くとテールをバタつかせてスイミング。ハンドルを2~3回して止めて、数秒止めて、また巻き始める。このリズムで動かしてください。あとはトゥイッチでトップウォーター的に使ってもいいですし、連続ジャークさせてもいい。フラット面が水を受けて、強い波動でアピールしてくれますよ。水面で弱ったギルや表層でエサを追う無防備なギルを意識して、トップウォータープラグとして使ってみてください」
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川島 勉(かわしま・つとむ)
亀山湖をホームにする房総リザーバーの達人。これまで数々の名作ルアーを生み出してきたヒットメーカーでもある。2022年にルアーブランドのベトベトを立ち上げ、楽しく使って釣れるルアーをプロデュース。