ブルーギルに針をかけて「無理やり泳がせるとブラックバスに食われる」そのままルアーにした結果、瀕死ギルルアーが誕生!

不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。ここでは川島 勉さんにヴェロ120Fについて解説していただく。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

ヴェロ120F/横浮きか斜め浮きか、アングラーが意図できないランダムな浮き姿勢

実はいろいろな使い方ができる万能な水面プラグ

ヴェロ120Fのコンセプトは?

「ずばり、ブルーギルのムーチングです(笑)。ブルーギルにフックをつけて泳がせて、バスに追われると水面まで逃げて横になるんです。そのときに引っ張って無理やり泳がせるとバスに食われる。何回やってもそうなるんで、じゃあこの動きをルアーにしちゃおうと(笑)。浮き姿勢は、真横に浮くときもあればやや斜めに浮くときもある。ブルーギルもそうだったんで、あえてそのランダムな姿勢で浮く、曖昧な感じを目指したんです。やや波立っていれば浮姿勢が崩れて、それが自発的なアクションにもなります」

オススメのアクションは?

「巻けば縦姿勢になり、その巻き始めが一番のバイトチャンスです。巻くとテールをバタつかせてスイミング。ハンドルを2~3回して止めて、数秒止めて、また巻き始める。このリズムで動かしてください。あとはトゥイッチでトップウォーター的に使ってもいいですし、連続ジャークさせてもいい。フラット面が水を受けて、強い波動でアピールしてくれますよ。水面で弱ったギルや表層でエサを追う無防備なギルを意識して、トップウォータープラグとして使ってみてください」

Length 120mm / Weight 48g / Type Floating / Hook #フェザー2(FRONT) #4(REAR) / price ¥5,060

ヴェロ120F[ベトベト]
瀕死ギルをイミテートした川島勉の意欲作
川島さんが昔から温めていた水面横浮きギル型ルアー。ストップ&ゴー、連続トゥイッチなど、「いろいろ小技ができるトップウォータープラグとして使って欲しい」とのこと。フックをルアーの腹部に付ければ表層ウエイクベイトとしても使える。

[使用タックル]
●ロッド:ポイズングロリアス166MH+SB(ジャッカル×シマノ)
●リール:カルカッタコンクエスト201 HG(シマノ)
●ライン:シューターFCスナイパー20lb(サンライン)

泳いでは浮くを繰り返す、弱ったブルーギルを意識して
キャストしたらまずは放置。2~3回リーリングして、また放置するの繰り返し。ブルーギルのエサ釣りで、バスから逃げたギルが水面まできて、竿で引っ張られてまた泳ぐ、このときの動きを意識しながら使ってみよう。

バスのアフタースポーン時期はブルーギルを捕食することが多い。
「春から夏ころがヴェロ120Fのシーズンです!」

profile

川島 勉(かわしま・つとむ)
亀山湖をホームにする房総リザーバーの達人。これまで数々の名作ルアーを生み出してきたヒットメーカーでもある。2022年にルアーブランドのベトベトを立ち上げ、楽しく使って釣れるルアーをプロデュース。