秋のリザーバーのバス釣りは正直、難しい。それでもバスは釣りたい…!それなら松本幸雄さんに助けを求めるべし!人気フィールドのひとつ、三島湖でこの秋釣るためにゼッタイ役立つ7つの極意は必見!!
●文:ルアマガプラス編集部
極意その1:三島ではとりあえずギルを追え!
三島湖でバスを探す場合、季節を問わず手掛かりになるのがブルーギルだ。
松本「とりあえずメインベイトのギルをベースにして考えるといいです。ギルの群れがいる水深を狙えば外しません。ギルネストの春はどシャローだし、夏場なら2~3メートル、そして秋にかけて台風が絡んでくるとどんどんレンジが下がってくる。でも三島だったら6メートルくらいまでで勝負できます」
今回も松本さんはギルがいるオダをダウンショットで狙うことが多かった。
極意その2:秋のバス探し請負人はキャロライナリグ!
秋の三島湖はフラット攻略が大きなカギとなる。そのフラットを効率よく探れるのがキャロライナリグだ。
松本「キャロって横に広く探れるじゃないですか。たとえ水深が分からなくても、遠くに投げたら深いところから浅いところまで引けます。そしたらどこかで食ってきます。大事なのはそのときどのレンジで食ったかですね。それに秋のバスはワームがピンピン動いたり、ラインがパンパンと音を立てるのを嫌うことがある。その点キャロはそーっと引けるのでいいですね」
松本さんのキャロライナリグはリーダーを1ひろ(約180センチ)ほどとっている。
キャロのアクションは、単調にずるずるやるというより、ある程度スライドさせてはストップさせる。その連続という感じだ。オダやフラットエリアの段差を感じ取ったら大チャンス。バスが存在する確率が高い。
極意その3:岸側から沖に投げてカウントダウン!
ヘビーダウンショットはもちろん、ほかのリグにも当てはまる大事なカギだ。
松本「シンプルに浅いところにいるバスはまあまあやる気があるんですよ。だからエリアを探すときはシャローをパンパン撃ちますよね? でも、バスにやる気が感じられないときは、ボートを浅いほうにポジショニングして、沖に投げるほうがいい。特に11月になると深いところが良くなるので」
そこで、忘れてはいけないのが「カウントダウン」だ。リグが着水して、着底するまでの時間を自分でカウントする。それによって沖の地形変化がつかめてくるのだ。
極意その4:秋のオススメ高打率ワーム
松本「減水すると、釣りができる場所がどんどん減る。更に三島湖はヘラのメッカでもあるので、ヘラブナの例会が重なると本当に限られた場所でしか釣りできないんですね。そんな状態でも釣果を出してくれるのがカバースキャット」
これは、いわゆるボトムジャークという使用法だ。
松本「そして最後のお守りルアーはブレーバーマイクロです。ニジマスしか釣ったことがない初心者でも、これを使うと釣れますよ」
極意その5:ヘビーダウンショットはボトム以外でも使う
例えば、キャロで見つけたオダや段差に、狙い撃ちで送り込むのは「ヘビダン」ことヘビーダウンショット。ただし、松本さんはボトムのピンポイント狙いだけではなく、中層を泳がせても使う。
松本「ヘビダンのいいところはスイミングもできるんですよ。浮かせて横に引ける。だから魚を探すこともできるんです」。
そして、キャロライナリグと同じく秋はアクションを弱めにするのがいいらしい。
極意その6:セミルアーはセミではなく「ギルだ」と思って使え!
これはギルルアーを特集した8月号でも紹介したが、水面近くにブルーギルがいる場合は、セミ系ルアーが強い。
松本「ハネモノはセミと思わないで、『ギルだ』と思うことからスタートしたほうがいいです。ハネモノは、割とバスから魚だと思われてますよ」
極意その7:バスの活性が悪ければハードルアーにシフト!
ソフトルアーをメインに組み立てて秋の三島湖を攻略した松本さんだが、バスが反応の悪いニュートラル状態になったときこそハードルアーを投入する。
松本「ワームは食われても即吐きされるので、針がむき出しになっているハードルアーの方が刺さる確率が高いんです」
代表選手のメタルバイブ、シャッド、ジャークベイトなどをレンジ別、シチュエーション別に選んで使用する。特に10月の後半からは厳しい時期に入るので、ハードルアーの出撃は大いにありうる。
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